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胸痛(胸が痛い)

CHEST

胸が痛い(胸痛)

 

胸の痛みには、数十分を争うものと、あわてなくてよいものが混ざっています。このページは、まず救急車を呼ぶべき痛みを見分けたうえで、痛む場所と痛み方から次にとる行動を決められるように並べました。強い痛み・冷や汗・息苦しさをともなうときは、予約より先に119番へご連絡ください。

豊洲駅 徒歩3分心電図・胸部レントゲンは当日土日も診療
URGENCY

胸が痛いとき、まず確認すること

すぐに救急車(119番)を呼んでください

次のような胸の痛みは、心筋梗塞・大動脈解離・肺塞栓症・気胸など、治療までの時間がそのまま結果を左右する病気のことがあります。ひとつでも当てはまるときは、このページの続きを読まず、来院の準備もせずに、その場で119番に電話してください。

ご自身で車を運転して向かう、ご家族に運んでもらう、といった移動は避けてください。移動の途中で意識を失うことがあります。

突然始まった強い胸の痛みが、5分以上おさまらない
胸を締めつけられる、重い石をのせられたような圧迫感がある
冷や汗が出る、顔が青白い、吐き気や嘔吐をともなう
息が苦しい、息が浅い、横になると苦しくて座っていたい
痛みが背中・肩・あご・左腕へ広がっていく
気が遠くなる、意識がもうろうとする、倒れた(失神した)
引き裂かれるような激痛で、痛む場所が時間とともに移動する
突然の胸の痛みと息苦しさが同時に起こった
脈がとても遅い(徐脈)、とても速い、大きく飛ぶ感じをともなう

その日のうちに受診してください

救急車を呼ぶほどではなくても、その日のうちに医師の診察を受けたほうがよい胸の痛みがあります。当院の診療時間内であればご連絡ください。夜間や休日で当院が閉まっているときは、救急外来や休日夜間診療所を受診してください。

救急車を呼ぶべきかどうか迷うときは、東京都では #7119(東京消防庁救急相談センター)に電話して相談できます。総務省消防庁の「Q助」というアプリでも、緊急度の目安を確認できます。

数分でおさまる胸の痛みや圧迫感が、この数日でくり返し起きている
階段や坂道、急ぎ足で胸が痛くなり、休むとおさまる
以前より軽い動作で胸が痛むようになった、痛む回数が増えてきた
高血圧・糖尿病・脂質異常症・喫煙・ご家族の心筋梗塞など、心臓の病気になりやすい背景がある
熱があり、深呼吸や咳で胸が痛む
長時間の飛行機や車の移動、手術やギプスのあとに、片方の脚のむくみと胸の痛みが出た
痛む側の皮膚に、帯状の赤みや水ぶくれが出てきた

予約して受診でよい胸の痛み

次のような胸の痛みは、緊急性が低いことが多いものです。ただし「緊急性が低いことが多い」であって、「調べなくてよい」ではありません。痛みが続く、くり返す、だんだん強くなる、範囲が広がるときは、予約をとって一度診察を受けてください。

また、上の2つと下の項目は同時に成り立つことがあります。押すと痛い胸の痛みがある人にも、心臓の病気は起こります。下に当てはまったことが、上の2つを打ち消す根拠にはなりません。

指で押すと、その場所だけが痛い
体をひねる、腕を上げるなど、決まった動作で痛む
一瞬(数秒)だけチクッと刺すように痛み、すぐ消える
筋肉痛のような、表面に近い鈍い痛みが数日続いている
食後や空腹時に、胸やけをともなって痛む
痛みの強さが日によって変わり、何日も何週間も同じ調子で続いている

胸痛(胸が痛い)とは

胸痛とは、首のつけ根からみぞおちまでの範囲に感じる痛みや違和感をまとめた呼び方です。医療機関では「胸部症状」ということばで、痛みだけでなく圧迫感・息苦しさ・胸が熱い感じなども含めて扱います。

