甲殻類アレルギー(エビアレルギー・カニアレルギー)
甲殻類アレルギーは食物アレルギーの原因食物の第8位であり、成人発症の食物アレルギーのなかでも最も頻度が高い食物です。
甲殻類アレルギーではどのような症状がでますか?
甲殻類アレルギーの場合は即時アレルギーを起こすことが多く、じんま疹(皮膚症状約80%)や口のかゆみ、イガイガした症状(口腔内症状50%)症状が一般的です。
成人のエビアレルギーの42%にアナフィラキシー症状があったとの報告があり重篤な症状にも注意が必要な食品です。
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甲殻類アレルギーはどのように診断しますか?
❶ 問診
まずは甲殻類アレルギーの診断では詳細な問診を行います。どんな甲殻類類を食べて、いつ、どのような症状が出たかを詳しく聴取します。
❷ 血液検査
血液検査でエビ特異的IgE抗体やカニ特異的IgE抗体を測定します。
IgE抗体検査は感度が20%と低いため、陰性であっても甲殻類アレルギー出はないとは言えないため病状から甲殻類アレルギーを強く疑う場合にはプリックテストを実施します。
甲殻類は生で症状がでるものの加熱すれば摂取できるかたもいるため、生の食品と加熱した食品の両方で検査をすることもあります。
生エビやバナメイエビ、ブラックタイガーなどは比較的摂取する機会が多い食材のため併せてプリックテストをするとよいでしょう。
重度のダ二アレルギーを持つ場合はエビ・力ニへIgE抗体は陽性になることがあり、エビ・カニ抗体が陽性であっても症状が出ないこともあります。
《検査》
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抗体検査 |
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エビ特異的IgE |
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カニ特異的IgE |
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ロブスター特異的IgE |
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ダニ特異的IgE |
甲殻類アレルギーはどのように管理しますか?
エビもしくはカニのどちらかのアレルギーがある場合はエビとカニを同時に除去します。
エビアレル ギー患者さんの約65%がカニにアレルギー症状を示しますが、軟体類 (イカ、タコなど)、貝類 (ホタテなど)に症状を示す割合は約20%です。甲殻類(エビ・カニ)と軟体類(タコ・イカ)、貝類をすべて一斉に除去する必要はなく、それぞれの食品の症状に応じて除去を行います。
アナフィラキシーを起こしたことがあるなど重度のアレルギーのあるかたはエビの含まれた調味料やスナック、海産物への混入(のり、シラス、すり身、二枚貝)やタイやカサゴなどのエビを好んで食べる海水魚なども含めて厳格に除去をする必要があります。
甲殻類アレルギーは成長とともによくなる可能性が低いと考えられていま す。甲殻類、軟体類、貝類を除去しても栄養面での問題はありません。
