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みずいぼ(伝染性軟属腫)

   

水いぼの原因は?

伝染性軟属腫ウイルスに感染することで発症します。保育所・幼稚園や学校のプール、スイミングスクールでビート板やタオルなどを介した間接感染もみられます。

就学前の5-6歳をピークに発症します。消退するまでには6ヵ月~5年程度かかるとされています。

水いぼの症状は?

乳幼児のわき、ひじ裏、膝裏、鼠蹊部など皮膚が薄く擦れやすい部位に1-5mm程度の中心がくぼんだ白からピンク色のドーム状の光沢がある出来物です。中心にくぼみ(臍窩)があることが特徴です。

一度できると1-2週間で自然に脱落しますが、内容物のウィルスが周囲の皮膚などに感染し次々に拡大していきます。

水いぼはどのように診断しますか?

水いぼは特徴的な症状から診断します。時には10mm程度まで大きくなることがあり、若年性黄色肉芽腫、石灰化上皮腫、Spitz母斑などと区別が必要な場合があります。

水いぼはどのように治療しますか?

健康な小児では発症後6ヵ月から3年程度で自然治癒すると言われていますが、治る期間は個人差があり予測ができません。

ピンセットによる摘除

トラコーマ鑷子により除去を行います。

❶ペンレステープ18mgを軟属腫に貼ります。

❷貼付約1時間後にペンレステープ18mgをはがし、摘除を行います。

処置を行う1時間前に貼ってください
※汗をかくとテープが剥がれてしまうため涼しい部屋で静かに過ごすようにします。
※麻酔薬によるショックやアナフィラキシーを起こすことがあるため、貼付後はお子様の様子を十分に確認してください。

 

摘除術

自然消退(治るのを待つ)

治療方法

トラコーマ摂子という、先が輪になったみずいぼ専用の器具でみずいぼのを挟み、中身をつまみ取ります。 

液体窒素凍結療法、サリチル酸絆創膏貼付 、ヨクイニン内服、シメチジン内服などの治療方法もあります。 

メリット

早期の治療が可能 

通院が不要
子供に恐怖を植え付けることがない 

デメリット

摘除には痛みを伴う
(ペンレステープで軽減が可能)
自然に消退する病気である
数回の通院が必要 

プールが禁止となることがある
とびひを合併することがある
掻き壊してアトピーが悪化する
悪化によって見た目が醜くなる 

 

アトピー性皮膚炎や湿疹を伴っているとバリア機能が低下するため、保湿剤によるスキンケアと適切に湿疹を治療することも重要です。

よくある質問

すべての水いぼを1回でとってもらえますか?
  • 水いぼが多くあるお子さんは一度に取り切ることは困難であるため、1回あたりは10個までとお考えください。
  • 一旦治療をしても、すでに感染していたウイルスによって軟属腫が再発することがあり数回にわたって治療する必要があることお子様とにもよくお伝えください
プールに入ってもよいですか?

関係4学会が出した統一見解では伝染性軟属腫のために登園や登校を控える必要はなく、プールに入ることも禁止する必要はないとされています。
感染拡大を防ぐために、プールではタオルや水着などを共用しないこと、また水着で覆われていない部位の軟属腫は撥水性のある絆創膏で覆うこと、生活上では衣類や寝具、遊具などを共用しないことなどの注意が必要です。

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