「胸が痛い」「胸が痛む」「胸の痛み」「胸部痛」「前胸部痛」「心臓が痛い」「心臓の上が痛い」「肺が痛い」「胸の上が痛い」「胸の上の方が痛い」「胸骨が痛い」。言い方はさまざまでですが、どれも同じように、まず危険な原因から確かめます。急に胸が痛くなるとき、突然胸が痛いときほど、この順番が大切です。

胸の痛みが心臓から来ているとは限りません。「心臓が痛い」と感じても、痛みの出どころが胸の壁の筋肉や食道であることはよくあります。逆に、胸の上の方が痛い、胸の表面が痛いといった訴えの中に、心臓の病気が隠れていることもあります。だから、場所や言い方ではなく、痛み方・続く時間・ほかの症状で判断します。

胸のどこが痛いか

痛む場所だけで病気を決めることはできませんが、原因を絞る手がかりになります。診察のときは、痛むところを指でさして教えてください。

痛む場所 多い原因 目安
胸の上・胸の上部(鎖骨の下あたり)・胸の上の骨が痛い 胸鎖関節や肋軟骨の炎症、胸の筋肉の痛み、首の骨からくる痛み 押すと痛い・動作で痛むなら予約して受診
胸の真ん中・胸の中心・胸骨(胸の真ん中の骨) 肋軟骨炎、胃食道逆流症、狭心症や心筋梗塞 締めつけ感や圧迫感があれば その日のうち〜119番
左胸 心臓の病気のほか、肋間の筋肉や肋軟骨の痛み、胸痛症候群 左だから心臓、右だから安全、とは限りません
右胸 肋軟骨や筋肉の痛み、胸膜炎、気胸、胆のうの病気 息苦しさをともなえば その日のうち〜119番
「肺が痛い」と感じる(胸の奥・わき腹に近いあたり) 胸膜炎、肺炎、気胸、肺塞栓症、胸の筋肉の痛み 発熱や息苦しさがあれば その日のうち〜119番
胸から背中・肩・あご・腕へ抜ける 心筋梗塞、大動脈解離 すぐに119番
胸の表面がヒリヒリする、皮膚に赤みや水ぶくれが出た 帯状疱疹 数日以内に受診(早いほど薬が効きます)

「肺が痛い」「肺の痛み」という言い方はよく使われますが、肺そのものには痛みを感じる神経がありません。実際に痛みを出しているのは、肺をつつむ胸膜、胸の壁の筋肉、肋骨や肋軟骨、心臓や食道などです。ですから「肺が痛い」と感じても、肺の病気とは限りません。

どんな痛み方か

痛みの表現も手がかりになります。ただし、当てはまるものが「あわてなくてよい側」であっても、上の緊急のサインがひとつでもあれば、そちらを優先してください。

痛み方 考えられること 目安
締めつけられる、圧迫される、重い石をのせられたよう 狭心症、心筋梗塞 5分以上続くなら すぐに119番
引き裂かれるような激痛で、痛む場所が移動する 大動脈解離 すぐに119番
焼けつくような痛み、胸が熱い、灼熱感 胃食道逆流症、食道のけいれん、心臓の病気 続くとき・くり返すときは受診
チクチクする、刺すような・刺されるような痛みが一瞬(数秒)だけ 胸痛症候群(Precordial catch syndrome)、肋間の神経や筋肉の痛み 予約して受診
ズキズキする表面の痛み、押すと痛い 肋軟骨炎、胸の筋肉の痛み、帯状疱疹の初期 予約して受診
胸の筋肉痛のような鈍い痛み(鈍痛)が数日続く 胸の壁の筋肉や肋軟骨の痛み 予約して受診
深呼吸や咳で強くなる 胸膜炎、肺炎、気胸、肋骨や肋軟骨の痛み 発熱や息苦しさがあれば その日のうちに受診

