尖圭コンジローマ
尖圭コンジローマは性感染症の一つで陰茎や膣、肛門などにイボのような出来物ができる病気です。
尖圭コンジローマの原因は?
尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)が感染することにより発症します。子宮頸癌の原因となる16,18型などの高リスク型HPVに対して尖圭コンジローマは6型,11型などの低リスク型HPVが原因となります。
ほとんどが性交渉により感染し、潜伏期間は3週間~8ヵ月(平均2.8ヵ月)くらいかかるといわれています。
尖圭コンジローマの症状は?
尖圭コンジローマは性器や肛門のちかくイボができます。始めは鶏冠のようなイボですが、徐々に大きくなりイボ同士がくっついてカリフラワーのようになります。性器以外にもふとももの付け根や口腔内、のど、唇にもイボが現れることもあります。
尖圭コンジローマはどのように診断しますか?
尖圭コンジローマは特徴的なイボの特徴を診察により確認することで診察します。
脂漏性角化症やボーエン様丘疹が疑われる場合はダーモスコピーや生検により診断を行います。
真珠様陰茎小丘疹やフォアダイスは陰茎の皮膚や包皮にできる脂腺が膨らんで目立つ状態で成人男性の約7割に認める正常な状態であり感染する可能性はありません。
冠状溝の部分に一列に並ぶ真珠様陰茎小丘疹や、包皮小帯の付けに生じる包皮腺が代表的です。
他の性感染症と併発が疑われるもしくは併発のリスクが高い方は性感染症の検査も同時に行います。
尖圭コンジローマはどのように治療しますか?
❶ イミキモド5%クリーム(ベセルナ®クリーム)の外用
性器と肛門周囲に対する治療薬です。
ウイルスの増殖を抑制し、ウイルスに感染した細胞を障害することで治療効果を発揮します。適1日1回、週3回(1日おき、例えば「月・水・金」あるいは「火・木・土」などと曜日をきめて)、就寝前にぬってください。ぬった後はそのままの状態を保ち、起床後(6-10時間後)にぬったお薬を石けんと水やお湯で洗い流してください16週間塗布することで、63.6%の方のコンジローマが完全に消失したかたの期間は中央値で8週間程度とされています。
薬の使用は原則16週間までです
❷液体窒素による凍結療法
液体窒素により低温やけどを起こしイボを治療します。1〜2週間に1回程度の間隔でイボが消失するまで繰り返します。
低温やけどをさせる治療ですので、痛みを伴い、水疱や血豆ができることがあります。
❸電気メスによる焼灼
イボの周囲に局所麻酔を行い、電気メスでイボを焼きます。
❹レーザー蒸散
尖圭コンジローマの予防法は?
コンドームを正しく使用しましょう
性感染症の予防にはコンドームの使用が最も大切です。ただし、尖圭コンジローマのウイルスは肛門や外陰部など広い部分に存在するためコンドームの使用だけでは予防できません。
HPVワクチンを接種しましょう
4価ワクチン(ガーダシル®)は2020年12月に男性への接種が承認されています。4価ワクチンは6型、11型HPVにも有効であり、尖圭コンジローマの予防効果があります。
特にHPVに感染したことがないかたは95%以上の予防効果があるといわれています。既に感染したことがある方などを含む方にも80%程度の発症予防効果が示されています。HPVは咽頭がんなどの予防にもなるため男性に対しても自費での予防接種をお勧めいたします。
よくある質問
コンジローマは再発しますか?
治療を行ってもウイルスは体内に潜んでいて、何度も再発を繰り返す恐れはあり、再発リスクは3カ月以内で25%といわれています。
コンジローマは自然に治りますか?
免疫力で自然に消失することもあります(数ヶ月〜2年)が、多くの場合はイボが増えたり感染を広げたりするため、治療が勧められます。
尖圭コンジローマはどうやってうつるの?
主に性行為(膣・肛門・オーラル)や性器の接触を通じて感染します。HPV感染者の皮膚や粘膜との接触でうつります。
コンジローマはお風呂やトイレでうつりますか?
通常の入浴・トイレ使用では感染のリスクは非常に低いと考えられています。
尖圭コンジローマはストレスが原因ですか?
HPV感染が原因ですが、ストレスで免疫力が低下すると発症や再発の引き金になることがあります。
コンジローマは癌になりますか?
コンジローマの原因であるHPV6・11型自体は低リスク型(がん化しにくい)ですが、同時にハイリスク型HPVに感染していることもあり、子宮頸がんなどの発症リスクがあります。
HPVワクチンで予防できますか?
ガーダシル®などのHPVワクチンは尖圭コンジローマの予防に有効です。
