百日咳ワクチン
接種費用
破傷風・ジフテリア・百日咳をまとめて予防できるワクチンです。
価格は税込・1回あたりの金額です。任意接種の場合は自由診療(保険適用外)です。 乳幼児の定期接種は公費の対象になります。接種の可否は医師の診察のうえで判断します。
小児の典型的な百日咳の感染予防効果は85%程度と報告されています。
百日咳とは
百日咳は百日咳菌による、咳を主体とした気道感染症です。5〜10日間の潜伏期間のあと、14日以上続く咳に加えて、発作のように起こる咳、ひゅーっと息を吸い込むような咳発作、咳のあとに吐いてしまうといった症状が特徴です。
1人の感染者から16〜21人に感染を引き起こすと見積もられているほど感染力の高い感染症です。小児では稀ですが、6ヶ月未満の乳児や60歳以上の高齢者では肺炎となるリスクが高いといわれています。
経過は、潜伏期間(7〜10日)、カタル期(1〜2週間:鼻水や咳などの風邪症状・感染性あり)、痙咳期(3〜6週間:強い乾いた咳・発熱は少ない)、回復期(6週間以降:徐々に咳が収まる)に分かれます。
接種スケジュール
乳幼児期の定期接種のあと、学童期・成人で追加接種を行うのが望ましいとされています。
接種の間隔や回数は年齢・接種歴によって変わります。母子手帳をお持ちのうえご相談ください。
海外赴任・出張の方へ
海外に6か月以上派遣される従業員には、派遣前後の健康診断が事業者に義務づけられています(労働安全衛生規則 第45条の2)。
当院では海外派遣労働者健康診断と渡航ワクチンを同日に実施できます。渡航前の限られた期間でも、受診の回数を増やさずに済みます。
価格は税込です。企業健診・予防接種は自費(保険適用外)です。実施項目や日程は診察・お問い合わせ時にご相談ください。
知っておきたいこと
乳児を守る「コクーン戦略」
2種混合(DT)には百日咳が含まれません
英文の証明書
大人が打つ百日咳ワクチン — 何を打つのか
「百日咳 ワクチン 成人」「大人」で多くご覧いただいています。
日本で子どもに定期接種されるのは四種混合(DPT-IPV)や五種混合で、百日咳・ジフテリア・破傷風・ポリオなどが含まれます。
一方、大人が百日咳の予防のために打てるのは三種混合ワクチン(トリビック®)です。百日咳・ジフテリア・破傷風の3つが含まれ、任意接種(自費)になります。
注意が必要なのは、大人の破傷風の追加接種で使われる「二種混合(DT)」には百日咳が含まれていないことです。破傷風だけ打ったつもりで、百日咳は守られていない、ということが起こります。
| ワクチン | 含まれるもの | 対象 |
|---|---|---|
| 四種混合・五種混合 | 百日咳・ジフテリア・破傷風・ポリオ など | 乳幼児の定期接種 |
| 三種混合(トリビック®) | 百日咳・ジフテリア・破傷風 | 11〜12歳と成人の任意接種 |
| 二種混合(DT) | ジフテリア・破傷風(百日咳は含まれない) | 11〜12歳の定期接種 |
| 破傷風トキソイド | 破傷風のみ | けがのときなど |
効果は何年もちますか。何回打ちますか
子どものころに接種していても、百日咳に対する免疫は4〜12年で下がります。大人になってからかかる百日咳が増えているのはこのためです。
大人の追加接種は1回です。過去の接種歴にかかわらず、三種混合を1回打つことで免疫を上げます。10年ごとの再接種を検討することがあります。
大人の百日咳は「長引く咳」として現れ、典型的な発作性の咳が出ないことも多く、気づかないまま周囲に広げてしまいます。
| 目安 | |
|---|---|
| 免疫が下がるまで | 4〜12年 |
| 大人の追加接種 | 1回 |
| 再接種 | 10年ごとを検討 |
| 効果が出るまで | 接種から2週間ほど |
赤ちゃんを守るために打つ(コクーン戦略)
百日咳がもっとも危険なのは生後6か月未満の乳児です。呼吸が止まる、肺炎になるなど重症化しやすく、亡くなることもあります。
一方でワクチンは生後2か月からしか始められません。この空白の期間を守る方法がコクーン戦略です。赤ちゃんの周りにいる大人が接種して、感染を持ち込まないようにします。
対象になるのは、両親、祖父母、同居のきょうだい、そして日常的に接する方です。出産前に済ませておくのが理想です。
費用と、他のワクチンとの同時接種
三種混合ワクチンは任意接種(自費)です。金額はこのページの「接種費用」をご覧ください。
他のワクチンと同じ日に打てます。渡航前で複数のワクチンが必要な方、インフルエンザの時期と重なる方もまとめてご相談ください。
接種は内科で行っています。「何科で受けられるか」で迷われますが、内科でご相談ください。
当院では、取り扱っているワクチンの在庫を院内の在庫管理と連動して公開しています。在庫があるワクチンは当日の接種も可能です。取り寄せが必要な場合は、予約を受けてから発注しますので1週間前までのご予約をお願いしています。
よくある質問
大人になってから百日咳の追加接種は必要ですか?+
妊娠中でも接種できますか?+
他のワクチンと一緒に接種できますか?+
大人も百日咳ワクチンを打てますか?+
子どものころに打っています。もう一度必要ですか?+
何回打ちますか?+
破傷風の追加接種を受けました。百日咳も守られていますか?+
妊娠中でも打てますか?+
家族が赤ちゃんを迎えます。誰が打つべきですか?+
効果はいつから出ますか?+
他のワクチンと同じ日に打てますか?+
何科で受けられますか?+
当院では国内未承認の輸入ワクチンも取り扱っています。ご検討にあたって以下をご確認ください。
監修医師 石川 浩雅(豊洲イーウェルクリニック)
本ページの内容は、上記の医師が監修しています。
2006年 国立国際医療センター 初期研修、2008年 同センター 後期研修。2011年 東京医科歯科大学 医療経営政策学。第一生命保険株式会社、株式会社Linc'well/クリニックフォア、医療法人社団シンシアエージェンシーを経て、2025年11月 東京都江東区豊洲に「豊洲イーウェルクリニック」開院。内科・皮膚科・アレルギー科を中心に、小児から泌尿器科領域まで幅広く診療しています。渡航ワクチンの接種にも対応しています。日本渡航医学会、日本旅行医学会、日本内科学会、日本アレルギー学会、日本産業衛生学会 所属。
母子手帳をお持ちいただければ、接種歴に応じて必要な回数と日程をご提案します。