どんなときに痛むか

いつ痛むか、何をすると痛むかは、問診でいちばん重要な手がかりです。診察の前に思い出しておいてください。

きっかけ 考えられること 目安
体を動かすと胸が痛い・胸が動くと痛い(腕を上げる、体をひねるなど) 胸の壁(筋肉・肋軟骨・関節)からの痛み 予約して受診
指で押すと、その場所だけが痛い 肋軟骨炎、胸の筋肉の痛み 予約して受診
深呼吸・息を吸う・咳・くしゃみで痛い 胸膜炎、気胸、肋骨や肋軟骨の痛み 息苦しさがあれば その日のうちに受診
階段や坂道など体を動かしたときだけ痛み、休むとおさまる 労作性狭心症 その日のうちに受診
食後・空腹時・前かがみで痛む、胸やけをともなう 胃食道逆流症 予約して受診
安静にしていても、夜間や早朝に突然強く痛む 心筋梗塞、異型狭心症(冠動脈のけいれん)、大動脈解離 すぐに119番
一瞬(数秒)だけ痛み、すぐ消える。それをくり返す 胸痛症候群 予約して受診

「動かすと痛い」「押すと痛い」は胸の壁からの痛みを示すことが多いものです。しかし、心臓の病気がある人にも胸の壁の痛みは起こります。押して痛むことが、心臓の病気を否定する根拠にはなりません。

胸の痛みを起こす主な病気

胸の痛みは、心臓や血管だけでなく、肺、食道や胃、皮膚、筋肉や骨、こころの状態からも起こります。危険なものから順に整理します。狭心症や心筋梗塞の背景には、脂質異常症高血圧症糖尿病が重なっていることが多く、痛みの原因を調べるのと同時に、これらの管理状況も確認します。

心臓・血管 — 狭心症、心筋梗塞(心臓に血液を送る冠動脈が狭くなる・詰まる)、異型狭心症(冠動脈のけいれんで、夜間や早朝に多い)、大動脈解離、心膜炎(かぜのあとに起こり、深呼吸で痛む)
肺 — 気胸(やせ型の若い男性に多く、突然の胸痛と息苦しさ。深呼吸で強くなります)、肺塞栓症(長時間の同じ姿勢や手術のあと、脚のむくみをともなう)、胸膜炎、肺炎(発熱・咳・痰)
食道・胃 — 胃食道逆流症(焼けるような痛み。食後や前かがみで強くなります)、食道のけいれん
皮膚 — 帯状疱疹(痛みが数日先に出て、あとから赤みや水ぶくれが出ます)
筋肉・骨 — 肋軟骨炎、Tietze症候群、胸肋関節炎、肋間の筋肉痛、肋骨の疲労骨折
そのほか — 胸痛症候群(Precordial catch syndrome。35歳未満に多く、数十秒から数分の鋭い痛みで、睡眠中には起こりません)、心臓神経症、パニック発作

順番をまちがえないでください

インターネットで「ストレスでしょう」「肋間神経痛です」「逆流性食道炎かもしれません」といった説明を読むと、安心できることがあります。ですがこれらは、危険な病気を確かめたあとに残る診断です。最初から当てはめてしまうと、心筋梗塞や大動脈解離を見落とします。

とくに、糖尿病のある方、ご高齢の方、女性では、心筋梗塞の痛みが軽かったり、胃の不快感・息切れ・強いだるさとして出たりすることがあります。「痛みが強くないから大丈夫」とは考えないでください。

胸の痛みが何日も続いている、何週間も同じ調子で続いている、という場合も「続いているから軽い」わけではありません。痛みの性質が変わったとき、強さが増したときは、あらためて受診してください。

