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野菜、果物アレルギー

アレルギー反応がでやすい野菜・果物は?

果物アレルギーは食物アレルギー患者の5.5%を占めますが、18歳以上で新たに発症した食物

アレル

ギの第3位(14.5%)となっており成人の食物アレルギーの大きな原因となっています

小児の果物アレルギーで最も多いのはキウイであり、メロン、バナン、スイカと続きます。

野菜・果物アレルギーにはどのようなタイプがありますか?

2Sアルブミンアレルギー

ナッツ類に認められるたんぱく質のアレルゲンです。

GRPアレルギー

食物アレルゲンの一種であるGRPが原因となるアレルギーです。瞼の腫れが特徴的でアナフィラキシーが起こることもあります。

バラ科果物,梅干し,柑橘系果物で症状が出やすく、 GRPは加熱や加工に安定的であり、加工された食品でも症状を生じます。

LTPアレルギー

バラ科植物の主要なアレルゲンで熱や消化に強いため全身性の症状を引き起こす原因となります。日本人は果物を皮ごと食べない食習慣もありLTPのアレルギーは全体の1%程度とまれです。

PR-10アレルギー

カバノキ(ハンノキ、シラカバ)花粉のPR-10が原因となるアレルギーです。バラ科の果物(リンゴ、モモ、スモモ、サクランボ、西洋ナシ、ウメ、イチゴなど)やヘーゼルナッツにより口の中や喉のかゆみや腫れなど口腔内アレルギー症候群の症状が出現します。

豆乳、モモ、ビワでは全身に症状が出ることもあります。

力バノキ科花粉飛散中から飛散時期直後である4-6月に症状が悪化する特徴があります。

プロフィリンアレルギー

イネ科、キク科(ブタクサ、ヨモギ)花粉のプロフィリンが原因となるアレルギーです。

ウリ科、オレンジ、バナナ、トマトなどに症状を生じますが、すべての新鮮な野菜や果物に対して反応することもあります。

プロフィリンは熱や消化酵素に不安定なので加熱、加工した食品には反応しないことが多いです。メロンなどのウリ科に反応してその後徐々に反応する食物が増えることが多いといわれています。

イネ科であれば,56 月,8月末〜9月の増悪に注意をが必要です。

ブタクサ,ヨモギであれば91 0 月症状が悪化する特徴があります。

ラテックス-フルーツ症候群

ラテックス手袋を頻繁に使用する医療従事者や,ラテックスの尿道力テーテルなどを使用している患者さんがラテックスアレルゲン蛋白質に感作されて それと交差反応性のある食物(バナナ,クリ,アボカド,キウイなど)摂取時に食物アレルギー症状を生じます。

ラテックスアレルギー患者の3050%に合併するといわれています。

ラテックスアレルギーの詳細はこちら

果物アレルギーにはどのような特徴がありますか?

バラ科果物(リンゴ、モモ、スモモ、サクランボ、西洋ナシ、ウメ、イチゴ、アーモンドなど)

りんご、もも、アーモンドなどのバラ科の食べ物を食べることによって、口の中や喉のかゆみや腫れ、ヒリヒリ感などの症状が出るアレルギーです。

 多くはカバノキ科(ハンノキ、シラカンバ)を原因とする花粉-食物アレルギー症候群として出現します。バラ科の抗原はPR-10といわれるアレルゲンが原因となりますが、加熱や消化に弱いため全身症状は起こらず、加熱した果物や缶詰めは摂取可能です。

 豆乳に含まれるGly m 4PR-10の仲間であることから豆乳を飲んだ際に口の中や喉のかゆみや腫れが出る方もいます。

 全身の症状が出る場合や運動により悪化する場合はLTP(リンゴの皮)やGRP(モモの果肉)がアレルギーの原因である可能性があります。皮膚プリックテストを行う際は果肉と果皮でわけて検査をすることもあります。

《検査》

抗体検査

ハンノキ特異的IgE

シラカンバ特異的IgE

症状がある果物の特異的IgE

大豆Gly m 4(PR-10)特異的IgE 

 

ウリ科果物・野菜(メロンアレルギー、スイカアレルギー、キュウリアレルギー、ズッキーニ)

メロン、スイカ、キュウリなどのウリ科の食べ物を食べることによって、口の中や喉のかゆみや腫れ、ヒリヒリ感などの症状が出るアレルギーです。

 多くはキク科(ブタクサ、ヨモギなど)を原因とする粉-食物アレルギー症候群として出現します。イネ科の粉-食物アレルギー症候群として出現することもあります。

 ウリ科の抗原はプロフィリンといわれるアレルゲンが原因となりますが、PR-10より更に加熱や消化に弱いため全身症状がでることはまれです。

《検査》

抗体検査

ブタクサ特異的IgE

ヨモギ特異的IgE

オオアワガエリ特異的IgE

カモガヤ特異的IgE

ラテックス特異的IgE

症状がある果物の特異的IgE

 

柑橘系果物(オレンジアレルギー、みかんアレルギー)

オレンジ、ミカンなどのミカン科の食べ物を食べることによって生じるアレルギーです。柑橘系果物アレルギー自体はまれといわれていますが、多くは口腔内アレルギー症候群として口の中や喉のかゆみや腫れ、ヒリヒリ感などが出ますが、全身症状やアナフィラキシーとして発症します。

