禁煙外来とは？

禁煙外来とは、タバコをやめたいと考えているかたにむけた専門外来です。禁煙外来では健康状態を確認しながら、禁煙後のイライラやストレスなどの症状に合わせてカウンセリングを行いサポートをしながら、禁煙の効果を高めていきます。

禁煙のメリット

禁煙を短期的、あるいは長期的に続けると体の機能の改善や病気になるリスクの低下などさまざまな効用が期待できることが明らかになっています。

     

ニコチン依存症とは

タバコはからだに悪いとわかっていても、なかなかやめられないのはニコチン依存症が原因です。ニコチン依存症の人はニコチンが切れるとイライラやストレスを感じるようになります。ここで喫煙すると脳波が一時的に正常に戻るだけでなく、快感物質（ドーパミン）も放出されるため、「たばこでリラックスできる」と錯覚してしまっているのです。

ニコチン離脱に伴う症状

☑︎ 起床後すぐタバコを吸ってしまう

☑︎ タバコが吸えないような場所で我慢するのがつらい

☑︎ 病気で身体がつらいにもかかわらずたばこを吸ってしまったことがある

☑︎ 吸う本数を減らした時、イライラする、怒りっぽくなる、憂うつになる、頭痛がするなどの症状がでたことがある

禁煙外来で使用される薬の特徴は？

チャンピックス(バレニクリン)

ニコチン受容体に作用をすることで禁煙の満足度を下げ、離脱症状やタバコを吸いたい欲求を緩和することが出来ます。

現在チャンピックスは出荷停止状態が続いており出荷期限の目処も立っていないため、医療機関の殆どが処方できない状況です。

ニコチンパッチ

ニコチンパッチは体に貼りニコチンを皮膚から吸収させることで、ニコチンの離脱症状を和らげます。

	ニコチネルTTS	チャンピックス
剤型	貼り薬	内服
特徴	ニコチンを皮膚から吸収 安定した血中濃度	ニコチンを含まない 禁煙しながら治療を開始 循環器疾患があっても治療可能 禁煙による満足度が減少
注意点	汗をかきやすい人には使いにくい 皮膚トラブル	自動車運転に注意
禁煙成功率	65.4%	約53%
1ヶ月継続禁煙 6ヶ月継続禁煙	2.53倍 4.09倍	3.76倍 5.84倍
副作用	皮膚のかゆみ 不眠	吐き気 便秘 眠気

禁煙外来による治療スケジュール

禁煙外来を保険適応で受診いただくには以下のすべてを満たしている必要があります。

❶ TDS（Tobacco Dependence Screener）で5点以上でニコチン依存症と診断された方

❷(35歳以上の場合)ブリンクマン指数（＝１日の喫煙本数 × 喫煙年数）が200以上の方

❸ 直ちに禁煙することを希望されている方

❹ 「禁煙治療のための標準手順書」をもとに禁煙治療について説明を受け、禁煙治療を受けることに同意された方

禁煙外来の受診の流れ

• 初回：評価・説明／禁煙開始日決定（バレニクリンは前もって内服開始）
  
• 2週・4週・8週・12週：診察・体調確認・離脱対策・薬調整
  
• 合計5回が目安
  

 

ニコチネルTTSの受診の流れ

チャンピックスの受診の流れ

よくある質問