股部白癬
いんきんたむし(股部白癬)とは
いんきんたむしとは、股の皮膚についた白癬菌(カビ)の感染症です
いんきんたむしとは、白癬菌(はくせんきん)という真菌、つまりカビの一種が股のまわりの皮膚について増えた感染症のことです。医学用語では股部白癬(こぶはくせん)といい、陰股部白癬(いんこぶはくせん)、股癬(こせん)と書かれることもあります。カタカナでインキンタムシ、漢字で陰金田虫と表記されることもありますが、すべて同じ病気を指します。短く「いんきん」とだけ呼ぶ方もいます。
いんきんとは、いんきんたむしを短くした呼び方です。インキンタムシとはどんな病気かというご質問もよくいただきますが、インキンタ虫、インキンたむしといった表記もすべて同じ病気を指します。陰部にできるという意味で陰部白癬、お尻のほうに広がったものを臀部白癬と呼ぶこともあります。白癬菌とは、皮膚のいちばん外側の角層にすみつく真菌(カビ)の一種で、皮膚糸状菌とも呼ばれます。
同じ白癬菌が足につけば水虫(足白癬)、爪につけば爪水虫(爪白癬)、体の胴や腕につけばぜにたむし(体部白癬)と呼び名が変わります。菌そのものは同じで、ついた場所によって名前が違うだけです。ですから、いんきんたむしの方の多くはご自身の足の水虫が感染源になっています。
汗をかいて蒸れやすく、下着や衣類でこすれる場所であるため、股のつけ根、鼠径部(そけい部)、内もも、太ももの内側、お尻(臀部)に出やすいのが特徴です。男性に多い病気ですが、女性にも起こります。
| 呼び名 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| いんきんたむし | いんきんたむし | 股部白癬の俗称。インキンタムシ、陰金田虫とも書きます |
| 股部白癬 | こぶはくせん | 医学用語。股のまわりにできた白癬という意味です |
| 陰股部白癬・股癬 | いんこぶはくせん・こせん | 同じ病気を指す別の言い方です |
| ぜにたむし(体部白癬) | ぜにたむし | 同じ白癬菌が胴や腕など股以外の体にできたもの |
| 水虫(足白癬) | あしはくせん | 同じ白癬菌が足にできたもの。いんきんたむしの感染源になります |
| 爪水虫(爪白癬) | つめはくせん | 同じ白癬菌が爪にできたもの。治りにくく再発の温床になります |
白癬菌は皮膚のいちばん外側にある角層(かくそう)というごく薄い層にすみつきます。血液に入って全身に回るような菌ではありません。
どんな症状が出ますか。初期症状と見た目の特徴
はじめは太ももの内側や股のつけ根に、小さな赤い盛り上がりとして出てきます。それがしだいに外へ外へと広がり、輪を描くような形になります。ふちの部分だけが赤く盛り上がり、中心は治ったように見えるため、円弧や地図のような形に見えるのが特徴です。ふちには小さな水ぶくれ(水疱)や、白いカサカサした皮むけ(鱗屑)がつくことがあります。
かゆみは強いことが多く、とくに汗をかいたあとや夜に強くなります。ただし、かゆみがほとんどない方もいます。かゆみがないからいんきんたむしではない、とは言えません。かいてしまうとふちがただれ、じくじくしたり、皮が剥けるようになります。
広がると陰部の周囲、下腹部、お尻まで及ぶことがありますが、陰嚢(いんのう、睾丸を包む袋)にまで及ぶことは比較的まれです。これは診断のうえで重要な手がかりで、陰嚢が主に赤くなってかゆいときは陰嚢湿疹という別の病気を先に考えます。
いんきんたむしの原因。なぜなるのか
原因は白癬菌という真菌(カビ)です。原因菌の大半はTrichophyton rubrum(紅色白癬菌)で、そのほかTrichophyton interdigitale、Microsporum canisなども原因になります。イヌ・ネコ・モルモットなどの動物から、あるいは柔道やレスリングなどのコンタクトスポーツを通じてうつることもあります。
