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亀頭包皮炎

亀頭包皮炎の症状は?

亀頭包皮炎は陰茎の亀頭部分と、その周りの包皮に炎症をおこすことで皮膚や粘膜の赤みやかゆみ、ガサガサが生じます。

全年齢の男性における有病率は12%~20%と非常にありふれた皮膚疾患です。小児では25歳頃に最も多く発症します。

糖尿病患者では感染性のしやすさやSGLT2阻害薬などの使用により約1/3超に症状が認められるといわれています。

亀頭包皮炎の原因は?

亀頭包皮炎の多く、特に小児では包茎と不衛生な環境で細菌やカビが繁殖することが原因となっています。

 

感染

  • カンジダ:糖尿病やHIV感染者に白いかすが多量に付着することが特徴です
  • A群レンサ球菌、黄色ブドウ球菌:オーラルセックスにより近年増加している要因です
  • 単純ヘルペス

性感染症のリスクがある場合は以下のような感染も考えられます

  • 梅毒
  • 淋菌
  • トリコモナス
  • クラミジア、マイコプラズマ
  • HPV

 

湿疹やアレルギー性皮膚炎

  • アトピー性皮膚炎
  • 接触性皮膚炎(かぶれ):コンドームや潤滑剤、下着に使用される洗剤など

 

Bowen病などの腫瘍病変

 

その他特別な疾患

  • 形質細胞性亀頭炎、固定薬疹、扁平紅色苔癬、硬化性苔癬

亀頭包皮炎はどのように診断しますか?

亀頭包皮炎の多くは問診と診察から診断が可能です。

標準的な治療で再発や改善しない場合、カンジダやA群レンサ球菌感染が疑われる重症例や難治例では培養検査を実施します。

尿道炎の症状があり、性感染症が疑われる場合には淋菌やクラミジアのPCR検査を実施します。

腫瘍病変が疑われる場合はダーモスコピーでの診断や生検を検討します。

亀頭包皮炎はどのように治療しますか?

明確な感染原がない亀頭包皮炎は適切に衛生環境を整えることで1-2週間程度で改善します。抗生剤とステロイドの混合軟膏を1日に2回程度使用することもあります。

リンデロンVG軟膏

抗菌薬とステロイドの合剤の軟膏です

 

抗真菌薬の外用(アスタット軟膏など)

パートナーの罹患や見た目、培養検査などからカンジダの感染が疑われる場合に使用します。内服で治療効果が不十分である場合抗真菌薬の内服を行います。

 

抗菌薬内服(サワシリンやケフラールなど)

強い赤みやむくみがあり細菌感染を伴う場合は抗菌薬内服治療を行います

生活上の注意点は?

適切な衛生環境を維持します

  • 香水、アルコール、お尻拭きなど刺激となる可能性があるものは避けます
  • 亀頭包皮炎が完全に治るまで性交渉をさけましょう
  • 予防のためには性行為の直後は陰部をしっかり洗い流すことが大切です。

洗い方の工夫

  • ごしごしとこすらず優しく水で洗浄します
  • 石鹸での洗浄は粘膜部分はせず、どうしても使う場合は抗菌成分が含まれない低刺激なものを選ぶと良いでしょう
  • 洗浄後はしっかり拭き取り乾燥をさせましょう

包皮への対応

  • 痛みがある場合、包皮が剥けないお子さんは無理に包皮をめくって洗浄をする必要はありません。

よくある質問

包皮炎は自然に治りますか?

軽度であれば丁寧な洗浄と清潔の保持で自然に治癒することもありますが、細菌やカンジダなどの感染が原因の場合は、抗生物質や抗真菌薬の治療が必要です。放置すると慢性化や再発の原因になるため、症状が続く場合は皮膚科を受診しましょう。

包皮炎は不潔が原因ですか?

恥垢や尿、湿気などの汚れがたまると、細菌やカビが繁殖しやすくなります。毎日、包皮を優しくめくって洗い流す清潔習慣が大切です。

包皮炎は触りすぎると悪化しますか?

過度な刺激や摩擦は炎症を悪化させる原因となります。特に炎症中の自慰行為や洗いすぎには注意が必要です。

亀頭包皮炎は性病(性感染症)ですか?

必ずしも性病ではありませんが、クラミジア、淋菌などの感染が原因となることもあります。性行為後に症状が出た場合は性感染症の検査も検討しましょう。

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