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イブグリース

イブグリースはどのような薬ですか?

アトピー性皮膚炎は「炎症」「かゆみ」「バリア機能低下」の3つの要素が関係しあい悪循環に至ります。イブグリースは「IL-13」という物質の働きを直接おさえることで、「炎症」「かゆみ」「バリア機能低下」のすべてに対する効果が期待できます。

イブグリースを始めるには?

イブグリースは炎症や痒みを速やかに抑える寛解導入として使用されるだけではなく、症状が改善したあとに皮膚の良い状態を維持していく寛解維持のためにも用いられます。

イブグリースは中等症以上の方が対象の注射薬です。

❶今までの治療で効果不十分であるかた

    • ステロイド外用薬やプロトピック軟膏外用でコントロールが不十分なかたが対象です

❷年齢が12歳以上であるかた

❸一定の重症度要件を満たすかた

次の3つの重症度要件を医師が判断した上で適応を判断します。軽症のアトピー性皮膚炎の方には使用できません。

    • IGAスコアが3以上
    • 全身または頭頚部のEASIスコアが16以上
    • 体表面積に占めるアトピー性皮膚炎病変の割合(%)が10%以上

イブグリースにはどのような効果がありますか?

アトピー性皮膚炎では以下のような状態を目指すことを目標にしています。

  • 症状がない状態、あるいはあっても日常生活に支障がなく、薬物療法もあまり必要としない状態
  • 軽い症状はあっても、急に悪化することはなく、悪化してもそれが続かない状態

つまり単に湿疹が落ち着いているのみではなく、患者さんからみた症状やかゆみなども含めての改善が重要です。
デュピクセントでは湿疹やお困りの症状を大きく改善し、改善した状態を維持することができるお薬です。

❶湿疹の改善

7割弱の患者さんで治療前に比べて75%以上の湿疹の改善を認めています。

❷痒みや患者さんの評価による自覚症状の改善

かゆみ症状や生活の質(Quality of Life)が大きく改善することが報告されています。

❸すみやかに湿疹を改善して、改善した状態を維持します

投与開始から4週間程度で速やかに湿疹がが改善し、16週間の時点で81.0%のEASIの改善がみとめます。52週時にも86.0%と湿疹の改善を持続する効果があります。

イブグリースに副作用はありますか?

  • 結膜炎(5%以上)
    目やまぶたの赤み、腫れ、かゆみ、乾燥などの症状があらわれます。
  • 好酸球増加症(1-5%未満)
  • 注射部位反応(1-5%未満)

イブグリースの投与に注意が必要な方

  • 生ワクチンを接種する予定のある方
  • 寄生虫感染のある方
  • 妊婦または妊娠している可能性がある方、授乳中の方

イブグリースを使用する際の投与、通院スケジュール

初回と2回目は、1回につき2本を2週おきに注射します。
3回目以降は、1回につき1本を2週おきに注射します。
なお、患者さんの状態に応じて途中で4週おき(月1回)に変更することも可能です。

イブグリース治療の医療費は?

  • イブグリースは2週間もしくは4週間に1回の投与を行います。
  • 1本あたり薬剤費は50,782円(2025年4月時点)となり、3割負担の方では15,235円となります。

初回と2回目投与はクリニックで行い、3回目から在宅自己注射が可能です。在宅自己注射を行う場合は最大6本をまとめて処方することができます。

最初の1か月(初回と2回目)
1回あたり 30,469円
1か月あたり 60,938円
在宅自己注射を行う際(3回目以降)の薬剤料
❶2週おきの場合
6本(12週間)分 1ヶ月あたり
92,814円 30,469円
❶4週おきの場合
3本(12週間)分 1ヶ月あたり
46,407円 15,469円

その他再診料、在宅自己注射指導管理料、導入初期加算(導入後3ヶ月のみ)、採血などの検査料、塗り薬などのイブグリース以外の薬剤費がかかります。

イブグリースを48週間投与を行った場合に396,097円(2週間毎の場合)、228,523円(4週間ごとの場合)、274,225円(16週まで2週間ごと、その後4週間ごと投与した場合)かかります。

