呼吸困難
「息が苦しい」「息がうまく吸えない」「息切れがする」などの自覚を呼吸困難と呼びます。肺炎・喘息・COPD などの呼吸器疾患だけでなく、心不全や肺塞栓、貧血、胃食道逆流症、パニック発作などでも起こります。
呼吸困難の特徴は?
☑︎ 息切れする
☑︎ 息苦しい
☑︎ 呼吸がうまくできない
☑︎ 息が詰まる
これらの症状はすべて呼吸困難に含まれる症状です。
こんな突然出現する息切れは注意が必要です
気管支喘息発作、肺血栓塞栓症、肺気胸、気道狭窄、心タンポナーデなどの緊急性がある病気が隠れている可能性がありますので、以下のような症状が見られるときには注意が必要です。
☑︎ 突然出現した息苦しさ
☑︎ 胸の痛みを伴う息苦しさ
☑︎ 冷や汗、意識低下、失神を伴う息苦しさ
☑︎ じんま疹や嘔吐下痢を伴う
☑︎ のどが詰まった感じがする
呼吸困難の原因は?
呼吸困難が突然起こったのか、続いているのか経過を確認します。
❶ 急激に発症する呼吸困難(数分から数時間で悪化)
気胸
- やせ型の若い男性によく認めます。また、肺気腫やブラ(気腫性のう胞)などの呼吸器の病気がある中高年にも認められます。一般的には、突然の胸痛と息苦しさを伴い、痛みは深呼吸で増強し、継続します。
肺動脈血栓塞栓症
- 肺の血管(肺動脈)に血の固まり詰まって、突然の胸の痛みや息切れ、失神発作、時には心停止を起こします
アナフィラキシー
- 食べ物や食事などの摂取して極めて短い時間で皮膚を中心に呼吸困難や唇の腫れなどの全身の症状を引き起こす重篤なアレルギー反応です
狭心症・心筋梗塞
- 胸が締めつけられる、圧迫されるような強い痛みを引き起こします
- 狭心症や心筋梗塞は心臓に酸素や栄養を送る冠動脈の狭窄や閉塞によって起こります
❷ 急性の呼吸困難(数時間から数日で悪化)
急性肺炎
- 呼吸によって痛みが増悪する
- 発熱、咳・痰、息切れを伴います
胸膜炎
- 呼吸によって痛みが増悪する
- 咳、痰、動悸、息切れ、呼吸困難を伴うことが多い
急性心不全
気管支喘息発作
パニック障害・過換気症候群
発作性呼吸困難,息が吸え 非発作時には正常 ない感じ,恐怖感,予期不 (発作時)頻呼吸もしくは深 安,労作と関係のない呼吸 大呼吸
困難 焦燥感のある顔貌
❸ 慢性的な(長引く)呼吸困難
COPD(慢性閉塞性肺疾患)
肺結核
肺化膿症
肺癌
貧血
胃食道逆流症
鼻づまり
間質性肺炎
呼吸困難がある場合にはどのような検査を行いますか?
❶ 問診(最重要)
症状の始まり方、持続時間、体位による症状の変化、運動での増悪、夜間・食後の悪化、咳・痰・発熱、胸痛、下肢の腫れ、アレルギー歴・喫煙歴・既往・服薬・最近の長距離移動/手術などを確認します
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症状の特徴 |
疑われる病気の例 |
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夜間・就寝後に悪化(横になると苦しい) |
心不全、喘息、GERD、胸水 |
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労作で息切れが強い |
心疾患、呼吸器疾患、貧血 |
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運動後に咳込み・ヒューヒュー |
運動誘発性喘息 |
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食後・前屈で増悪、咳込み |
GERD、嚥下障害 |
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突然の胸痛+息切れ |
気胸、肺塞栓、ACS など |
❷ 診察
バイタル(SpO₂ 含む)、呼吸音(喘鳴・捻髪音・副雑音)、心雑音、下肢浮腫・静脈所見、皮疹、貧血兆候、甲状腺腫大など。
❸ 胸部レントゲン
心拡大、肺うっ血、浸潤影、胸水、気胸など。
❹ 呼吸機能検査(スパイロ)/ピークフロー/FeNO
気道閉塞・可逆性・気道炎症の評価。 呼吸機能検査はこちら
❺ 採血
血算(貧血)、炎症反応、BNP/NT-proBNP(心不全)、甲状腺機能、必要に応じ D-ダイマー、動脈血ガス。
❻ 心電図/心エコー
不整脈・虚血・右心負荷、心機能・弁膜症・心嚢液の評価。
❼ 画像の追加
肺塞栓・大動脈疾患が疑わしい場合は造影CT等。
動悸を伴う呼吸困難の診断
❶ 問診
動悸の原因を特定するには問診が重要です。
動悸の種類、タイミング、一緒にでる症状、内服や基礎疾患などを確認し原因を推測します。
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症状の特徴 |
疑われる病気 |
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夜に息苦しくなる |
心不全、気管支喘息、胃食道逆流症 |
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動くと息が切れる |
心疾患、呼吸器疾患、貧血 |
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動いたあとに息切れ、せき込み |
運動誘発性喘息 |
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横になると悪化する |
心不全、気管支喘息、腹水など |
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横向きで横になると悪化する |
胸水 |
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食後に悪化する、咳こむ |
嚥下障害、胃食道逆流症 |
❷ 診察
心音や呼吸音を行います。むくみや甲状腺が腫れていないかなどを確認します。
❸ 胸部レントゲン検査
❹ 呼吸機能検査
❺ 採血検査
炎症反応、甲状腺ホルモン、BNPやNP-proBNPという心不全の兆候について検査を行います。
呼吸困難への当院の治療方針
ただいま準備中です。
