胸痛(胸が痛い)
心臓の拍動がドキドキと強く感じられる状態を動悸と呼んでいます。心拍が遅くなる徐脈、早くなる頻脈、心拍が大きい、強い、脈が飛ぶ、乱れるといった症状が現れます。
胸痛の特徴は?
☑︎ 運動時に胸が痛い
☑︎ 息を吸うと胸が痛い
☑︎ 皮膚表面の赤みや痛みがある
☑︎ 動かすと胸が痛い
☑︎ 食事後に胸が痛い
こんな胸の痛みや症状は注意が必要です
☑︎ 突然胸が締めつけられるような強烈な痛み
☑︎ 胸の上に重い石をのせられたように圧迫される感じ
☑︎ 胸が焼け付くような痛み(灼熱感)
☑︎ 前胸部から背中へと広がっていく強い痛み
☑︎ 嘔吐、呼吸困難、冷や汗、意識低下、失神を伴う胸の痛み
胸痛の原因は?
胸の痛みの原因は様々であり、心臓からくる不整脈のみならず呼吸器や筋肉・皮膚による症状も含めて適切な診断が必要です。
❶ 心臓や血管からの痛み
狭心症・心筋梗塞
- 胸が締めつけられる、圧迫されるような強い痛みを引き起こします
- 狭心症や心筋梗塞は心臓に酸素や栄養を送る冠動脈の狭窄や閉塞によって起こります。
- 冷や汗や呼吸困難、意識消失を伴う場合は緊急性がある可能性あります。
異型狭心症
大動脈解離
- 胸痛は突然起こり、引き裂かれるような激しい痛みで、時間とともに広がっていきます
肺動脈血栓塞栓症
- 肺の血管(肺動脈)に血の固まり詰まって、突然の胸の痛みや息切れ、失神発作、時には心停止を起こします
心膜炎
- 風邪症状の後に起こる
- 咳、深呼吸で痛みが増悪する
❷ 肺や心臓の構造による動悸
胸膜炎
- 呼吸によって痛みが増悪する
- 咳、痰、動悸、息切れ、呼吸困難を伴うことが多い
急性肺炎
- 呼吸によって痛みが増悪する
- 発熱、咳・痰、息切れを伴います
肺気胸
- やせ型の若い男性によく認めます。また、肺気腫やブラ(気腫性のう胞)などの呼吸器の病気がある中高年にも認められます。一般的には、突然の胸痛と息苦しさを伴い、痛みは深呼吸で増強し、継続します。
❸ 皮膚からの胸の痛み
帯状疱疹
- ヘルペスウイルスによる皮膚の赤みや水疱が出現します。
❹ 筋肉や骨による胸の痛み
動かすと痛い、診察で一部だけ押すと痛みがあるのが特徴です。
肋軟骨炎
- 胸骨と肋骨のあいだの軟骨(肋軟骨)が炎症を起こすことで、胸部に痛みが起こります。赤みや腫れなどはでません。
- 息を吸ったり体をひねると痛みが出ます。
Tietze症候群
胸肋関節炎
- SAPHO症候群
❺ その他
胃食道逆流症
胸痛症候群(Precordial catch syndrome)
- 35歳未満に多く、突然生じる鋭く刺されるような痛み
- 呼吸で痛みが強くなる
- 30秒から3分程度持続する
- 睡眠中は起こらない
- さまざまな検査で異常を認めない
心臓神経症
- ストレスなどによって胸の痛み、動悸や息切れを起こします。検査によっても渡航に異常がない場合に疑われます。
動悸がある場合にはどのような検査を行いますか?
❶ 問診
動悸の原因を特定するには問診が重要です。
動悸の種類、タイミング、一緒にでる症状、内服や基礎疾患などを確認し原因を推測します。
|
痛みの内容 |
刺すような痛み、圧迫されるような痛み、締め付けられる痛み、鈍い痛みなど |
|
痛みが起こる場所 |
胸の左右、前面・背中、首や肩にも痛みがあるか、局所的な痛み・全体的な痛み、痛む場所がいつも同じ・異なるなど |
|
痛みの持続時間 |
瞬間、数分、数時間など |
|
痛みが起こるきっかけ |
特定の動作、体位の変更、呼吸との関連、食事との関連など |
|
胸痛以外の症状 |
発熱、呼吸困難、悪寒、チアノーゼ、冷や汗、吐き気・嘔吐、声がれなど |
❷ 診察
心音や呼吸音を行います。結膜の貧血や甲状腺が腫れていないかなどを確認します。
❸ 心電図
❹ 胸部レントゲン検査
❺ 採血検査
甲状腺ホルモンやカテコラミン濃度などを調べます。
❼ 心臓超音波検査
心臓の大きさ、形などによる異常を観察します。