高額療養費制度

年収770万円未満の場合、6本(12週間)まとめて処方を行うことで処方月に高額療養費制度が適応されます。
高額療養費制度(多回数該当)
過去12ヶ月以内に3回以上上限額に達した場合は4回目から多回数該当となり上限額が下がります(2週間に1回投与を継続し、概ね在宅自己注射開始9ヶ月後以降)

 

付加給付制度

1カ月間に支払った医療費が高額療養費の自己負担限度額を上回った場合に、超えた部分の医療費を払い戻してくれます。
上限となる自己負担限度額は加入している健康保険組合によって異なりますが、厚生労働省が指導している金額は2万5,000円で、それに近い金額が設定されています。

*協会健保や国民健康保険では付加控除制度は利用できません。

付加給付が適応となる可能性がある方別番号

自治体によるこども医療費助成

高校3年生等まで(18歳到達後の最初の3月31日まで)のお子様が医療機関等で健康保険証を使用して診療を受けたとき、保険診療の自己負担分を区が助成されます。

学生などへの医療費補助制度

よくある質問

イブグリースはいつまで続ければよいですか?

イブグリースは寛解維持を目的とした継続治療です。開始後およそ16週を一つの効果判定の目安とします。改善が認められても、自己判断で中止すると再燃することがあります。症状の経過、副作用、通院状況を踏まえて主治医と相談のうえ継続可否を判断します。

イブグリースの自己注射は可能ですか?

初回は院内で看護師の指導のもと注射方法を練習し、ご本人・ご家族が安全に行えることを確認してから在宅自己注射に移行します。

未成年でも治療できますか?

12歳以上で体重が40kg以上の方から対象となります。

どんな副作用がありますか?

主な副作用は注射部位反応(発赤・腫れなど)、結膜炎・眼のかゆみ、乾燥・紅斑などです。多くは軽度で経過観察可能ですが、症状が続く場合や強い目の違和感がある場合は、眼科と連携して対応します。

イブグリース開始後は外用治療をやめてもよいですか?

イブグリース導入後、多くの方でかゆみや皮膚症状が改善しますが、よくなっても保湿や外用治療は継続することが重要です。皮膚のバリアを保つことで再燃を防ぎます。

他院から転院する場合はどうすればよいですか?

当クリニックでイブグリースによる継続治療希望される方は、紹介状(診療情報提供書)を必ずお持ちください。
紹介状には以下の情報が必要です:

  • 施設要件の記載
  • 前治療要件
  • 疾患活動性の評価(IGAスコア・EASIスコア・体表面積に占める病変割合 など)
デュピクセントとの違いはありますか?

イブグリースはIL-13を、デュピクセントはIL-4とIL-13を抑える生物学的製剤です。痒疹や蕁麻疹、気管支喘息などの他のアレルギー性疾患を持つ方はデュピクセントが適しています。結膜炎の副作用が気になる、治療費や2週間毎の注射の負担があるかたはイブグリースが良い選択肢です。

項目

デュピクセント(デュピルマブ)

イブグリース(レブリキズマブ)

投与

2週間毎(初回は2本)

2週ごと(状態により4週ごとへ可)

年齢適応(AD)

生後6か月以上(体重別用量あり)

12歳以上かつ体重40kg以上

併存疾患への適応(国内)

結節性痒疹、特発性の慢性蕁麻疹、気管支喘息、鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎、慢性閉塞性肺疾患

アトピー性皮膚炎のみ

副作用(主な頻度)

結膜炎:おおむね8.6–22.1%(16週)

注射部位反応、ヘルペス属感染など

結膜炎:約7–8%(16週)。維持期(16–52週)で1.8–5%

注射部位反応、ヘルペス属感染など

投与間隔は「2週ごと」と「4週ごと」どちらが良いですか?

導入は原則2週ごと(Q2W)。 開始〜16週で効果判定し、十分な改善があれば4週ごと(Q4W)へ延長を検討します。効果が不十分ならQ2Wを継続します。

 

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