ただし、白癬菌が皮膚についただけではすぐに感染は成立しません。菌が角層にすみつくには、皮膚が湿って蒸れた状態が続くこと、こすれて皮膚のバリアが傷んでいることが必要です。だからこそ、汗をかく季節、長時間座っている仕事、締めつけの強い下着やジーンズ、スポーツ後に着替えないといった条件が重なると発症します。
もっとも多い感染経路は、自分自身の足の水虫や爪水虫です。足を触った手や、体を拭いたタオル、はいた下着を通じて股に運ばれます。いんきんたむしを繰り返す方は、足と爪も一緒に治さないと必ず戻ってきます。
| 感染源 | 具体的なもの |
|---|---|
| 自分自身の白癬 | 足の水虫(足白癬)、爪水虫(爪白癬)。手や下着、タオルを介して股に移ります |
| 環境 | 銭湯やジムの脱衣所のバスマット・足ふきマット、共用のタオル、共用の衣類 |
| ヒトからヒト | 家族やパートナーとの皮膚の接触。柔道などのコンタクトスポーツ |
| 動物 | イヌ・ネコ(Microsporum canis)、イヌ・ネコ・モルモット(Trichophyton interdigitale) |
発症しやすくなる患者さん側の条件として、多量の発汗、蒸れ、肥満、糖尿病、長時間の座位、ステロイド外用薬や免疫を抑える薬の使用が知られています。
うつるのか。お風呂・タオル・性行為・家族
いんきんたむしはうつるか、というご質問はとても多くいただきます。答えは、うつります。ただし、性病(性感染症)ではありません。性行為でうつることはありますが、それは皮膚と皮膚が長く触れ合うからであって、性行為に特有の病気ではないという意味です。同じ理由で、お風呂の足ふきマット、共用のタオル、脱衣所の床、洗濯かごの中の下着などを介してもうつります。人から人へ移る、という意味では水虫とまったく同じ考え方をします。
とはいえ、菌がついた瞬間にうつるわけではありません。角層に入り込むまでには時間がかかるため、その日のうちに体を洗って乾かせば、かなりの割合で防げます。家族に水虫やいんきんたむしの方がいても、家庭内で必ずうつるわけではないのはこのためです。
治療中にお風呂に入るのは問題ありません。むしろ1日1回はていねいに洗って乾かしてください。ご家族への配慮としては、バスマットとタオルを分ける、洗濯は通常の洗剤で構いませんので分けて干す、脱衣所の床をこまめに拭く、といったことで十分です。プールや温泉を絶対に避ける必要はありませんが、治るまでは共用のマットの上を素足で長く歩かないようにしてください。
女性のいんきんたむし
男性に多い病気ですが、女性にも起こります。女性の場合は陰嚢がないぶん、鼠径部から内もも、お尻にかけての輪状の発疹という形で出ることが多くなります。生理用品による蒸れ、締めつけの強い下着やストッキング、長時間の座位が誘因になります。
女性で股や陰部がかゆいときは、いんきんたむし以外に、カンジダ(性器カンジダ)、かぶれ(接触皮膚炎)、湿疹の可能性がより高くなります。とくに白いおりものやポロポロとしたカスをともなうかゆみはカンジダを強く疑います。白癬とカンジダはどちらもカビですが原因菌が違い、治療に使う抗真菌薬の選び方も変わります。ここも顕微鏡で見れば区別がつきます。
デリケートゾーンの症状は受診をためらいがちですが、診察は必要な部分だけを短時間で拝見します。女性スタッフの同席をご希望の場合はお申し出ください。
こんなときは早めに受診してください
いんきんたむしそのものが命に関わることはありませんが、次のような症状があるときは、別の病気が隠れているか、感染が深く進んでいる可能性があります。市販薬で様子を見ずに受診してください。