EXAMINATION

検査でわかること・わからないこと

問診と診察

胸の痛みは、問診でかなり絞り込めます。いつから、どこが、どんなふうに、何をすると、どのくらいの時間痛むのか、ほかにどんな症状があるのかを伺います。

診察では、痛むところを押して痛みが再現されるか、心音と呼吸音、血圧の左右差、脚のむくみ、皮膚の変化などを確認します。

伺うこと
痛みの内容 締めつけられる、圧迫される、刺すような、焼けるような、ズキズキする、鈍いなど
痛む場所 胸の上、胸の真ん中(胸骨)、左胸、右胸、背中や肩・あご・腕へ広がるか、いつも同じ場所か
続く時間 一瞬、数分、数十分以上、何日も
きっかけ 体を動かす、押す、深呼吸や咳、食事、姿勢、安静時や睡眠中
ほかの症状 冷や汗、息苦しさ、動悸や脈の乱れ、吐き気・嘔吐、発熱、失神、脚のむくみ、皮膚の赤み
背景 高血圧・糖尿病・脂質異常症・喫煙・ご家族の心臓病、いま飲んでいる薬

心電図

心臓の電気の流れを記録し、心筋梗塞や不整脈の手がかりを探します。当院では当日その場で行い、結果をご説明します。

ただし、心電図が正常でも狭心症や心筋梗塞は否定できません。痛みがおさまっているときの心電図は正常に写ることがあり、心筋梗塞でも発症の直後は変化が出ていないことがあります。時間をあけて記録し直し、前の記録と見くらべる必要が出てくる場合もあります。

胸部レントゲン

気胸、肺炎、胸に水がたまっていないか、心臓の大きさ、大動脈の形などを確認します。当院では当日行い、結果をご説明します。

小さな気胸や、始まったばかりの肺炎は写らないことがあります。また、狭心症や心筋梗塞は胸部レントゲンではわかりません。

血液検査

炎症の程度、貧血、肝臓や腎臓の状態などを確認します。心臓の筋肉が傷ついたときに血液へ出てくる物質(トロポニンなど)や、血の固まりやすさを示す物質(Dダイマー)を調べる方法もありますが、これらは発症からの時間によって陰性になることがあり、一度の採血で心筋梗塞や肺塞栓症を否定することはできません。

当院で行える血液検査の項目と、結果をお伝えできる時期は、診察のときにご説明します。外部の検査会社に依頼する項目は、当日中に結果をお出しできません。

当院の検査だけで「心筋梗塞ではない」と言い切ることはできません

心電図・胸部レントゲン・血液検査は、危険な病気を見つけるための入り口の検査です。これらがそろって正常でも、狭心症・心筋梗塞・大動脈解離・肺塞栓症を完全に否定することはできません。

確実に確かめるには、造影CT、冠動脈CT、心臓カテーテル検査、心臓超音波検査(心エコー)など、当院では行えない検査が必要になります。心臓超音波検査、ホルター心電図、運動負荷心電図が必要と判断した場合は、連携する医療機関へご紹介します。

ですから当院では、疑いが残るときに「異常なしです」とお伝えするのではなく、必要な検査ができる場所へお送りすることを優先します。診察の結果、その場で救急要請をすることもあります。

TREATMENT

当院での胸の痛みの診療

診察の流れ

豊洲イーウェルクリニックでは、胸の痛みで受診された方に次のように対応します。ご不安な点は診察時にお聞かせください。

はじめに、緊急の対応が必要かどうかを判断します。危険な病気が疑われるときは、検査を待たずに救急要請や専門施設への紹介を行います
問診と診察で、心臓・血管、肺、食道や胃、皮膚、筋肉や骨のどこからの痛みかを絞り込みます
心電図と胸部レントゲンは当日行い、その場で結果をご説明します
血液検査は、項目によって結果をお伝えできる時期が変わります
心エコー・冠動脈CT・心臓カテーテル検査など、当院で行えない検査が必要な場合は連携する医療機関へご紹介します
帯状疱疹・胃食道逆流症・肋軟骨炎など、当院で治療できる原因が見つかった場合は、そのまま治療を始めます