イネ科花粉による花粉-食物アレルギー症候群が考えられています。

《検査》

抗体検査

オレンジ特異的IgE

グレープフルーツ特異的IgE

オオアワガエリ特異的IgE

カモガヤ特異的IgE

 

トマトアレルギー

オレンジ、ミカンなどのミカン科の食べ物を食べることによって生じるアレルギーです。

トマト自体に即時型アレルギーを生じることもありますが、多数がスギ科花粉による花粉-食物アレルギー症候群が考えられています。ただし、スギ花粉をおもちの方でトマトアレルギーを発症するかたは非常にまれです。

トマト果汁抗原は不安定であるためケチャップやトマトジュースは摂取可能な方もいます。

トマトでアレルギーになる人は同じナス科のジャガイモ、セリ科のセロリやパセリでも起こす可能性が高いとされています。

《検査》

抗体検査

トマト特異的IgE

スギ特異的IgE

じゃがいも特異的IgE

セロリ特異的IgE

パセリ特異的IgE

 

キウイアレルギー

果物アレルギーでもっとも頻度の高いアレルギーです。約30%で全身症状を、70%で口腔内アレルギー症候群として口の中や喉のかゆみや腫れ、ヒリヒリ感などが出ます。

成人のキウイアレルギーはラテックスフルーツ症候群やバラ科の花粉-食物アレルギー症候群として発症し、口の中や喉のかゆみや腫れ、ヒリヒリ感などが出ます。

キウイアレルギーは年齢とともに耐性を獲得し食べられるようになる方もいます。

キウイのみにアレルギーを持つ方はAct d 1(アクチアニジン)に、複数の果物にアレルギーを持つ方はAct d 8(PR-10)Act d 9(プロフィリン)のアレルギーが効率にみられます。緑色の果肉のヘイワード種にはAct d 1の多く含まれるといわれています。

《検査》

抗体検査

キウイ特異的IgE

ハンノキ特異的IgE

シラカンバ特異的IgE

ラテックス特異的IgE

 

バナナアレルギー

小児のバナナアレルギーは1歳未満で発症することが多く、バナナ自体に対する即時型アレルギーと考えられています。

バナナ果肉中にはTLP(Mus a 4)が含まれるため果物なかでも全身症状が引き起こしやすく、約半数で全身症状やアナフィラキシーなどの重篤な症状が出るといわれています。

バナナアレルギーは耐性を獲得することは少なく、バナナ特異的IgEが低下していても症状が生じる可能性があります。

成人のバナナアレルギーはラテックスフルーツ症候群やキク科の花粉-食物アレルギー症候群として発症し、口の中や喉のかゆみや腫れ、ヒリヒリ感などが出ます。

《検査》

抗体検査

バナナ特異的IgE

スギIgE

じゃがいも特異的IgE

セロリ特異的IgE

パセリ特異的IgE

 

マンゴーアレルギー

マンゴーはウルシ科植物であり、ウルシかぶれの原因であるウルシオールと似たマンゴールを含むためウルシアレルギーの方はマンゴーにより接触性皮膚炎(かぶれ)が起こる可能性があります。ウルシアレルギーは遅発性のアレルギーであり触れてから症状が生じることもあります。

ウルシ科のカシューナッツやピスタチオにもアレルギー症状がでる可能性があります。

ラテックス-フルーツ症候群やカバノキ(ハンノキ、シラカバ)花粉、キク科(ブタクサ、ヨモギ)花粉による花粉-食物アレルギー症候群として発症することがあります。

《検査》

抗体検査

マンゴー特異的IgE

ブタクサ特異的IgE

ヨモギ特異的IgE

ハンノキ特異的IgE

シラカンバ特異的IgE

ラテックス特異的IgE

 

果物・野菜アレルギーはどのように管理しますか?

食べられる野菜や果物、イモなどで代替することで、微量栄養素や食物繊維などの栄養素が摂取できるようにします。口の中や喉のかゆみや、ヒリヒリ感などのみの軽い症状のみの場合は加工、加熱調理したものは除去不要であり果物野菜を一律に除去するのではなく食べられる範囲について詳しく医師と相談をしましょう。

PR10アレルギーが疑われる場合の対応

 口の中や喉のかゆみや、ヒリヒリ感などのみの軽い症状の方は厳しい除去は不要であり少量の摂取のみであれば大きな問題はありません。ビワ、モモ、豆乳は強い症状が起こるためプリックテストなどを行って反応がないことが 明らかでない場合は摂取しないほうが無難です。

 全身症状がでるかたは新鮮なバラ科果物、マメ科の新鮮な食品、ヘー ゼルナッツを完全除去する必要があります。原則加熱・加工したバラ科果物は摂取することができますが、症状が出やすい方は症状が出ることがあるため注意が必要です。

プロフィリンアレルギーが疑われる場合の対応

 口の中や喉のかゆみや、ヒリヒリ感などのみの軽い症状の方は厳しい除去は不要であり少量の摂取のみであれば大きな問題はありません。軽い 口腔・咽頭に限局する症状のみの患者に関しては、厳格な除去は 必要ない

 全身症状がでるかたはすべての新鮮な果物・野菜の摂取を制限せざるをえず、ビタミンなどの欠乏症に対してビタミンの内服を行います。

GRPアレルギー症候群が疑われる場合の対応

バラ科果物(梅干し含む)、柏橘系果物以外の食物で症状が誘発されたケースはほとんどないといわれています。

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