見分け方と、顕微鏡検査(KOH直接鏡検)
受診の前に、市販薬を塗らないでください
このページでいちばんお伝えしたいことです。抗真菌薬でもステロイドでも、市販の塗り薬をつけてから受診されると、皮膚の表面の菌が減ってしまい、顕微鏡で菌を見つけられなくなることがあります。菌がいるのに検査で出ない、という状態になると、白癬なのかどうかを確かめられず、診断が振り出しに戻ってしまいます。
すでに塗ってしまった場合でも受診をやめる必要はありません。その場合は、可能であれば数日から1週間ほど塗るのをやめてから受診していただくと、検査で菌を見つけられる可能性が上がります。いつから何を塗ったかを覚えている範囲でお伝えください。市販薬の箱やチューブを持ってきていただけると確実です。
見た目では診断できません。だから顕微鏡で見ます
股のかゆみと発疹を起こす病気はいくつもあり、写真や画像を見比べただけでは、皮膚科医であっても確実な区別はできません。輪状の発疹はいんきんたむしらしい所見ですが、湿疹でも乾癬でも似た形になることがありますし、逆にいんきんたむしでも輪に見えないことがあります。見た目が似ているのに、治療は正反対ということが実際に起こります。
そこで行うのが顕微鏡検査(KOH直接鏡検)です。ふちの部分の皮膚をピンセットや専用の器具でごく薄く採り、KOH(水酸化カリウム)という液をたらして皮膚のタンパクを溶かし、顕微鏡で白癬菌の糸(菌糸)が見えるかどうかを確かめます。採るのは角層というごく表面の層だけですので、麻酔は不要で、痛みはほとんどありません。出血もしません。
結果はその場でわかります。菌糸が見えれば白癬と確定し、抗真菌薬を始めます。見えなければ白癬ではない可能性が高いと判断し、湿疹やかぶれとして治療を組み立て直します。血液検査と違い、その日のうちにお伝えできる検査です。当院は皮膚科を標榜しており、この顕微鏡検査を院内で行っています。
股のかゆみを起こす病気の見分け方
股や陰部のかゆみで受診される方のうち、実際に白癬だった方は一部です。よく似た病気を下の表にまとめました。原因が違えば治療も違い、しかも一方に効く薬が他方を悪化させることがあります。ここが、自己判断で市販薬を選ぶことのいちばんの危険です。
とくに紛らわしいのが陰嚢湿疹です。陰嚢そのものが赤黒くなり、かゆみが強く、かき続けると皮膚が厚くごわごわになります(苔癬化)。陰嚢に白癬が及ぶことは比較的まれですので、症状の中心が陰嚢にあるかどうかは大きな手がかりになります。陰嚢湿疹は感染症ではないためうつりません。
| 病気 | 症状の出かた | 治療 |
|---|---|---|
| いんきんたむし(股部白癬) | 鼠径部から内もも・お尻へ。ふちが赤く盛り上がった輪状で境界がはっきりする。陰嚢には出にくい | 抗真菌薬の塗り薬。ステロイドは悪化させます |
| 陰嚢湿疹 | 陰嚢そのものが赤黒くなる。強いかゆみ、かき続けて皮膚が厚くごわごわになる。うつらない | ステロイド外用薬と保湿、かく習慣を断つこと |
| カンジダ(皮膚カンジダ症・性器カンジダ) | しわの奥からじくじく赤くなる。まわりに小さな膿疱が散る。白いカスやおりものをともなうことがある | カンジダに効く抗真菌薬。白癬用の薬では効きにくいものがあります |
| かぶれ(接触皮膚炎) | 下着や生理用品、ナプキン、石けん、消毒薬が触れた形どおりに赤くなる | 原因を離すこととステロイド外用薬 |
| あせも(汗疹) | 汗をかいたあとに小さなぶつぶつが多発。境界がはっきりしない | 汗を流して乾かす。必要に応じて外用薬 |
| 股ずれ・摩擦による皮膚炎 | こすれる面が左右対称にひりひり赤くなる。輪にはならない | 摩擦を減らす。保護と外用薬 |
