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口唇炎

口唇炎の症状は?

口唇炎は口角炎は、口角に炎症が起き、唇の端が赤く腫れた状態になり、皮がむけたり、かさぶたになったりする病気です。 炎症が悪化すると口唇周囲や口の粘膜にまで症状が広がることもあります。

口角炎の原因は?

アレルギー性接触口唇炎

原因物質

オキシベンゾン(日焼け止め、ファンデーション)
ホルムアルデヒド(化粧品)
プロピレングリコール(化粧品、洗顔料)
ラウリル硫酸ナトリウム(歯みがき粉)
フッ素(歯磨き粉)
赤色202号(口紅)
ニッケル、クロム、コバルトなどの金属(化粧品)

原因食物

アボガド、キウイフルーツ、バナナ、パイナップル、マンゴー
栗、山芋

口紅による口唇炎はヒマシ油、コロフォニー、シェラック、アゾ染料、ゴマ油、防腐剤、オゾン化オリーブ油、プロポリス、コポリマーなどの成分も原因となることがあります。

食べ物や歯磨き粉による口唇炎は口周りの皮膚まで症状が出現することもあります。

 

アトピー性口唇炎

アトピー性皮膚炎が口唇に発症したもので、口唇の乾燥、亀裂、皮めくれ、ただれが主な症状となります。 口唇周囲の皮膚もカサカサすることが多く、シミができることもあります。

 

感染性口唇炎

単純ヘルペスなどのウィルス、A群連鎖球菌またはブドウ球菌などの細菌、カンジダなどの真菌が口唇炎の原因となります。

 

光線口唇炎

特に下口唇に多く、紫外線の影響による表皮の角化細胞にできる前がん病変です。一部は扁平上皮癌に進行します。

 

剥脱性口唇炎

口唇に限局した鱗屑と痂皮の付着を伴い、心身的な背景が原因になることがあり、子供に多い"舌なめずり皮膚炎"はその典型です。一方、アトピー性皮膚炎の場合は、顔面全体の乾燥症状の部分症状として現れ、紅斑や糜爛を伴うことなく落屑と亀裂を伴うことが多く、治療後に軽度の色素沈着を残すことも多いです。

 

肉芽腫性口唇炎

口唇の腫脹を特徴とする原因不明の疾患です。突然の口唇腫脹が生じ、硬度を持った境界不鮮明な紅斑が口唇を超えて認められます。症状は下口唇に多く腫脹は持続性です。原因は外傷性、神経性、薬剤性が挙げられ、歯科金属アレルギーや歯根治療との関係が注目されています。

これに加えて、顔面神経麻痺・皺襞舌の2つを合併する場合、Melkersson-Rosenthal症候群と呼ばれます。

口唇炎の検査は?

口唇炎は問診と診察から診断されます。

貧血や免疫不全を引き起こす疾患、喫煙、噛みタバコの使用、飲酒、皮膚疾患(アトピー性皮膚炎、乾癬、扁平苔癬)、アレルギー疾患(喘息、湿疹)、薬剤の使用、歯科治療の状況などを問診で確認します。

難治性の口唇炎となっている場合や口唇炎の症状が重度である場合は原因特定のための血液検査(食物アレルギーや血中亜鉛濃度)やパッチテスト、他の疾患が原因ではないか調べるために組織検査を行う場合もあります。

口唇炎の治療は?

口唇炎の治療は原因を特定した上で、原因を起こす物質や紫外線を避け保湿に努めます。

乾燥を防ぐ

乾燥により湿疹は悪化し、亀裂などを生じます。ワセリンなどにより保湿を行います。

 

舌なめづりをしない

舌で唇をなめることにより唾液の消化酵素や乾燥し口唇炎が悪化します。

 

UVケアを行う

UVカット機能のあるリップクリームを使用する

 

バランスのとれた生活習慣を心がける

バランスのとれた食事を摂るようにしましょう。特にビタミンB2やB6は皮膚や唇にとって効果的な成分なので積極的に摂ると良いでしょう。

ステロイドの塗り薬や感染が疑われる場合は抗菌薬や抗真菌薬を使用します。

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