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アレルギー検査

ALLERGY

アレルギー検査数値とクラスの見方

検査結果の紙を見て「クラス2ってどれくらい?」「IgEが1000以上と書いてあるけど大丈夫?」と迷う方が多くいます。まず数値の読み方に正面からお答えし、そのうえで結果を治療につなげる方法をまとめました。

豊洲駅 徒歩3分クラス0〜6の見方保険は13項目まで血液・パッチ・プリック・DLST
HOW TO READ

アレルギー検査の数値・クラスの見方

IgE抗体とは — 特異的IgEと非特異的IgE(総IgE)

IgEとは、アレルギーの反応にかかわるたんぱく質(免疫グロブリンE)のことです。アイジーイーと読みます。食べた直後や吸い込んだ直後に症状が出るタイプ(即時型アレルギー)に関係します。アレルギー抗体検査、IgE検査、アレルギーの血液検査と呼ばれるものは、いずれもこのIgE抗体を測る検査です。

アレルギー検査でいうIgEには2種類あります。ひとつはスギ、ダニ、卵といったアレルゲンごとに調べる特異的IgE検査(特異的IgE抗体検査)。もうひとつは、種類を問わずIgEの総量をみる非特異的IgE抗体検査(総IgE)です。非特異的IgEとは、アレルゲンを区別せずIgEの合計量を測ったもの、という意味です。検査結果の紙には、この2つが別々の欄に印刷されています。

「何が原因か」を知りたいときに見るのは特異的IgEのほうです。総IgEは体全体のアレルギー傾向の目安で、原因の特定はできません。

特異的IgE抗体検査 — アレルゲンごとの数値。単位はUA/mL。クラス0〜6で判定します
非特異的IgE抗体検査(総IgE) — IgEの総量。単位はIU/mL。年齢別の基準値と比べます

クラス0〜6と数値(UA/mL)の対応表

特異的IgEの測定値は、クラス0からクラス6までの7段階に分けて報告されます。アレルギークラス、レベル、段階、ランクと呼ばれることもありますが、同じものです。クラス2をレベル2、陽性2と書く報告書もあります。アレルギーの数値とクラスの早見表を下に示します。

下の表はImmunoCAP法(単項目測定・View39など)の区切りです。クラス0が反応なし、クラス1が疑陽性、クラス2以上を陽性と判断します。

クラス 測定値(UA/mL) 判定
クラス0 0.34以下 陰性(反応なし)
クラス1 0.35〜0.69 疑陽性
クラス2 0.70〜3.49 陽性
クラス3 3.50〜17.4 陽性
クラス4 17.5〜49.9 陽性
クラス5 50.0〜99.9 陽性
クラス6 100以上 陽性

検査値が0(ゼロ)やクラス0と表示された場合は、そのアレルゲンに対するIgE抗体が検出されなかったという意味です。MAST36など測定方法が違う検査ではクラスの区切りとなる数値そのものが異なるため、他の検査の数値と直接くらべることはできません。数値ではなくクラスで見くらべてください。

クラス2はどれくらい? — 疑陽性と偽陽性はまったく別のことば

クラス2は測定値0.70〜3.49UA/mLで、陽性と判定される中では一番低い段階です。抗体は確かにあるけれど量は多くない、という状態です。実際に症状が出る方もいれば、まったく出ない方もいます。スギ花粉、ダニ、小麦、卵白、大豆などでクラス2と出て「どれくらい重いのか」と心配される方が多いのですが、クラス2という数字だけで重症度は決まりません。

よく混同される2つのことばがあります。疑陽性とは、クラス1(0.35〜0.69UA/mL)のことで、陰性とも陽性とも言い切れない境目の値を指します。一方の偽陽性(ぎようせい)は、検査では陽性なのに実際には食べても吸っても症状が出ない状態を指します。読みが同じで意味が違うため、報告書を読むときは注意してください。

検査で陽性でも症状が出ない状態を感作(かんさ)と呼びます。とくに多項目を一度に測る検査では、食物の項目で感作だけが見つかることがよくあります。

検査は陽性、でも症状なし — 検査だけでは診断は決まりません

アレルギーの診断は、検査の数値だけでは決まりません。「そのアレルゲンに触れた・食べたときに、実際に症状が出るか」という問診とあわせて、はじめて診断になります。陽性なのに症状なし、という状態はめずらしくありません。

症状がないのに検査が陽性というだけで食べ物をやめてしまうと、栄養が偏るだけでなく、その後かえって食べられなくなることがあります。自己判断で除去を始めず、必ず結果を持って医師にご相談ください。