| 尋常性乾癬(逆乾癬) | 境界のはっきりした赤い斑。股のような部位では白い粉が目立たないことがある | 乾癬としての治療。抗真菌薬では治りません |
| 紅色陰癬 | 細菌によるもので、境界のはっきりした褐色の斑。かゆみは軽いことが多い | 抗菌薬。白癬とは治療が異なります |
この表は考え方の整理のためのもので、当てはめて自己診断するためのものではありません。実際にはこれらが混ざっていることもあり、最終的な区別は顕微鏡検査と診察によります。
ステロイドを白癬に塗ると悪化します(異型白癬)
湿疹だと思ってステロイドの塗り薬を使うと、最初の数日はかゆみが減って良くなったように感じます。ところがステロイドは皮膚の免疫のはたらきを抑えるため、白癬菌にとってはむしろ増えやすい環境になります。結果として、菌は広がっているのに赤みやふちの盛り上がりがぼやけ、いかにも白癬らしい見た目が消えてしまいます。これを異型白癬(tinea incognito)といい、診断が非常に難しくなります。
市販の湿疹・かゆみ止めのクリームにはステロイドが入っているものが多く、また抗真菌薬とステロイドが混ざった配合薬もあります。パッケージからは判断がつきにくいため、股のかゆみに自己判断で塗り薬を使うことはおすすめできません。
逆のことも起こります。陰嚢湿疹やかぶれに抗真菌薬を塗ると、薬の成分そのものでかぶれて(接触皮膚炎)、かえって悪化することがあります。どちらの方向にも間違いうるからこそ、はじめに顕微鏡で確かめる意味があります。
足と爪も一緒に診ます
いんきんたむしで受診された方には、足の裏、足の指の間、足の爪、そして頭も含めて診察させていただきます。ご自身では気づいていない足白癬や爪白癬が見つかることが少なくないからです。股だけを治しても、感染源である足が残っていれば同じことが繰り返されます。
足や爪にも白癬が疑われる場合は、そちらからも皮膚や爪を採って顕微鏡で確かめます。爪については、顕微鏡で見つけにくいときに爪白癬の抗原検査を用いることがあります。
治療、治療期間、そして再発予防
自然には治りません。抗真菌薬の塗り薬が基本です
いんきんたむしが自然治癒することはほとんどありません。原因が白癬菌という生き物である以上、菌を減らさなければ治らないからです。かゆみが弱くなって治ったように見えても、角層の中に菌は残っています。放っておくと範囲が広がり、ご家族にうつす原因にもなります。
白癬菌は皮膚のいちばん表面の角層にいるため、治療は抗真菌薬の塗り薬(外用薬)が基本になります。1日1回、入浴後の清潔で乾いた皮膚に塗るのがもっとも効率的です。イミダゾール系、アリルアミン系、ベンジルアミン系など複数の系統があり、同じ白癬に対しても効きかたや刺激感に差があります。かぶれやすい方、じくじくしている方には、剤形(クリーム・軟膏・液・スプレー)も含めて選び分けます。
| 系統 | 一般名 | 主な商品名 |
|---|---|---|
| イミダゾール系 | ラノコナゾール | アスタット |
| イミダゾール系 | ルリコナゾール | ルリコン |
| イミダゾール系 | ケトコナゾール | ニゾラール |
| イミダゾール系 | ビホナゾール | マイコスポール |
| モルホリン系 | アモロルフィン塩酸塩 | ペキロン |
| アリルアミン系 | テルビナフィン塩酸塩 | ラミシール |
| ベンジルアミン系 | ブテナフィン塩酸塩 | メンタックス、ボレー |
| チオカルバミン酸系 | リラナフタート | ゼフナート |
実際にどのお薬をお出しするかは、症状の出かた、部位、かぶれの起こしやすさ、これまでに使ったお薬をふまえて診察のうえで決めます。この表は選択肢の全体像をお示しするためのものです。
塗り方と治療期間。どのくらいで治りますか