原因ごとの対応

原因によって、当院で治療するもの、その場で専門施設へおつなぎするものが分かれます。

原因 主な対応
狭心症・心筋梗塞が疑われる 救急搬送、または循環器の専門施設へご紹介します
大動脈解離・肺塞栓症・気胸が疑われる 救急搬送、または呼吸器・循環器の専門施設へご紹介します
肺炎 抗菌薬の内服で治療します。重症の場合は入院できる医療機関へご紹介します
帯状疱疹 抗ウイルス薬の内服と痛み止めで治療します。発疹が出てから早いほど薬が効きます
胃食道逆流症 胃酸を抑える薬と、食事や姿勢の調整で治療します
肋軟骨炎・胸の壁の筋肉の痛み 消炎鎮痛薬と、痛む動作を控えることで様子をみます
胸痛症候群 ほかの病気がないことを確かめたうえで、経過をみます

実際の治療方針は、診察と検査の結果をふまえて判断します。薬には副作用があり、症状の経過には個人差があります。

痛みが変わったら、もう一度受診してください

一度の診察で原因がはっきりしないことは、胸の痛みではよくあります。そのときは「様子をみましょう」で終わりにせず、どうなったら受診し直していただきたいかをお伝えします。

痛みが強くなる、続く時間が長くなる、休んでもおさまらない、冷や汗や息苦しさが出た、という変化があれば、前回の説明にかかわらず受診してください。夜間や休日は救急外来へ、迷うときは #7119 へご相談ください。

COST

検査・診察の費用

健康保険3割負担の場合の目安です。行う検査は診察の内容によって変わります。

記載は健康保険3割負担の場合の目安で、実際の金額は行った検査や処方の内容によって変わります。血液検査の判断料は同じ月に1回だけかかるため、その月の2回目以降の採血は上記より安くなります。このほかに、院外の薬局でお薬代がかかります。心エコーなど当院で行えない検査は、ご紹介先の医療機関の費用となります。救急搬送された場合の費用は、搬送先の医療機関によって異なります。

