メニュー

肉アレルギー

肉アレルギーはまれなアレルギーですが、肉自体に対するアレルギーである原発性肉アレルギー以外にもα-Gal症候群、Pork-cat症候群、Bird-egg症候群などのさまざまなダニやネコ、トリアレルギーなどに由来するアレルギーが存在します。

原発性牛肉アレルギー

原発性牛肉アレルギーはアトピーの乳児に多くみられ、ウシ血清アルブミン(Bos d 6)が主要な抗原と考えられています。牛肉アレルギー患者では牛乳アレルギーを合併することが多い。特にBos d 6に感作成立している患者では、牛乳の経口負荷試験で全員に即時型反応がみられたという報告もある。

稀に原発性鶏肉アレルギーも青年~若年成人でみられます、bird-egg症候群と異なり、卵にアレルギー症状が出ることは少なく食物摂取から30分以内に即時型反応が起こります。

《検査》

抗体検査

牛肉特異的IgE抗体

鶏肉特異的IgE抗体

ミルク特異的IgE抗体

《管理》

加熱に弱いため摂取を控えるか、十分に冷凍・加熱処理をして摂取します。

多く数年ほどで症状が起こらなくなります。

Pork-cat症候群

ネコの毛や皮膚、唾液などに含まれるネコ血清アルブミン(Fel d 2)を吸い込んで感作することにより、ブタ、ウシ、羊などの肉を摂取することによりアレルギー反応が出ます。ネコアレルギーの患者さんの1-3%pork-cat syndromeを発症します。

アレルギーに感作してから発症するまで時間を要するため学童期から思春期に発症します。

口腔内の違和感や、蕁麻疹、咳、腹痛、下痢などのアレルギー症状を起こします。肉を食べた後、1時間以内に症状を起こすことが多いです。

豚肉に対する報告が多いですが、牛肉でも症状が出ます。

《検査》

抗体検査

牛肉特異的IgE抗体

豚肉特異的IgE抗体

ネコ皮屑特異的IgE抗体

(保険診療で直接Sus s特異的抗体やFel d 2特異的抗体を測定することはできません)

ネコの飼っていたことがあることが重要です。

生の生肉をさわるとアレルギー性皮膚炎を起こすことも診断の手がかりとなります。

《管理》

ウシ血清アルブミン(Sus s)は熱に弱いため、干し肉や薫製肉で症状がでても十分に加熱をすれば摂取することができることもあります。

不十分な加熱やベーコンなどの加工品に注意します。

ネコとの接触を避けることでネコ血清アルブミンIgEが低下すると豚肉が食べられるようになる可能性があります。

α-Gal症候群

マダニに咬まれたことにより、その唾液中のα-Galに感作することにより獣肉に存在するα-Galアレルギー反応きたします。

野山に良くはいる方、イヌなどのペットを飼育しているなどマダニへの暴露するリスクが高い方に発症しやすいです。

四本足の獣肉(牛肉、豚肉、ヒツジ肉)を摂取して3-6時間後にじんま疹や嘔気・下痢・腹痛などの症状を来します。深夜に発症することから注意が必要です。

カレイの魚卵やセツキシマブにも含まれておりアレルギーを生じます。

《検査》

抗体検査

牛肉特異的IgE抗体

豚肉特異的IgE抗体

鶏肉特異的IgE抗体

(ウシ・ブタ特異的IgE抗体が陽性かつ鶏肉IgE特異的IgE抗体が陰性の場合α-Gal抗体陽性が疑われますが、保険診療で直接α-Gal抗体を測定することはできません)

《治療》

ほ乳類の肉やカレイの魚卵の摂取を避けることが重要です。

乳製品は8-9割の患者では症状がでないため肉の摂取をさけるのみで症状が消失すれば除去は不要です。

マダニ咬まれないように注意することで改善することもあります。

鶏肉や魚にはα-Galはないため摂取可能です。

Bird-egg症候群

鳥類の羽や糞にを吸入することにより抗原(主にニワトリ血清アルブミン(Gal d 5))に感作されて生じるアレルギー反応です。ペットの鳥類(ほとんどはセキセイインコ、頻度は少ないが他にカナリアやオウム)が原因といわれています。

アレルギーに感作してから発症するまで時間を要するため主に成人に見られ小児ではまれです。

《検査》

抗体検査

鶏肉特異的IgE抗体

卵特異的IgE抗体

オボムコイド

セキセイインコ羽毛

セキセイインコのふん

《治療》

卵黄や肉にもGal d 5が高濃度に存在するため、鶏肉や卵黄を避けることが重要です。

血清アルブミンは熱に不安定であるため、生肉の接触時や、加熱不十分な卵黄の摂取時のみに症状が起こる場合もあります。

Fish-chichen症候群

鶏肉アレルギーは鶏肉の中に含まれるタンパク質(パルブアルブミン・アルドラーゼなど)が原因となって起こります。

 魚と鶏肉のアレルゲンは交差反応を示すことがわかってきておりFish-chichen症候群といわれています。

 

原発性牛肉アレルギー

α-Gal 症候群

Pork-Cat症候群

好発年齢

乳児期(アトピー性皮膚炎の合併が多い)

成人〜高齢期 

小児〜成人期

ペットの飼育歴 

特記事項なし

イヌが多い

ネコが多い

感作抗原

Bos d 6(ウシ血清アルブミン)

α-Gal(マダニ由来)

Fel d 2(ネコ血清アルブミン)

原因の抗原

Bos d 6(ウシ血清アルブミン)

α-Gal(獣肉由来)

Sus s(ブタ血清アルブミン)

症状出現までの時間

牛肉摂取後急速に発症

豚肉摂取後3-5時間後

豚肉摂取30-40分後

主な症状

嘔吐
蕁麻疹
アナフィラキシー

じんま疹
アナフィラキシー

じんま疹
呼吸困難
アナフィラキシー

対処方法

加熱処理が不十分な牛肉の摂取を避ける
豚肉や羊肉にも注意が必要
数年で治癒しうる

ほ乳類の肉の摂取を避ける
カレイ魚卵の摂取を避ける
マダニ咬傷の回避することにより数年で治癒しうる

加熱が不十分な豚肉や豚肉加工食品の摂取を避ける
ネコとの接触回避により数年で治癒しうる

肉アレルギーに対する除去の考え方

  • 肉アレルギーの患者は少なく、全ての獣肉(牛肉、豚肉、鶏肉など)の除去が必要になることは極めてまれです。
  • 肉アレルギーがあっても肉エキス(だし)は食べられる場合が多いといわれています。
  • 魚や大豆製品を用いることでたんぱく質不足を荻まします。
  • すべての肉類を除去する場合には鉄欠乏の危険があるため注意します。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME