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甲状腺機能亢進症

THYROID

甲状腺機能亢進症血液検査でわかります

 

動悸がする、汗が止まらない、食べているのに体重が減る、手がふるえる。甲状腺ホルモンが多すぎると、体は休んでいるつもりでも走り続けている状態になります。「疲れ」「更年期」「気のせい」で片づけられがちですが、血液検査ひとつで確かめられます。当院では検査から治療開始まで対応しています。江東区豊洲、豊洲駅から徒歩3分。土日も診療しています。

豊洲駅 徒歩3分血液検査でわかります検査から治療まで
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甲状腺機能亢進症について

急いでいる方へ — よくある4つの疑問

甲状腺について、とくに多くいただくご質問に先に結論をまとめます。

「どうやって調べますか」→ 血液検査です。TSH、FT4、FT3という3つを測ればほぼ判断できます。特別な準備は要らず、その日に採血できます。
「バセドウ病ですか」→ 甲状腺機能亢進症は状態の名前で、その原因のひとつがバセドウ病です。原因によって治療がまったく違うため、区別が必要です。
「放っておくとどうなりますか」→ 心臓に負担がかかり、脈が乱れる(心房細動)、骨がもろくなるといったことが起こります。まれに甲状腺クリーゼという命に関わる状態になります。
「何科ですか」→ 内科です。当院は内科・皮膚科・アレルギー科・泌尿器科を標ぼうしており、土日も診療しています。

甲状腺はどんな働きをしていますか

甲状腺は、のどぼとけの下にある蝶の形をした臓器です。甲状腺ホルモンを作り、全身の代謝の速さを決めています。

このホルモンが多すぎると、体はアクセルを踏み続けた状態になります。心臓は速く打ち、体温が上がって汗をかき、食べても食べても痩せていきます。

逆に少なすぎると、寒がり、むくみ、体重増加、動作の緩慢といった症状が出ます(甲状腺機能低下症)。

こんな症状はありませんか

次のような症状が重なっている場合、甲状腺を調べる価値があります。

どれも「疲れ」「ストレス」「年齢のせい」と説明がつきそうなものばかりです。だからこそ見過ごされます。

じっとしていても動悸がする、脈が速い
汗が異常に多い、暑がりになった
食欲はあるのに体重が減った
手がふるえる(コップを持つ、字を書くとき)
疲れやすい、体に力が入らない(とくに階段や立ち上がるとき)
イライラする、落ち着かない、眠れない
便の回数が増えた、下痢っぽい
首のつけねが腫れている
目が出てきた、まぶたが腫れぼったい、ものが二重に見える
月経が乱れた、量が減った

原因はいくつかに分かれます

原因によって治療がまったく違うため、区別が必要です。

原因 特徴
バセドウ病 もっとも多い原因。自己抗体(TRAb)が甲状腺を刺激し続けます。若い女性に多く、目の症状を伴うことがあります
亜急性甲状腺炎 首の痛みと発熱を伴います。ウイルス感染のあとに起こり、多くは数か月で自然に治ります
無痛性甲状腺炎 痛みがなく、出産後などに起こります。多くは自然に治ります
機能性結節(プランマー病) 甲状腺の一部のかたまりがホルモンを作り続けます

すぐに受診が必要な状態

次にあてはまる場合は、その日のうちに医療機関を受診してください。甲状腺クリーゼという命に関わる状態の可能性があります。

38度以上の発熱と、強い動悸が同時にある
意識がもうろうとする、落ち着きなく動き回る
激しい下痢や嘔吐が続く
脈が不規則で、息が苦しい

甲状腺機能亢進症とは

甲状腺機能亢進症とは、のどぼとけの下にある甲状腺から甲状腺ホルモンが出すぎている状態です。甲状腺ホルモンは体の代謝を調節するアクセルの役割をしているため、出すぎると体じゅうが「常に全力で走っている」ような状態になります。

