肺炎球菌ワクチン;Pneumococcal vaccine
高齢者への肺炎球菌ワクチン
肺炎は成人の死因の第3位であり、市中肺炎の原因微生物の中で肺炎球菌は20-25%を占めるもっとも多い細菌です。肺炎球菌による肺炎や侵襲性肺炎球菌感染症を予防するためにもニューモバックスやプレベナー20の接種をおすすめします。
肺炎球菌ワクチン接種をお勧めするかた
《定期接種》
☑︎ 65歳以上のかた
☑︎ 60~64歳で、心臓、腎臓、呼吸器疾患をおもちのかた
《任意接種》
☑︎ 高齢者または肺炎球菌に罹患するリスクが高いと考えられる5歳以上のかた
☑︎ 心臓疾患、腎臓疾患、呼吸器疾患、糖尿病などをおもちのかた
☑︎ 脾臓の摘出を受けたことがあるかた
肺炎球菌ワクチンの種類
ニューモバックスNP(23価ワクチン)は65歳時に公費助成となる定期接種のワクチンで、肺炎の予防には5年ごとの接種が推奨されています。
プレベナーは免疫黄欲が尽きやすいため抗体を作る能力が強く、生涯で1回接種で十分です。
プレベナー20とニューモバックスは併用することも可能です。
❶ 定期接種年齢の方(65歳)
ニューモバックスNPの定期接種を受けます。
5年以上空けてニューモバックスを再接種、もしくは1年以上あけてプレベナー20を接種することができます。
❷ 定期接種対象外の年齢で任意接種をご希望の方
プレベナー20を接種します。任意接種で 1 回接種して終了できます。
価格
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ニューモバックスNP |
プレベナー20 |
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価格 |
8,500円(税込) |
13,000円(税込) |
ニューモバックスNP
ニューモバックスNPの効果は?
国内の成人のIPD調査(2013年〜2017年)では、PPSV23接種による、PPSV23に含まれる血清型が原因のIPDの予防効果は42.2%でした(年代別では、20〜64歳で59%、65歳以上で39.2%)1)。
また、国内の65歳以上を対象とした研究(2011年〜2014年)では、5年以内のPPSV23接種によって「すべての肺炎球菌による市中肺炎」を27.4%、「ワクチン血清型の肺炎球菌による市中肺炎」を33.5%予防したと報告されています2)。
ニューモバックスNPを打つことが出来ないかた
2歳未満の人は禁忌です。そのほか、PPSV23による強いアレルギー症状(アナフィラキシーなど)を起こしたことがある場合以外に禁忌はありません。
プレベナー20
プレベナー20の効果は?
高齢者に対する効果としては、オランダの高齢者を対象とした研究では、沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV13)接種によりワクチン血清型のIPDが75.0%減少したと報告3)され、高い予防効果を認めています。
プレベナー20を打つことが出来ないかた
強いアレルギー症状(アナフィラキシーなど)を起こしたことがある場合以外に禁忌はありません。
よくある質問
肺炎球菌ワクチンとは何ですか?
肺炎球菌が原因で起こる肺炎・敗血症・髄膜炎などの重い感染症を予防するワクチンです。
どんな人が受けるべきですか?
主に以下の方に接種が推奨されます:
- 65歳以上の方(定期接種対象)
- 糖尿病・心臓病・肺疾患などの慢性疾患がある方
- 脾臓摘出後や免疫力が低下している方
副反応はありますか?
主な副反応は注射部位の腫れ・赤み・痛みなど。まれに発熱・倦怠感が見られますが、多くは軽度で自然に治まります。
インフルエンザワクチンと同時接種できますか?
同時接種は可能です。ただし接種部位(左右の腕など)は分けて行います。
ワクチンを打てば絶対に肺炎にならないのですか?
ワクチンは重症化や死亡を防ぐための予防策であり、すべての肺炎を完全に防げるわけではありません。
新型コロナやインフルエンザの予防にもなりますか?
肺炎球菌ワクチンは新型コロナやインフルエンザ自体を防ぐことはできませんが、これらのウイルスによる二次感染(細菌性肺炎)を防ぐ効果があります。
以前肺炎にかかったことがある人も接種すべき?
- 再発や別タイプの肺炎球菌による感染を防ぐために接種が勧められます。