FAQ

よくある質問

胸が痛いとき、何科を受診すればよいですか?
まずは内科をご受診ください。胸の痛みは心臓だけでなく、肺・食道や胃・皮膚・筋肉や骨など幅広い原因で起こるため、最初に全体を診て絞り込みます。ただし、突然の強い痛み、冷や汗、息苦しさ、背中へ抜ける痛みがあるときは、何科を探すより先に119番に電話してください。
「肺が痛い」のですが、肺の病気ですか?
肺そのものには痛みを感じる神経がないため、「肺が痛い」と感じても肺の病気とは限りません。実際に痛みを出しているのは、肺をつつむ胸膜、胸の壁の筋肉、肋骨や肋軟骨、心臓や食道などです。発熱や息苦しさをともなうときは、その日のうちに受診してください。
胸の上(鎖骨の下あたり)が痛いのですが、何が原因ですか?
胸鎖関節や肋軟骨の炎症、胸の筋肉の痛み、首の骨からくる痛みがよくある原因です。押すと痛い、腕を上げると痛いといった特徴があれば、この可能性が高くなります。ただし、心臓からの痛みが胸の上の方に感じられることもあるため、締めつけ感や圧迫感、冷や汗をともなうときは別に考えます。
押すと痛いのですが、心臓は大丈夫でしょうか?
押して痛むことは、胸の壁(筋肉・肋軟骨・関節)からの痛みを示す手がかりになります。ただし、心臓の病気がある人にも胸の壁の痛みは起こるため、押して痛むことが心臓の病気を否定する根拠にはなりません。心臓の病気になりやすい背景がある方は、一度診察を受けてください。
左胸が痛いと心臓の病気ですか? 右胸なら安心ですか?
心臓は胸のやや左寄りにありますが、心臓からの痛みは胸の真ん中や、背中・肩・あご・腕に感じられることも多く、場所だけでは判断できません。逆に、右胸の痛みでも気胸や胸膜炎など急ぐ病気のことがあります。左右よりも、痛み方・続く時間・ほかの症状で判断します。
一瞬だけチクッと刺すように痛み、それをくり返します。
胸痛症候群とは、数十秒から数分の鋭い痛みで、深呼吸で強くなり、睡眠中には起こらず、検査でも異常が出ないものをいいます。胸痛症候群(Precordial catch syndrome)は35歳未満に多くみられます。治療は必要ありませんが、そう判断するには、ほかの病気がないことを確かめる必要があります。
胸が筋肉痛のように痛みます。運動もしていないのですが。
肋軟骨炎や胸の壁の筋肉の痛みでは、心当たりのある運動がなくても筋肉痛のような痛みが数日から数週間続くことがあります。せきが続いたあとに起こることもあります。押すと同じ場所が痛む、体をひねると痛む場合はこの可能性が高く、消炎鎮痛薬で様子をみます。
深呼吸をすると胸が痛いのはなぜですか?
呼吸で胸がふくらむときに、胸膜や肋骨・肋軟骨が動くためです。胸膜炎、気胸、肺炎、肋骨や肋軟骨の痛みで起こります。息苦しさや発熱をともなうとき、突然始まったときは、その日のうちに受診してください。
胸の痛みが何日も続いています。急いだほうがよいですか?
何日も同じ調子で続く痛みは、胸の壁や皮膚からの痛みであることが多いものです。ただし「続いているから軽い」わけではありません。痛みの性質が変わった、強くなった、休んでもおさまらなくなった、冷や汗や息苦しさが出たという変化があれば、その日のうちに受診してください。
検査で異常なしと言われましたが、痛みが続きます。
胸の痛みは、一度の検査で原因がわからないことがあります。そのときは、どうなったら受診し直していただきたいかをお伝えしたうえで経過をみます。痛み方が変わったとき、新しい症状が出たときは、前回の説明にかかわらずご相談ください。
豊洲イーウェルクリニック
胸の痛みが気になる方へ

胸の痛みは、まず危険なものかどうかを分けることが大切です。当院では心電図と胸部レントゲンを当日行い、その場で結果をご説明します。危険な病気が疑われるときは、検査を待たずに救急・専門施設へおつなぎします。豊洲駅から徒歩3分、土日も診療しています。強い痛み・冷や汗・息苦しさをともなうときは、ご予約より先に119番へご連絡ください。

豊洲駅から徒歩3分/土日も診療しています
REFERENCES
参考文献
  1. 総務省消防庁「緊急度判定プロトコル ver.3」
  2. 総務省消防庁「全国版救急受診アプリ(愛称 Q助)」
  3. 東京消防庁「救急」(救急相談センター #7119)
  4. 日本循環器学会 ガイドラインシリーズ

本ページは一般的な情報提供を目的としています。診断と治療方針は診察のうえで判断します。記載にかかわらず、症状が強いとき、急に悪化したときは受診してください。緊急のサインがあるときは、受診のご予約より先に119番へご連絡ください。記載は2026年8月時点の情報です。

監修医師 石川 浩雅(豊洲イーウェルクリニック

本ページの内容は、上記の医師が監修しています。

監修記事一覧

2006年 国立国際医療センター 初期研修、2008年 同センター 後期研修。2011年 東京医科歯科大学 医療経営政策学。第一生命保険株式会社、株式会社Linc'well/クリニックフォア、医療法人社団シンシアエージェンシーを経て、2025年11月 東京都江東区豊洲に「豊洲イーウェルクリニック」開院。内科・皮膚科・アレルギー科を中心に、小児から泌尿器科領域まで幅広く診療しています。渡航ワクチンの接種にも対応しています。日本渡航医学会、日本旅行医学会、日本内科学会、日本アレルギー学会、日本産業衛生学会 所属。

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