そのため、じっとしていても動悸がする、汗が止まらない、食べているのに体重が減る、手が震える、疲れやすい、といった症状が出ます。

「甲状腺亢進症」と略して呼ばれることもあります。もっとも多い原因はバセドウ病で、亢進症全体のおよそ8割を占めます。

血液検査だけで診断がつきます。TSH・FT4・FT3を測れば方向性が分かります。ただし甲状腺の血液検査は外部の検査会社で行うため、結果は当日には出ません。数日〜1週間後にご説明します。

皮膚のかゆみ・蕁麻疹で見つかることがあります

意外に思われるかもしれませんが、皮膚のかゆみや蕁麻疹をきっかけに甲状腺の病気が見つかることがあります。皮膚科を受診された方に採血をして分かる、というかたちです。

かゆみが出る理由はいくつかあります。代謝が上がって汗をかきやすくなり、皮膚が乾くこと。皮膚の血流が増えてほてること。そして、バセドウ病では自分の抗体が働いているため、慢性じんましんを合併しやすいことが知られています。

湿疹やじんましんの治療をしても、なかなかよくならない。そういうときに、甲状腺を一度調べておく意味があります。

当院は内科と皮膚科の両方を標榜しています。皮膚の症状を診たその場で甲状腺の採血まで進められますので、「皮膚科と内科をそれぞれ受診する」手間がかかりません。

甲状腺機能亢進症の薬と、注意すべき副作用

薬は抗甲状腺薬を使います。日本で使われるのはチアマゾール(メルカゾール)とプロピルチオウラシル(チウラジール・プロパジール)の2種類で、甲状腺ホルモンが作られるのを抑えます。

《皮疹・かゆみ・蕁麻疹》飲みはじめて数週間以内に出ることがある副作用です。「メルカゾールを飲んだら蕁麻疹が出た」というご相談は少なくありません。かゆみ止めで対応できることもあれば、もう一方の薬に変更することもあります。自己判断で中止せず、ご相談ください。

《無顆粒球症》まれですが、注意が必要な副作用です。細菌と戦う白血球が急に減り、高熱とのどの強い痛みが出ます。飲みはじめて2〜3か月以内に起こることが多く、風邪と区別がつきにくいのが問題です。

抗甲状腺薬を飲んでいる方が、高熱とのどの痛みを感じたら、自己判断はせずすぐに受診してください。血液検査で白血球を確認します。

《肝機能障害》こちらも定期的な採血で確認します。

潜在性甲状腺機能亢進症といわれたとき

TSHだけが低く、FT4・FT3は正常範囲内。この状態を潜在性甲状腺機能亢進症といいます。健診の採血で指摘されることが多く、自覚症状はないか、あってもごく軽いのが特徴です。

多くはそのまま様子を見ますが、放っておくと心房細動骨粗鬆症のリスクが上がることが知られています。年齢、心臓の状態、骨密度などをふまえて、治療するかどうかを判断します。

ストレスとの関係をご心配される方がいらっしゃいます。ストレスが直接この状態を作るわけではありませんが、動悸や不眠といった症状は強く感じられやすくなります。まずは数値がどう動くかを、間隔をあけて追いかけます。

EXAM

診断と検査

まず血液検査です

甲状腺の状態は、血液検査で確かめられます。特別な準備は要らず、食事の影響も受けません。

項目 わかること
TSH(甲状腺刺激ホルモン) 脳から甲状腺への指令。亢進症では低くなります
FT4(遊離サイロキシン) 甲状腺ホルモンそのもの。亢進症では高くなります
FT3(遊離トリヨードサイロニン) もうひとつの甲状腺ホルモン。FT3だけが高いこともあります
TRAb(抗TSHレセプター抗体) バセドウ病かどうかを判断する自己抗体