逆に、検査が陰性でも症状が出ることがあります。数値が低いから安心、高いから危険と単純には言えません。

非特異的IgE(総IgE)の基準値と平均 — 200以上・1000以上のとき

非特異的IgE(総IgE)は年齢によって基準値(平均的な範囲)が変わります。当院では下の値を目安にしています。単位はIU/mLです。

非特異的IgEが高いとどうなるのか、というご質問をよくいただきます。成人で200以上という値は、基準値の170をやや超えた高値です。1000以上になると明らかな高値で、アトピー性皮膚炎の方や、複数のアレルゲンに感作がある方でみられます。ただし総IgEが高いことは「アレルギー体質の傾向がある」ことを示すだけで、何が原因かまでは分かりません。喫煙、寄生虫感染などでも上がることがあり、まれに他の病気が背景にあることもあります。

総IgEが低い場合も、アレルギーがないと決まったわけではありません。特定のアレルゲンにだけ強く反応する方では、総IgEが基準内でも特異的IgEが高く出ます。

年齢 非特異的IgE(総IgE)の目安
成人 170 IU/mL以下
1歳未満 20 IU/mL以下
1〜3歳 30 IU/mL以下
4〜6歳 110 IU/mL以下
7歳以上 170 IU/mL以下

小児は年齢が上がるにつれて基準値も上がります。お子さんの数値は必ず年齢に合った基準値と見くらべてください。基準値は検査機関によって多少異なることがあります。

アレルギー検査結果(報告書)の見方

アレルギー検査結果の報告書には、アレルゲン名、測定値(UA/mL)、クラスが並んで印刷されます。数値の欄と、クラスを示す帯グラフの欄が並ぶ様式が一般的です。

結果の読み方は、項目や症状によって変わります。目安としてクラス0は反応なし、クラス2以上は陽性と判断しますが、その数値をどう扱うかは診察でご説明します。

当院では結果をお伝えするだけでなく、生活の中で困っていること、避けたほうがよい金属や製品まで具体的にお話しします。

アレルギー検査報告書の例です。IgEの量をクラス0〜6に分類して表示します。

スギ・ダニなど項目ごとの数値の見方

スギ花粉、ヒノキ、コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニ、ハウスダスト、ネコ皮屑(猫アレルギー)、イヌ皮屑(犬アレルギー)は、日本で陽性に出やすい代表的な項目です。スギアレルギーやダニアレルギーでは、測定値が200UA/mLといった高い値になることもあります。

同じクラス3でも、症状の強さは人によって違います。数値が高いほど症状が出やすい傾向はありますが、数値の高さがそのまま症状の重さになるわけではありません。「毎年この時期だけつらい」「一年中ずっと」といった症状の出かたと合わせて読みます。

食物では、測定値と症状の出やすさの関係が研究されている項目があります。プロバビリティカーブは、測定値と食物経口負荷試験で症状が出る可能性をグラフにしたものです。牛乳のImmunoCAPの測定値が3.0UA/mLの場合、食物経口負荷試験で症状が誘発される確率は、1歳未満で約90%、1歳児で約50%、2歳児以上で約30%となります。

プロバビリティカーブ。同じ測定値でも年齢によって症状が出る確率が変わります。

この症状があるときは、結果を待たずに受診してください

検査結果の数値を調べている間にも、次のような症状があるときはすぐに医療機関を受診してください。アレルギーの中でも急いで対応が必要な状態です。

とくに食べた直後・接触した直後に複数の臓器に症状が出ている場合はアナフィラキシーの可能性があり、救急要請をご検討ください。

食べたあと・薬を飲んだあとに息苦しくなる、ゼーゼーする、声がかすれる
全身にじんましんが出て、同時に嘔吐や腹痛、ぐったりする
唇・まぶた・のどが急にはれる
血圧が下がってふらつく、意識がもうろうとする
ハチに刺されたあとに全身の症状が出た
EXAMINATION

アレルギー検査の種類と項目数

保険で測れるのは13項目まで

アレルギー検査とは、症状の原因になっているアレルゲンを見つけるための検査です。検査方法は大きく分けて、血液でIgE抗体を測る方法、皮膚に試薬を貼る・入れる方法(パッチテスト・プリックテスト)、薬に対する反応をみる方法(DLST検査)の3つです。