どのくらいで治るのかは、多くの方が最初に気にされる点です。かゆみと赤みは、処方薬の抗真菌薬を塗りはじめて2週間から4週間ほどで軽くなってきます。ただしそこでやめてはいけません。角層は少しずつ入れ替わっていくため、見た目が治ってからも菌はしばらく残っています。目安として、症状が消えてからさらに2週間から4週間、合計で最低4週間は塗り続けてください。完治までの期間は範囲と経過によって変わります。範囲が広かった方や再発を繰り返している方では、さらに長く続けることがあります。
塗る範囲も大切です。発疹が見えている場所だけでなく、そのふちから2から3センチ外側まで、健康に見える皮膚も含めて塗ってください。白癬菌は見えている赤みの外側にも広がっています。股のつけ根、内もも、お尻の割れ目のあたりまで、面で塗るつもりでお願いします。
塗り薬で治らない場合、範囲が非常に広い場合、毛穴の奥まで菌が入り込んでいる場合には、飲み薬の抗真菌薬を検討することがあります。飲み薬は肝臓に負担がかかることがあり、ほかのお薬との飲み合わせにも注意が必要ですので、開始前と服用中に血液検査で肝臓の状態を確認します。
市販薬で治りますか
市販の抗真菌薬にも、医療用と同じ成分(テルビナフィン、ブテナフィン、ビホナゾールなど)が入ったものがあります。ですから、本当にいんきんたむしであれば市販薬で良くなることはあります。問題は、本当にいんきんたむしなのかを確かめないまま始めてしまう点にあります。
実際には、市販薬を塗っても治らない、かえって広がったという理由で受診される方が多くいらっしゃいます。そのとき困るのは、薬の影響で顕微鏡検査に菌が出にくくなっており、白癬かどうかの判断ができなくなっていることです。診断が確定しないまま手探りの治療になり、結果的に治るまでの時間もかかる費用も増えてしまいます。
また、市販薬のなかにはステロイドを含むものや、抗真菌成分とかゆみ止めが配合されたものもあります。上に書いたとおり、白癬にステロイドを使うと異型白癬になり、診断も治療も難しくなります。股のかゆみは、まず何であるかを確かめてから薬を選ぶのが結局いちばんの近道です。
再発を防ぐ。乾かすことと、足を治すこと
いんきんたむしは再発しやすい病気です。理由は単純で、股が汗をかいて蒸れやすい場所であること、そして感染源である足の水虫が残っていることが多いからです。この2つに手を打てば、再発はかなり減らせます。
日々の生活では、1日1回は入浴かシャワーで股をていねいに洗い、しっかり乾かしてから下着をはいてください。洗ったあとに濡れたまま下着をはくと、それだけで菌が増えやすい環境になります。締めつけの強い下着やジーンズを避け、通気性のよい綿素材にする、汗をかいたら着替える、長時間座り続けないよう時々立つ、といった工夫も効果があります。
そしてもっとも大切なのが、足白癬と爪白癬を最後まで治すことです。とくに爪水虫は塗り薬だけでは治りにくく、飲み薬が必要になることがあります。爪に白い濁りや厚みがある方は、股と一緒にご相談ください。
お薬の副作用と注意点
抗真菌薬の塗り薬では、塗った場所の赤み、かゆみの増強、ひりひりする刺激感、皮むけがみられることがあります。これは薬そのものによるかぶれ(接触皮膚炎)のことがあり、白癬が悪化しているのか薬でかぶれているのかは見た目では区別がつきにくいものです。塗りはじめてから症状が強くなった場合は、続けずに中止してご連絡ください。
陰嚢や陰茎など皮膚の薄い部位は、液剤やスプレーではしみることがあります。しみる場合はクリームや軟膏に変更しますので遠慮なくお伝えください。
飲み薬の抗真菌薬では、肝機能の異常、胃腸の不快感、味覚の異常、発疹などが起こることがあります。まれに重い肝障害や血液の異常が報告されており、ほかのお薬との飲み合わせにも注意が必要です。飲み薬を使う場合は血液検査で経過を確認します。現在服用中のお薬は、市販薬やサプリメントも含めてすべてお知らせください。
