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股部白癬

陰部に発症した白癬菌による感染症です。

股部白癬(いんきんたむし)包皮炎の症状は?

☑︎ 股のあたりの強いかゆみ

☑︎ 太ももなどの輪を描いたような発疹

☑︎ 陰嚢や陰茎には症状がない

太ももの内側など擦れやすい部分から赤い盛り上がりが出現し広がっていきます。輪のように徐々に拡大しますが、中心部分は治っているかのように見えるため円弧のように見えます。周囲にはわずかに盛り上がって水疱やかさかさを伴います。

悪化すると性器周辺や下腹部、臀部などへ広がることもありますが、陰嚢に及ぶことは稀です。強いかゆみを伴うことが多く、痛みを感じることもあります。

股部白癬(いんきんたむし)の原因は?

いんきんたむしは、白癬菌という真菌(カビ)が股部周辺の皮膚に感染することによって発症します。自身やご家族の足水虫や爪白癬の白癬菌が手指やタオルなどを通じて股部にうつしてしまうことがほとんどです。稀に動物から感染することもあります。

白癬菌が皮膚に付着してもすぐに感染するわけではなく、汗をかくことが発症に影響を及ぼすことが報告されています。

環境中の感染源

患者要因

動物
- イヌ・ネコ(M.canis)
- イヌ・ネコ・モルモット(T.mentagrophytes)

糖尿病

バスマットや更衣室など

足白癬や爪白癬など自身の白癬感染病変

柔道などのコンタクトスポーツ(T.tonsurans)

発汗

植物などの調理

 

皮膚糸状菌のなかでもTrichophyton rubrumMicrosporum canisTrichophyton interdigialeが原因となります。股部白癬の原因の97.8%が Trichophyton rubrumであったとの報告があります。

股部白癬(いんきんたむし)はどのように診断しますか?

診察

足白癬や爪白癬、頭部白癬が感染源となっていることもあるため足や頭部も含めて診察を行います。

KOH直接検鏡

ピンセットで皮膚の一部を採取し、顕微鏡で白癬菌がいないかを確認します。

股部白癬(いんきんたむし)はどのように治療しますか?

白癬菌が皮膚の最も表面にある角層に寄生するため、抗真菌薬の外用が基本の治療法となります。

治療には主にイミダゾール系の薬剤を使用しますが、同じ系統の薬でも白癬に対する効果には若干差異があります。抗真菌薬外用することで2-4週間で改善します。

系統

一般名

商品名

イミダゾール 

ラノコナゾール

アスタット

 

ルリコナゾール

ルリコン

モルホリン

アモロルフィン塩酸塩

ペキロン

アリルアミン

テルビナフィン塩酸塩

ラミシール

ベンジルアミン

ブテナフィン塩酸塩

メンタックス 、ボレー 

チオカルバミン酸

リラナフタート

ゼフナート

股部白癬(いんきんたむし)はどのように予防しますか?

皮膚を清潔に保つことが大切です。白癬菌が皮膚の表面についてもすぐに感染が成立する(うつる)わけではないため、11回は入浴やシャワー浴を行って、ていねいに体を洗いましょう。

自分や家族に水虫(足白癬や爪白癬)がある場合、そこから感染が拡大しないように、しっかり治しましょう。

感染の拡大を避けるため、タオルなどを他者と共有するのは避けましょう。

よくある質問

股部白癬(いんきんたむし)は自然に治りますか?

自然治癒することはほとんどありません。原因は白癬菌(皮膚に感染するカビ)であるため、抗真菌薬による治療が必要です。

股部白癬(いんきんたむし)は性病ですか?

性病(性感染症)ではありません。ただし、性行為や共用タオル、風呂場の足ふきマットなどでうつることがあります。皮膚と皮膚の接触や、湿った環境で感染が広がることがあるため注意が必要です。

股部白癬(いんきんたむし)はどのくらいの期間で完治しますか?

文治療開始から2~4週間程度で症状は改善しますが、最低でも4週間の外用薬の継続使用が推奨されます。再発しやすいため、見た目で治ったと思っても医師の指示通りに塗り続けることが大切です。

陰嚢湿疹といんきんたむしの違いは?
 

陰嚢湿疹(湿疹)

いんきんたむし(股部白癬)

原因

摩擦、蒸れ、ストレス、下着の刺激

白癬菌(カビ)による感染症

症状

かゆみ、赤み、ジュクジュク、皮むけ

境界がはっきりした赤い輪状の発疹

感染力

なし

あり(タオル・風呂でうつる)

治療

ステロイド・保湿など

抗真菌薬(市販薬・処方薬)

股部白癬(いんきんたむし)はお風呂でうつりますか?

不衛生な浴場や共用タオル、足ふきマットを介してうつる可能性はあります。

直接の皮膚接触や、湿った状態が長く続く環境では感染リスクが上がります。家族やパートナー間でうつることもあるため、清潔・乾燥を心がけることが予防につながります。

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