血液で調べられるアレルゲンは200種類以上あります。ただし特異的IgE抗体検査は、健康保険では1回につき13項目までと決められています。「アレルギー検査は何項目まで?」というご質問への答えは、保険診療では13項目です。

ここが誤解されやすい点です。View39のように39項目、MAST36のように36項目を一度に測るセット検査を行っても、保険で算定できるのは13項目分までです。50項目、200項目といった数を一度に保険で測ることはできません。

だからこそ、どの13項目を選ぶかが大切になります。当院では症状の出かた、出る時期、生活環境をうかがったうえで、調べる項目を一緒に決めます。1項目だけを測ることもできます。

単項目測定(CAP法)

アレルギーが疑われる物質をひとつずつ選んで検査します。主要な食物アレルゲンではプロバビリティカーブが使えるため、抗体の数値から症状の出やすさを読み取れるのが特徴です。

他院で測定した結果とも比べられ、検査データの経時的な変化を追うこともできます。より精度の高いアレルゲンコンポーネント(オボムコイド、Ω-5グリアジン、Ara h 2など)も調べられるため、正確な診断につながります。

花粉症かどうか調べたい方
スギ花粉やダニの舌下免疫療法を始めたい方
特定の野菜や果物を食べると口がかゆくなったりイガイガしたりする方
特定の食事のあとにかゆみ、じんましん、むくみ、発赤、湿疹などの皮膚症状が出る方

マルチパネル法(View39・MAST36など)

少量の血液で多くの項目を一度に調べられます。原因が分からないのにじんましんやアナフィラキシーが出る場合など、食物アレルゲンを幅広く調べたいときに使います。

View39は39項目、MAST36は36項目のセットです。含まれるアレルゲンの組み合わせも測定方法も違うため、同じアレルゲンでも数値をそのまま比べることはできません。見くらべるときはクラス(0〜6)で比較します。他院のデータとの経時的な比較や、細かい判断が必要な場面では単項目測定のほうが向いています。

手軽な一方で、IgE抗体は症状がなくても検出されます。とくに食物の項目では偽陽性(実際は症状が出ないのに検査で陽性になること)が出やすく、そのまま除去を始めると不要な食事制限につながりかねません。

検査の精度や正確性について心配される方がいますが、測定そのものの正確性は高く保たれています。問題になるのは測定値の正確性ではなく、出た数値を症状と結びつけて読めるかどうかです。だから問診が欠かせません。

原因不明の食後のアレルギー症状がある方
多項目検査で陽性となった項目を食べたときに、じんましんや湿疹が悪化しないか確認したい方

アレルギー検査39項目は「意味ない」のでしょうか

アレルギー検査39項目は意味ない、と言われることがあります。これは半分正しく、半分は誤解です。

意味がないと言われる理由は2つあります。ひとつは、症状と結びつかない項目まで陽性に出て、判断に迷う材料が増えること。もうひとつは、保険で算定できるのは13項目までのため、39項目測っても保険上の扱いは変わらないことです。

一方で、原因の見当がまったくつかない、じんましんやアナフィラキシーをくり返しているといった場合には、幅広く調べる価値があります。どちらを選ぶかは、症状の出かた次第です。問診で絞り込んでから測ることが、いちばん無駄のない進め方です。

調べられるアレルゲンの一覧(200項目以上)

当院で調べられるアレルゲンの一覧です。この中から、症状と生活環境にあわせて13項目を選びます。何を選ぶかは診察でご相談ください。

「自分の症状に関係しそうなものが入っているか」を見るための一覧です。名前が見当たらないものでも調べられる場合がありますので、気になるものがあればお知らせください。