お薬を使いはじめてから、広い範囲に発疹が出た、顔が腫れた、息が苦しくなった、皮膚がずるむけになった、目や口の粘膜がただれたといった場合は、ただちに中止してご連絡ください。
費用の目安
健康保険3割負担の場合の目安です。実際の費用は行った検査や処方の内容によって変わります。
初診料291点、再診料76点、処方箋料60点で計算しています。顕微鏡検査は細菌顕微鏡検査(その他のもの)67点として約200円、これに微生物学的検査判断料150点が月1回加わり約450円です。初診で顕微鏡検査を行って院外処方とした場合、291点+67点+150点+60点=568点となり3割負担で約1,700円です。お薬の欄は薬剤料のみの目安で、院外処方の場合は保険薬局で調剤技術料などが別にかかります。塗り薬はテルビナフィン塩酸塩クリーム1パーセント(10.80円/g)からルリコンクリーム1パーセント(28.20円/g)を20gとして計算しました。飲み薬はテルビナフィン錠125mg(29.60円/錠)からラミシール錠125mg(32.70円/錠)を1日1錠28日分として計算しました。実際にどのお薬を何g処方するかは症状の範囲によって変わります。2026年8月時点の診療報酬点数・薬価にもとづく目安であり、実際のご負担額をお約束するものではありません。
よくある質問
いんきんたむしは自然に治りますか。放っておくとどうなりますか。+
どのくらいで治りますか。治療期間はどのくらいですか。+
いんきんたむしはうつりますか。お風呂や性行為でうつりますか。+
市販薬で治せますか。受診する前に塗ってもよいですか。+
陰嚢湿疹といんきんたむしはどう見分けますか。+
女性もいんきんたむしになりますか。+
画像や写真を見て、自分でいんきんたむしかどうか判断できますか。+
何科を受診すればよいですか。診察が恥ずかしいのですが。+
顕微鏡検査は痛いですか。結果はいつわかりますか。+
かゆみがないのですが、いんきんたむしのことはありますか。+
治療中、プール・温泉・スポーツジムに行ってもよいですか。+
家族に水虫の人がいます。何をすればよいですか。+
股のかゆみと発疹は、白癬(いんきんたむし)・カンジダ・陰嚢湿疹・かぶれで治療がまったく違い、見た目だけでは区別できません。ステロイドを白癬に塗れば悪化し、抗真菌薬を湿疹に塗ればかぶれます。当院は皮膚科を標榜し、顕微鏡検査(KOH直接鏡検)を院内で行っています。その場で結果をお伝えし、確かめたうえで治療を始めます。受診の日まで塗り薬は塗らずにお越しください。豊洲駅から徒歩3分、土日も診療しています。
本ページは一般的な情報提供を目的としており、個々の診断や治療方針をお約束するものではありません。実際の診断と治療は、症状の出かた、部位、経過、検査の結果をふまえて診察のうえで判断します。記載は2026年8月時点の情報です。強い痛みや発熱をともなうとき、症状が急に広がるときは、記載にかかわらず早めに医療機関を受診してください。
監修医師 石川 浩雅(豊洲イーウェルクリニック)
本ページの内容は、上記の医師が監修しています。
2006年 国立国際医療センター 初期研修、2008年 同センター 後期研修。2011年 東京医科歯科大学 医療経営政策学。第一生命保険株式会社、株式会社Linc'well/クリニックフォア、医療法人社団シンシアエージェンシーを経て、2025年11月 東京都江東区豊洲に「豊洲イーウェルクリニック」開院。内科・皮膚科・アレルギー科を中心に、小児から泌尿器科領域まで幅広く診療しています。渡航ワクチンの接種にも対応しています。日本渡航医学会、日本旅行医学会、日本内科学会、日本アレルギー学会、日本産業衛生学会 所属。