あわせて確かめること

症状や心臓への影響を確かめるため、必要に応じて次を行います。

甲状腺の超音波(エコー)検査 — 甲状腺の大きさ、血流、しこりの有無を見ます。痛みはありません。
心電図 — 脈の乱れ(心房細動)がないかを確かめます。
一般的な血液検査 — 肝機能、白血球数などを確かめます。治療を始める前の基準値としても必要です。

専門施設へご紹介する場合

当院では、検査による診断と、治療の開始・その後の経過観察を行います。次のような場合は、甲状腺の専門施設や眼科へご紹介します。

目の症状(眼球突出、ものが二重に見える)が強い場合
放射性ヨウ素による治療や手術を検討する場合
薬で副作用が出て、治療の変更が必要な場合
妊娠中・妊娠を希望される場合
甲状腺に大きなしこりがあり、精密検査が必要な場合

当院で行う検査

動悸・体重減少・汗・手のふるえの背景に甲状腺があります。血液検査とエコーで診断できます。

検査 何を見るか いつ行うか 窓口負担の目安(3割)
甲状腺機能(TSH・FT4・FT3) 甲状腺ホルモンが出すぎていないか 診断時と1〜2か月ごと(安定後は3〜6か月ごと) 約1,300円〜
(項目数により変わります)
TRAb(TSH受容体抗体) バセドウ病かどうかを決める検査 診断時と治療の節目に 診察時にご案内します
甲状腺エコー 甲状腺の腫れ、血流の増加、しこりの有無 診断時 約1,590円
血液検査(白血球・肝機能) 抗甲状腺薬の重い副作用(無顆粒球症・肝障害)の監視 治療開始後2か月は2週ごと、その後は定期的に 約1,300円〜
(項目数により変わります)
心電図 心房細動の合併 診断時 約390円

横にスクロールできます。金額は3割負担の方の目安で、採血を伴う検査は調べる項目数によって変わります。

診察料の目安

上の検査費用に加えて、診察料がかかります。3割負担の方の目安です。

初診:約870円/再診:約230円/処方箋料:約180円

このほか、慢性の病気で計画的に管理する場合は特定疾患療養管理料や生活習慣病管理料が加わることがあります。薬代は別に薬局でお支払いいただきます。

TREATMENT

治療

原因によって治療が変わります

バセドウ病では、甲状腺ホルモンが作られるのを抑える抗甲状腺薬(チアマゾールなど)から始めるのが一般的です。

動悸が強い場合は、脈を落ち着かせる薬をあわせて使い、症状を先に楽にします。

亜急性甲状腺炎では、抗甲状腺薬は使いません。痛みと炎症を抑える治療を行い、経過を見ます。多くは数か月で自然に治ります。

薬を始めたあとに注意すること

抗甲状腺薬には、まれですが重要な副作用があります。次の症状が出たら、薬を飲むのをいったんやめて、すぐにご連絡ください。

急な高熱、強いのどの痛み(無顆粒球症の可能性があります)
全身のだるさ、白目や皮膚が黄色くなる(肝機能障害の可能性)
全身の発疹、じんま疹

治療は長期にわたります

バセドウ病の薬による治療は、数年単位で続くことが一般的です。数値が落ち着いても、薬を急にやめると再び悪化します。

定期的に採血をして、量を少しずつ調整していきます。落ち着いている時期でも通院を続けることが大切です。

薬で十分に抑えられない場合や、副作用で続けられない場合は、放射性ヨウ素による治療や手術という選択肢があります。これらは専門施設で行います。

日常生活で気をつけること

症状が強い時期は、心臓に負担がかかっています。激しい運動は控えてください。数値が落ち着けば通常の生活に戻せます。

ヨウ素(昆布などの海藻)を大量にとることは、治療の妨げになることがあります。通常の食事の範囲であれば問題ありません。

喫煙は、バセドウ病の目の症状を悪化させることが知られています。禁煙をおすすめします。

PRICE

費用の目安

保険診療です。3割負担の方の目安を示します。

2026年8月時点の診療報酬にもとづく目安です。初診料、再診料、処方箋料、TSH 、FT4 、FT3 、生化学的検査(2)判断料、TRAb 、超音波検査(断層撮影法・その他)。はじめて受診して甲状腺ホルモンを測った場合、窓口でのお支払いはおおむね2,330円です(初診料と検査の合計を3割負担で計算)。おくすり代は調剤薬局でのお支払いとなり、別途かかります。心電図など、ここに挙げていない検査を行う場合は診察時にご説明します。どこまで検査するかは症状によって変わります。