分類 アレルゲン
イネ科花粉 ハルガヤ/ギョウギシバ/カモガヤ/ヒロハウシノケグサ/ホソ麦/オオアワガエリ/アシ/ナガハグサ/コヌカグサ(属)/セイバンモロコシ/小麦(属)/オオスズメノテッポウ/スズメノヒエ(属)
雑草花粉 ブタクサ/ブタクサモドキ/オオブタクサ/ニガシバ/フランスギク/タンポポ(属)/ヘラオオバコ/シロザ/アキノキリンソウ/ヒメスイバ/イラクサ(属)/カナムグラ
樹木花粉 スギ/ヒノキ/ハンノキ(属)/シラカンバ(属)/カエデ(属)/ブナ(属)/ビャクシン(属)/コナラ(属)/ニレ(属)/オリーブ/クルミ(属)/ヤナギ(属)/マツ(属)/アカシア(属)/クワ(属)
ダニ・ハウスダスト ヤケヒョウヒダニ/コナヒョウヒダニ/アシブトコナダニ/サヤアシニクダニ/ケナガコナダニ/ハウスダスト(1)/ハウスダスト(2)
動物 ネコ皮屑/イヌ皮屑/ウマ皮屑/ウシ皮屑/ヤギ上皮/羊上皮/豚上皮/家兎上皮/モルモット上皮/ハムスター上皮/ラット/マウス/ニワトリ羽毛/アヒル羽毛/ガチョウ羽毛/セキセイインコ羽毛/セキセイインコのふん
昆虫 ミツバチ/スズメバチ/アシナガバチ/ゴキブリ/ヤブカ(属)/ユスリカ(成虫)
真菌・細菌 アルテルナリア/アスペルギルス/Asp f 1(アスペルギルス由来)/ペニシリウム/クラドスポリウム/ムコール/カンジダ/ヘルミントスポリウム/マラセチア(属)/トリコフィトン/黄色ブドウ球菌A/黄色ブドウ球菌B
寄生虫 アニサキス/カイチュウ
職業性・その他 ラテックス/Hev b 6.02(ラテックス由来)/イソシアネートTDI/イソシアネートMDI/イソシアネートHDI/エチレンオキサイド/無水フタル酸/ホルマリン/ヒトインスリン/ゼラチン/オオバコ種子
卵 卵白/卵黄/オボムコイド(耐熱性卵蛋白)
乳 ミルク(牛乳)/α−ラクトアルブミン/β−ラクトグロブリン/カゼイン/チーズ/モールドチーズ
肉 鶏肉/牛肉/豚肉/羊肉
豆・ナッツ 大豆/Gly m 4(大豆由来)/エンドウ/インゲン/ピーナッツ/Ara h 2(ピーナッツ由来)/クルミ/Jug r 1(クルミ由来)/カシューナッツ/Ana o 3(カシューナッツ由来)/アーモンド/ハシバミ(ヘーゼルナッツ)/ブラジルナッツ/ココナッツ
穀物 小麦/Ω-5グリアジン/グルテン/大麦/ライ麦/オート麦/トウモロコシ/ソバ/キビ/アワ
魚介 エビ/カニ/ロブスター/イカ/タコ/ホタテ/カキ/アサリ/ムラサキガイ/マグロ/サケ/サバ/アジ/イワシ/カレイ/タラ/イクラ/タラコ
野菜・いも トマト/ニンジン/タマネギ/ジャガイモ/サツマイモ/ヤマイモ/カボチャ/ほうれん草/セロリ/パセリ/タケノコ/スイカ
果物 リンゴ/モモ/キウイ/バナナ/メロン/マンゴー/イチゴ/オレンジ/グレープフルーツ/洋ナシ/アボカド
その他の食品 ゴマ/マスタード/カカオ/麦芽/ビール酵母

検査会社の取り扱い状況により、一部お受けできない項目があります。保険で算定できるのは1回13項目までです。

血液検査以外の検査 — パッチテスト・プリックテスト・DLST

血液のIgE検査で調べられるのは即時型アレルギーだけです。金属や化粧品によるかぶれのように、触れてから1〜2日後に出るタイプ(遅延型)は血液検査では分かりません。当院では血液検査以外の検査も行っています。

パッチテスト — 背中などに試薬を貼り、かぶれや金属アレルギーの原因を調べます。パッチテストパネル(S)は24種類、金属シリーズは15種類を一度に貼付します
皮膚プリックテスト — 専用の針で少量のアレルゲンを皮膚に入れ、その場で反応を確認します
DLST検査 — 薬によるアレルギー反応が疑われる場合に、原因の薬を絞り込むために行います

検査の流れと、結果が出るまで

まず問診と診察でこれまでの経過をうかがい、調べる項目を決めてから採血します。症状が出ていない時期でも検査はできます。

血液検査の結果は約1週間で出ます。当日その場でお伝えすることはできませんので、結果説明のためにもう一度ご受診をお願いしています。

パッチテストは、試薬を貼った日から数えて3日目と4日目に判定のためご来院いただきます。つまり貼付・3日目・4日目の合計3回の来院が必要です。貼っている間は入浴や汗のかき方に制限があります。

採血について

通常は腕からの静脈採血で行います。項目数が増えても、追加で必要になる血液の量はごくわずかです。多項目のセット検査も1回の採血で済みます。針の太さは健康診断などの一般的な採血と同じで、調べる項目数が多いからといって針が太くなることはありません。

