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性器ヘルペス

HERPES

性器ヘルペス繰り返す回数は、減らせます

 

単純ヘルペスウイルスによる感染症です。ウイルスは一度感染すると神経に潜み続け、ストレスや免疫の低下をきっかけに水ぶくれの症状を繰り返します。完全に除去することはできませんが、症状が出る前に飲む方法や、毎日飲んで再発そのものを抑える方法があります。江東区豊洲、豊洲駅から徒歩3分。土日も診療しています。

豊洲駅 徒歩3分年3回以上ならPIT年6回以上なら抑制療法当日その場で検査
ABOUT

性器ヘルペスの症状

初感染と再発では、症状の重さが違います

性交渉により単純ヘルペスウイルスがはじめて性器に感染すると、2〜10日の潜伏期間ののちに1〜2mmの水ぶくれができ、その後、水疱が破れます。

初感染のあと、ウイルスは体内から消えることなく神経に潜伏します。ストレスや免疫の低下でウイルスが再び活性化すると、初感染と同じ部位などに水疱が出ます。

初感染の症状

はじめて感染したときは症状が強く出ます。2〜3週間程度で自然に治ります。

性器の水疱、痛みや違和感
鼠径部(脚の付け根)のリンパ節の腫れ
発熱

再発の症状

性器ヘルペスの初感染は、性行為から2〜10日と比較的早く症状が出ます。クラミジアや淋菌より早いのが特徴です。ただしこれは初感染のときの目安で、再発は潜んでいたウイルスが活動して起こるため、性行為からの日数とは関係なく現れます。

再発時は症状が軽く、1週間程度で治ります。

性器の水疱、痛みや違和感

再発の前に、ピリピリ・チクチクするような違和感(前駆症状)を感じる方が多くいます。この段階で薬を飲めれば、症状を軽くしたり、水ぶくれが出ずにすむこともあります。

人にうつさないために

性器ヘルペスは、症状が出ているときがもっともうつりやすい時期です。ただし水ぶくれがない時期でも、ウイルスが皮膚の表面に出てくること(無症候性排出)があり、まったくゼロにはできません。

だからこそ「症状のある期間を避ける」「再発を減らす」の両方が対策になります。

違和感やピリピリ(前ぶれ)を感じたときから、症状が完全に治まるまで性交渉を避けます
患部に触れたら、必ず石けんで手を洗います
タオルを分けます
コンドームは有効ですが、覆えない範囲からはうつるため完全ではありません
再発が多い方は、再発抑制療法でうつすリスクも下げられます

妊娠中の方、パートナーが妊娠中の方は必ずお伝えください。出産時の対応が変わります。

受診の目安

水ぶくれができている時期に受診していただくと、検査で確実に診断できます。

性器やおしり・太ももに水ぶくれや痛みが出た
はじめての症状で、発熱やリンパ節の腫れを伴う
年に3回以上繰り返している
パートナーに感染させないか心配
TEST

検査

多くは見た目で診断できます

単純ヘルペスは、問診と特徴的な水疱の分布やパターンから診断できることが多い病気です。

帯状疱疹、かぶれや汗疱など、ほかの皮膚の病気と区別が難しい場合には、検査キットで診断を行います。当院ではデルマクイックHSVを採用しています。

水ぶくれをこすって、5〜10分でその場で判定できます。

検査キットは水ぶくれができている時期でないと検出できません。かさぶたになってからでは難しくなります。

当院で行う検査

問診と、特徴的な水ぶくれの分布・パターンから診断できることが多い病気です。帯状疱疹・かぶれ・汗疱などと区別が難しいときに検査を行います。

検査 何を見るか いつ行うか 窓口負担の目安(3割)
単純ヘルペスウイルス抗原定性(性器) 水ぶくれをこすって、その場でウイルスの有無を確認します 水ぶくれがあるとき 約1,080円
(360点)
ほかの性感染症の検査 梅毒・クラミジア・淋菌など、同時感染がないかの確認 ご希望・必要に応じて 約530円
(178点)

横にスクロールできます。金額は保険診療・3割負担の方の目安です。

保険は使えますか

性感染症の検査は、症状があれば保険診療で受けられます。症状がなく検査だけを希望される場合、検査は自費になりますが、陽性が出れば治療と治癒確認は保険診療で行えます。症状があっても保険を使いたくない場合は、検査・治療・治癒確認をすべて自費で行うこともできます。医療費通知書に検査の内容までは記載されません。

ご家族や職場に知られたくないという理由で、症状があっても自費での診断・治療を選ばれる方もいます。どちらがよいか、診察のときにご相談ください。

診察料の目安(3割負担):初診 約870円(291点)/再診 約230円(76点)/処方箋料 約180円(60点)

TREATMENT

治療

初感染の治療

抗ウイルス薬を使うことで、症状が治るまでの期間を短くできます。

飲み方 薬剤費の目安(3割) 主な副作用
バルトレックス錠
(バラシクロビル)
1回500mgを1日2回、7〜10日間 約470〜670円 吐き気、下痢、頭痛、めまい、眠気。腎臓の働きが弱い方は量の調節が必要です

再発時の治療(5日間治療)

ブツブツや水ぶくれができたあとの治療です。治るまでの期間を短くすることが目的で、初感染から再発の単純疱疹まで幅広く適応となります。

飲み方 薬剤費の目安(3割) 主な副作用
バルトレックス錠
(バラシクロビル)
1回500mgを1日2回、5日間 約340円 吐き気、下痢、頭痛、めまい、眠気。腎臓の働きが弱い方は量の調節が必要です
ファムビル錠
(ファムシクロビル)
1回250mgを1日3回、5日間 約810円 頭痛、吐き気、腹痛、眠気。腎臓の働きに応じて量を調節します

