汗疹(あせも)
あせもは汗疹とも呼ばれ、汗の通り道であるエクリン感染が閉塞することにより生じます。
あせもの症状は?
あせもは汗腺の発達が未熟な乳児、多汗症のかた、高温多湿な環境、湿布・包帯・絆創膏、通気の悪い衣服を着用した時など汗が多く発生する際に発生します。
❶ 水晶様汗疹
角層内や角層直下の汗腺が閉塞することで1-2mmの水疱が出来ます。あかみやかゆみは伴うことはなく、数日で乾いてかさかさになり治癒します。
❷ 紅色汗疹
あせもの最も一般的なタイプです。顆粒層付近で導管が閉塞し、赤いブツブツ(小丘疹)が出現し強い痒みを伴います。
❸ 深在性汗疹
表皮と真皮の間に生じます。紅色汗疹を繰り返すことで比較的大きく平らで蒼白色の丘疹が多発するようになります。
あせもはどのように診断しますか?
あせもは主に問診と診察から診断を行います。わきや陰部ではカンジダやマラセチア毛包炎と区別が必要な場合は真菌検査を行います。
あせもの治療は?
水晶性汗疹は通常24時間以内に改善するため経過観察を行います。
あかくかゆみや炎症を伴う場合にはステロイド外用薬を1-2週間程度使用します。細菌感染を合併した場合には外用抗菌薬を併用します。
生活上の注意点は?
あせもは汗腺が閉塞してしまうことが原因であり、汗の対策が重要です
❶ 衣服や室温を調整して、涼しい環境で過ごす
❷ 通気性や吸湿性の良い木綿などの衣服を選ぶ
❸ 髪を結んだり、髪留めでとめるなど首元の刺激を避ける
❹ 包帯や絆創膏など皮膚密着して覆うものは可能な限り除去する
❺ 掻かないようにする、爪を短く切っておく
❻ 汗をかいたらこまめにシャワーをあびる
よくある質問
汗疹(あせも)ができやすい場所は?
首、わき、背中、ひじの内側、ひざの裏、下着のゴム周辺など、汗がたまりやすく通気の悪い部位にできやすいです。
あせもには何を塗ったらいいですか?
軽い場合は保冷や保湿だけでよくなりますが、かゆみや赤みがある場合はステロイド外用薬や抗炎症成分を含む市販薬が有効です。
体のブツブツはあせもですか?
汗が多い季節や部位に出る小さな赤いブツブツはあせもの可能性があります。ただし、アレルギーや感染、虫刺されなどのこともあるため、自己判断せず受診をおすすめします。
あせもを早く治すには?
汗をかいたらすぐ拭き取り、シャワーで清潔に保ちましょう。通気性の良い服を着て、冷房や扇風機を活用するのも有効です。必要に応じて外用薬も使います。
汗疹の小さいプツプツは何ですか?
汗が皮膚の中にたまってできる小さな水ぶくれや赤い丘疹です。「水晶様汗疹」や「紅色汗疹」などの種類があります。
汗疹は何日で治りますか?
軽症なら数日で改善しますが、かゆみや炎症があると1週間〜10日ほどかかることもあります。かかないことが大切です。