腕からの採血が難しい方には、指先から少量の血液を採る方法にも対応しています。血管が細い方や、お子さんでも受けていただけます。ご希望の方はお申し出ください。

なお市販の郵送検査キットは、測定できる項目が限られ、結果を治療や生活の相談につなげることができません。結果の紙だけが手元に残って迷ってしまう方が多いため、症状があるなら医療機関での検査をおすすめします。

採血のあとに内出血が出ることや、気分が悪くなること(血管迷走神経反射)があります。以前に採血で気分が悪くなったことがある方、採血が苦手な方は、横になった状態で採血できますので受付でお申し出ください。我慢して座ったまま受けるより安全です。

NEXT STEP

結果が出たあと、何ができますか

原因が分かると、選べる手が増えます

検査の目的は数値を知ることではなく、次の一手を決めることです。原因が分かると、薬の選び方だけでなく、生活の中でどこを変えればよいかが具体的になります。

スギ花粉やダニが原因と分かった方には、体質そのものに働きかける舌下免疫療法という選択肢があります。3〜5年かけて続ける治療で、スギは花粉が飛んでいない6月から12月に開始します。

食物の項目が陽性だったとき

食物の項目が陽性でも、それだけで食べるのをやめる必要はありません。実際にその食べ物で症状が出ているかどうかが判断の中心になります。

食べて症状が出ている場合は、量やかたち(加熱の有無など)によって食べられる範囲が変わります。何をどこまで避けるかは、検査値と症状を合わせて決めます。

自己判断での除去は、栄養面でも、その後食べられなくなるという点でも不利になることがあります。結果を持ってご相談ください。

環境からアレルゲンを減らす

ダニやペットが原因と分かった場合は、薬と並行して環境を整えることが治療の土台になります。

ダニ対策 — 寝具にダニを通さないカバーをかける。掃除機は1畳あたり30秒以上、週2回以上。室内の湿度は45%以下を目安に。シーツとカバーは週1回以上洗濯する
花粉対策 — 飛散の多い日はマスクとメガネを使う。帰宅時に衣服と髪を払ってから入室する。ふとんや洗濯物の外干しを避ける
ペット対策 — 寝室に入れない。カーペットをやめてフローリングにする。拭き掃除のあとに掃除機をかける

検査を受けるときに知っておいていただきたいこと

検査には限界があり、体への負担やリスクもあります。次の点をあらかじめご了承ください。

健康診断のように症状がない状態でご希望による検査を行う場合は、保険適用外(自費)となります。症状があってその原因を調べる検査は保険診療です。

血液検査で分かるのは即時型アレルギーだけです。遅延型のかぶれや薬疹はパッチテスト・DLST検査で調べます
検査が陽性でも症状が出ないことがあり(感作)、陰性でも症状が出ることがあります
採血後に内出血、気分不良が起こることがあります
パッチテストの副作用として、貼付部位に強いかゆみ、水ぶくれ、あとに色素沈着が残ることがあります
プリックテストではまれに全身のアレルギー症状が出ることがあり、院内で経過をみます
抗ヒスタミン薬を飲んでいると皮膚の検査の反応が出にくくなります。服用中の薬は受診時にお知らせください
COST

費用の目安

健康保険3割負担の場合の目安です。診察料は別にかかります。

2026年8月時点の診療報酬にもとづく目安です。特異的IgE抗体検査は1項目ずつ算定し、健康保険では1回13項目までと決められています。13項目に免疫学的検査判断料を加えると、3割負担で約4,720円です。View39やMAST36のように39項目・36項目を測定しても、保険で算定できるのは13項目分までです。皮膚プリックテストは皮内反応検査として1箇所(22箇所以上を調べる場合は1箇所)で算定し、これに試薬代が加わります。DLST(薬剤リンパ球刺激試験)は当院では3剤までお受けしており、1剤・2剤・3剤です。パッチテストの費用は試薬代を含みます。いずれも診察料が別にかかります。症状がない状態でご希望による検査を行う場合は保険適用外(自費)となります。