FAQ

よくある質問

甲状腺の検査は何科で受けられますか
内科です。当院は内科・皮膚科・アレルギー科・泌尿器科を標ぼうしており、土日も診療しています。血液検査による診断から、治療の開始・経過観察まで対応しています。専門的な治療が必要と判断した場合は専門施設へご紹介します。
検査に準備は要りますか
要りません。食事の影響を受けないため、絶食の必要はなく、いつでも採血できます。結果は後日ご説明します。
バセドウ病と甲状腺機能亢進症は同じですか
違います。甲状腺機能亢進症は「甲状腺ホルモンが多すぎる状態」を指す言葉で、バセドウ病はその原因としてもっとも多い病気です。ほかに亜急性甲状腺炎や無痛性甲状腺炎などがあり、これらは自然に治ることが多く、治療が異なります。
放っておくとどうなりますか
心臓に負担がかかり続け、脈が乱れる心房細動を起こすことがあります。また、骨がもろくなる、筋力が落ちるといったことも起こります。まれに、感染や手術などをきっかけに甲状腺クリーゼという命に関わる状態になることがあります。
更年期の症状と似ていますが、どう見分けますか
動悸、汗、イライラ、月経の乱れは、どちらでも起こります。見分けるには血液検査が確実です。更年期と思って過ごしていた方が、検査で甲状腺の異常が見つかることは少なくありません。気になる場合は一度お調べください。
薬はいつまで飲みますか
バセドウ病の場合、数年単位で続くことが一般的です。数値が落ち着いても急にやめると再び悪化するため、少しずつ量を減らしながら経過を見ます。自己判断で中止しないでください。
妊娠を考えていますが治療できますか
できます。ただし、妊娠の時期によって使える薬が変わります。妊娠を希望される場合、妊娠が分かった場合は、早めにお伝えください。専門施設と連携して進めます。
海藻を食べてはいけませんか
通常の食事の範囲であれば問題ありません。ただし、昆布やヨウ素を含む健康食品を大量にとることは治療の妨げになることがあります。サプリメントを飲んでいる場合はお伝えください。
目が出てくるのは必ず起こりますか
必ずではありません。バセドウ病の方の一部にみられる症状です。喫煙は目の症状を悪化させることが知られているため、禁煙をおすすめします。目の症状が強い場合は眼科へご紹介します。
家族に甲状腺の病気の人がいます。私も調べたほうがよいですか
甲状腺の自己免疫疾患は家族内でみられることがあります。症状がなければ急いで調べる必要はありませんが、動悸・体重減少・疲れやすさなど気になる症状があれば、一度血液検査を受けておくとよいでしょう。
豊洲イーウェルクリニック
血液検査ひとつで確かめられます

動悸、汗、体重減少、手のふるえ。どれも「疲れ」や「年齢のせい」で説明がついてしまう症状です。だからこそ見過ごされます。甲状腺の状態は採血ひとつで分かります。当院では検査から治療の開始まで対応し、専門的な治療が必要な場合は連携してご紹介します。豊洲駅から徒歩3分、土日も診療しています。

豊洲駅から徒歩3分/土日も診療しています
REFERENCES
参考文献
  1. バセドウ病治療ガイドライン(日本甲状腺学会)

本ページは一般的な情報提供を目的としています。診断と治療方針は診察のうえで判断します。

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