再発に備える治療(PIT)

PIT(Patient Initiated Therapy)は、あらかじめ薬を処方してもらい、初期症状(ピリピリ、チクチクするような違和感)が出たときに、患者さんご自身の判断ですぐ薬を服用する治療法です。

水ぶくれなどの症状を軽減したり、症状が出ずにすむ場合もあるため、治るまでの期間を短くできます。

初期症状を正確に判断できることが前提になります。

飲み方 効果 薬剤費の目安(3割) 主な副作用
ファムビル錠
(ファムシクロビル)
1回1000mgを2回(12時間あけて) すべての病変が消えるまで1.05日短縮/痛みが消えるまで1.02日短縮。年3回以上の再発があるかたが対象です 約430円 頭痛、吐き気、腹痛、眠気。腎臓の働きに応じて量を調節します
アメナリーフ錠
(アメナメビル)
1回1200mgを1回のみ すべての病変が消えるまで0.43日短縮/痛みが消えるまで0.14日短縮。腎機能による量の調節が不要です 約2,020円 発疹、めまい、下痢。腎臓・肝臓の働きによる量の調節は不要です。リファンピシンとは併用できません

再発抑制療法

性器ヘルペスを年間6回以上繰り返すかたが対象です。バルトレックスを1日1回500mg、毎日内服します。

約1年間継続し、中断後に再発が2回観察された場合、さらに継続するかを検討します。

抑制療法中に再発した場合は、通常の治療法(1回500mgを1日2回5日間)を内服し、そのあと1日1回に戻します。

飲み方 薬剤費の目安(3割) 主な副作用
バルトレックス錠
(バラシクロビル)
1回500mgを1日1回、毎日 約1,010円/30日分 吐き気、下痢、頭痛、めまい、眠気。腎臓の働きが弱い方は量の調節が必要です

生活で気をつけること

普段からできることと、症状が出ているときに人にうつさないための注意です。

場面 気をつけること
普段から 疲れやストレスをためないようにします。適度な運動を行い、栄養のバランスがとれた食事と十分な睡眠をとりましょう
症状が出ているとき 患部に触ったあとは石けんで手をきれいに洗いましょう。大量のウイルスを排出するため、パートナーに感染させないよう、キスや性行為は避けましょう
COST

費用の目安

健康保険3割負担の場合の目安です。

2026年8月時点の診療報酬点数・薬価にもとづく目安です。薬剤費は先発品で計算しています。後発品(バラシクロビル・ファムシクロビル)を選ぶと、これより安くなります。お薬は院外の調剤薬局でお受け取りいただくため、上記に加えて薬局での調剤料などがかかります。

FAQ

よくある質問

性器ヘルペスはほっといても治りますか
はじめて感染した場合は2〜3週間で自然に治癒します。再発性のヘルペスは1週間程度で治癒します。適切に内服治療を行うことで症状を抑えることも可能です。
完治しますか
一度でも感染すると、ウイルスを完全に除去することはできません。有効な予防ワクチンもありません。このため、正しい知識を身につけて症状をコントロールし、生活への影響を最小限にしていくことが目標になります。
うつりますか
性交渉によって感染します。コンドームを使用しましょう。ただし性器ヘルペスはおしりや太ももにもできるため、コンドームを使用していても完全に予防することはできません。
ストレス性ですか
単純ヘルペスウイルスの感染や再活性によって引き起こされます。ストレスや疲れによって体の免疫力が下がっているときに感染・発症しやすい特徴があります。
お風呂でうつりますか
患者さんが入ったお風呂に浸かっても感染することはありません。バスタオルは共有しないようにしましょう。
PITと再発抑制療法はどう違いますか
PITは「症状が出そうなときだけ飲む」方法で、年3回以上の再発がある方が対象です。再発抑制療法は「毎日飲んで再発そのものを抑える」方法で、年6回以上繰り返す方が対象です。
口唇ヘルペスとは違いますか
同じ単純ヘルペスウイルスですが、感染する部位が異なります。治療の考え方は共通で、PITや再発抑制療法も同じように使えます。
妊娠中でも治療できますか
薬の選択が変わります。出産時に産道で赤ちゃんに感染するリスクがあるため、妊娠中の方は必ずお伝えください。産科とも連携します。
検査と治療に健康保険は使えますか
症状がある場合は保険診療で行えます。症状がなく検査だけを希望される場合は自費になります。
豊洲イーウェルクリニック
繰り返す回数は、減らせます

性器ヘルペスはウイルスを完全に取り除くことはできません。しかし、症状が出そうなときにすぐ飲む方法(PIT)や、毎日飲んで再発を抑える方法があります。「またか」と我慢し続ける必要はありません。回数と重さは減らせます。土日も診療しています。

豊洲駅から徒歩3分/土日も診療しています
REFERENCES
参考文献
  1. 性感染症 診断・治療 ガイドライン(日本性感染症学会)

本ページは一般的な情報提供を目的としています。診断と治療方針は診察のうえで判断します。

監修医師 石川 浩雅(豊洲イーウェルクリニック

本ページの内容は、上記の医師が監修しています。

監修記事一覧

2006年 国立国際医療センター 初期研修、2008年 同センター 後期研修。2011年 東京医科歯科大学 医療経営政策学。第一生命保険株式会社、株式会社Linc'well/クリニックフォア、医療法人社団シンシアエージェンシーを経て、2025年11月 東京都江東区豊洲に「豊洲イーウェルクリニック」開院。内科・皮膚科・アレルギー科を中心に、小児から泌尿器科領域まで幅広く診療しています。渡航ワクチンの接種にも対応しています。日本渡航医学会、日本旅行医学会、日本内科学会、日本アレルギー学会、日本産業衛生学会 所属。

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