FAQ

よくある質問

クラス2はどれくらいのアレルギーですか?+
クラス2は測定値0.70〜3.49UA/mLで、陽性と判定されるうちで一番低い段階です。抗体はあるものの量は多くありません。実際に症状が出る方も、まったく出ない方もいます。クラス2という数字だけで重症度は決まらず、そのアレルゲンに触れたときに症状が出ているかどうかが判断の中心になります。花粉やダニでクラス2、食べ物でクラス2など項目によっても意味あいが変わりますので、結果を持ってご相談ください。
疑陽性と偽陽性はどう違うのですか?+
疑陽性はクラス1(0.35〜0.69UA/mL)のことで、陰性とも陽性とも言い切れない境目の数値を指します。偽陽性は、検査では陽性なのに実際には症状が出ない状態を指します。読み方が同じで意味が違うことばです。とくに多項目を一度に測る検査では、食物の項目で偽陽性が出やすいことが知られています。
非特異的IgE(総IgE)が1000以上と言われました。大丈夫でしょうか?+
成人の目安は170IU/mL以下ですので、1000以上は明らかな高値です。アトピー性皮膚炎の方や、複数のアレルゲンに感作がある方でみられます。ただし総IgEが高いことは体のアレルギー傾向を示すだけで、何が原因かは分かりません。喫煙や寄生虫感染などでも上がり、まれに他の病気が背景にあることもあります。次は特異的IgEで原因を絞り込みます。数値だけで判断せず、症状と合わせて診察でご説明します。
アレルギー検査は何項目まで受けられますか?+
健康保険では特異的IgE抗体検査を1回13項目までと定められています。血液で調べられるアレルゲンは200種類以上ありますが、一度に保険で測れるのは13項目です。View39(39項目)やMAST36(36項目)といったセット検査を行っても、保険で算定できるのは13項目分までです。1項目だけを調べることもできます。
View39とMAST36は何が違いますか?+
項目数(39項目と36項目)と、含まれるアレルゲンの組み合わせが違います。測定方法も異なるため、同じアレルゲンでも数値をそのまま比べることはできません。見くらべるときはクラス(0〜6)で比較してください。他院の結果と比べたい場合や、経過を追って数値の変化を見たい場合は、単項目測定(CAP法)のほうが向いています。
症状がなくても検査は受けられますか?+
受けられます。症状が出ていない時期でも数値は測れます。ただし検査で陽性でも症状が出ないこと(感作)はよくあり、陽性というだけで食べ物をやめる必要はありません。健康診断のように症状がない状態でご希望による検査を行う場合は、保険適用外(自費)となります。
結果は当日わかりますか?+
血液検査の結果が出るまでには約1週間かかります。当日その場でお伝えすることはできませんので、結果説明のためにもう一度ご受診をお願いしています。パッチテストは貼った日から3日目と4日目に判定します(貼付を含め計3回の来院)。
子どものIgEの基準値は大人と同じですか?+
違います。非特異的IgE(総IgE)の目安は1歳未満で20IU/mL以下、1〜3歳で30IU/mL以下、4〜6歳で110IU/mL以下、7歳以上で170IU/mL以下と、年齢が上がるにつれて基準値も上がります。お子さんの数値は年齢に合った基準値と見くらべてください。
指先で採る郵送のアレルギー検査キットとはどう違いますか?+
郵送キットは指先から少量の血液を採るもので、測定できる項目が限られます。結果の紙は届きますが、その数値を症状と結びつけて解釈したり、治療や生活の相談につなげたりすることはできません。症状があって原因を知りたい場合は、医療機関で問診と診察を受けたうえでの検査をおすすめします。
検査の前に薬をやめる必要はありますか?+
血液検査は薬を飲んでいても受けられます。抗ヒスタミン薬を飲んでいても数値には影響しません。一方、皮膚プリックテストは抗ヒスタミン薬を飲んでいると反応が出にくくなるため、事前に中止をお願いします。ただし中止していただく期間はお薬によって異なりますので、自己判断で中止せず、まず一度ご受診いただいてご相談ください。服用中のお薬はすべてお知らせください。
豊洲イーウェルクリニック
検査結果の紙を持って、ご相談ください

他院で受けた検査の結果でもかまいません。数値が何を意味するのか、いま避けるべきものがあるのか、次に何を調べるとよいのかを一緒に整理します。東京都江東区豊洲、豊洲駅から徒歩3分。土日も診療しています。

豊洲駅から徒歩3分/土日も診療しています
REFERENCES
参考文献
  1. 一般社団法人 日本アレルギー学会
  2. 食物アレルギー研究会(食物アレルギー診療ガイドライン)
  3. 厚生労働省 診療報酬情報提供サービス

本ページは一般的な情報提供を目的としています。検査値の解釈は年齢・症状・経過によって変わるため、診察のうえで判断します。費用は2026年8月時点の診療報酬にもとづく目安で、実際の負担額は負担割合や併せて行う診療によって変わります。

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