メニュー

とびひ(伝染性膿痂疹)

伝染性膿痂疹とはとびひとも呼ばれる細菌が直接皮膚に触れることにより感染することで感染する皮膚の感染症です。

とびひの症状は? 

 症状から水疱性膿痂疹と痂皮性膿痂疹に分類されます。

水疱性膿痂疹

主に黄色ブドウ球菌による感染により引き起こされます。乳幼児から学童期に顔面周囲や虫刺されや小さな傷から感染し。急に水ぶくれが出き、掻き壊しにより周りや掻いてしまった部分に新しい水ぶくれが出来ます。 

 

痂皮性膿痂疹

Aβ溶血性レンサ球菌などにより引き起こされます。皮膚バリアが壊されたアトピー性皮膚炎を合併することが多く、赤みや丘疹が出現しその後に膿や黄褐色のかさぶたができます。

5%未満に急性糸球体腎炎を生じる可能性があります。

 

水疱性膿痂疹

痂皮性膿痂疹

主な原因菌

黄色ブドウ球菌
MRSA

化膿性レンサ球菌

主な症状

水ぶくれ、赤み

赤み、丘疹、膿や黄色のかさぶた

全身症状

まれ

発熱やリンパ節の腫れを伴う

時期

季節に関係なし

年齢

乳幼児

年齢に関係なし

とびひはどのように診断しますか?

とびひは主に問診と診察から診断を行います。抗菌薬の効果が不十分である場合は培養検査を行い、感染源となっている細菌の同定と抗生物質の効きやすさを検査を行うことがあります。

とびひはどのように治療しますか?

シャワー浴、ガーゼによる保護

  • 皮疹が狭い範囲で症状が軽い場合はシャワー浴による洗浄や感染拡大予防のためのガーゼ保護でも治療が可能です。
  • 泡立てた石鹸で丁寧に洗い、タオルやリネンは共用しないように注意しましょう。

抗菌薬外用

  • アクアチム軟膏(ナジフロキサシン)、フシジンレオ軟膏(フジシジン酸ナトリウム)などの軟膏をします。外用薬を塗る前に石鹸と水で適切に洗浄を行うことが重要です。

抗菌薬内服

  • 水疱性膿痂疹ではケフレックス(セファレキシン)を投与します。3日程度で回復が認められない場合は薬剤耐性菌であるMRSAを疑い検査や内服変更を行います。
  • 痂皮性膿痂疹は化膿性レンサ球菌によることが多いですが、黄色ブドウ球菌の混合感染も多いためケフレックス(セファレキシン)が使用されます。

生活上の注意点

泡立てた石鹸で丁寧にやさしく洗い流します。兄弟姉妹がいる場合は最後に入浴をさせることがよいでしょう。入浴後は軟膏を塗って浸出液が周りに接触しないようにガーゼで覆います。

よくある質問

とびひはどのように予防できますか?

夏は入浴し皮膚を清潔にします。

幼稚園、保育園、学校には通園通学はできますか?

「学校感染症、第三種(その他の感染症)」に位置づけられており 出席停止が義務付けられた病気ではありません。病変が広範囲の場合や全身症状のある場合は学校を休んでの治療を必要とすることがありますが、病変部を外用処置して、きちんと覆ってあれば、学校を休む必要はありません。 

溶連菌感染が疑われる場合は抗菌薬を開始して12時間は通園通学を控えることを勧めます。

プールに入っても大丈夫ですか。

控えましょう。症状がひどくなったり、触れることで他の人にうつしてしまうことがあります。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME