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フルミストの効果はいつから?注射との違いと接種回数

[2026.09.29]
FLUMIST

フルミストの効果はいつから?注射との違いと接種回数

針を使わず鼻にスプレーする、生ワクチンのインフルエンザワクチンです。免疫のつき方が注射と違うため、接種は1回で済みます。効果の出かた、回数の考え方、注射との使い分けをまとめました。

豊洲駅 徒歩3分1回で完了2歳から
BASICS

フルミストとは

このページの要点

鼻にスプレーする生ワクチンです。正式には経鼻弱毒生インフルエンザワクチンといいます。
効果は接種の約2週間後から、4〜6ヶ月続きます。注射と大きく変わりません。
接種は1回です。免疫のつき方が注射と違うため、1回で済むように作られています。
2回目のフルミストは行いません。上乗せの効果を示すデータが乏しく、承認された用法も1回です。
喘息のあるお子さんには勧められません。その場合は注射をお選びいただきます。
どちらが優れているというものではなく、年齢・体質・持病で適したほうが変わります。
江東区のこどもインフルエンザ助成は、フルミストも対象です(1回・4,000円/2歳未満は注射のみ)。

針を使わず、感染の入り口で防ぐ

弱毒化したインフルエンザウイルスを、鼻の中にスプレーします。ウイルスが実際に入ってくる鼻やのどの粘膜で免疫がつくられるため、感染の入り口で防ぐ働きが期待されています。

注射(不活化ワクチン)は血液中の抗体が中心で、免疫のつき方が異なります。ウイルスそのものは入っていません。

フルミストの最大の利点は針を刺さないことです。注射を強く嫌がるお子さんでも受けられます。

フルミストと注射はどちらが効く?

一概にどちらが上とは言えません。効果があらわれるまでの時間(約2週間)も、効果が続く期間(4〜6ヶ月)も、両者で大きく変わりません。

違うのは免疫のつき方です。フルミストは鼻やのどの粘膜の免疫、注射は血液中の抗体が中心になります。守り方が違う、と考えていただくのが実際に近いです。

選ぶ基準は「効きめの強さ」ではなく、受けられるかどうかです。年齢、喘息などの持病、ご家族の状況によって、適したほうが決まります。迷う場合は診察時にご相談ください。

HOW IT WORKS

効果と回数

効果はいつから、いつまで続く?

効果があらわれるのは接種の約2週間後から、続く期間は4〜6ヶ月が目安です。

流行のピークは例年1〜2月です。2週間かかることを考えると、早く接種するほど流行期を長くカバーできます。

フルミスト(点鼻)注射(不活化)
効果が出るまで約2週間約2週間
効果が続く期間4〜6ヶ月4〜6ヶ月
接種回数1回1〜2回(年齢による)
免疫のつき方鼻・のどの粘膜が中心血液中の抗体が中心
対象年齢2歳以上18歳以下が基本生後6ヶ月から

期間は目安です。効果のあらわれ方には個人差があります。

なぜフルミストは1回でいい?

免疫のつき方が注射と違うためです。フルミストは弱毒化した生きたウイルスを鼻に入れ、実際の感染に近い形で粘膜に免疫をつくります。1回で免疫が立ち上がるように設計されています。

一方、注射(不活化ワクチン)にはウイルスそのものが入っていません。はじめて接種する小さなお子さんでは、2回に分けて免疫を積み上げる必要があります。

回数の違いは効きめの差ではなく、仕組みの違いです。

フルミストを2回接種すると効果は上がる?

上乗せの効果を示すデータは乏しく、当院では2回目のフルミストは行っていません。国内で承認されている用法も1回接種です。

「注射が2回なら、点鼻も2回のほうが安心では」と聞かれることがありますが、注射の2回接種は不活化ワクチンの仕組みによるもので、フルミストにそのまま当てはまるものではありません。

1回で完了とお考えください。

フルミストを1回接種した後に注射を追加するメリットは?

理屈のうえでは、粘膜の免疫(フルミスト)と血液中の抗体(注射)で、守り方を補い合うことが考えられます。

ただし上乗せの効果を示す十分なデータはありません。全員にお勧めするものではなく、当院では次のような場合にご提案することがあります。

受験や大事な予定があり、できる限り備えておきたいとき
重症化しやすいご家族(高齢のご家族、持病のある方、乳児)と同居されているとき
流行が始まってからの接種で、早く確実に備えたいとき

追加で接種する場合、注射の費用は別途かかります。江東区の助成は注射と点鼻のどちらか1種類のみで、2種類を接種した場合、あとに接種したほうは全額自己負担になります。必要かどうかは診察時にご相談ください。

フルミストと注射を併用しても大丈夫?

併用そのものに問題はありません。フルミストは点鼻の生ワクチン、注射は不活化ワクチンで、種類が異なります。接種の間隔に決まりはなく、同じ日に受けることもできます。

ただし「念のため両方」は、当院からはお勧めしていません。上乗せの効果がはっきりしない一方で、費用と副反応の機会は増えるためです。

上に挙げたような事情がある場合に、ご相談のうえで決めています。

どんな子にはフルミストより注射が適している?

フルミストは生ワクチンのため、注射とは注意点が異なります。次にあてはまる場合は、注射(不活化ワクチン)をお選びいただきます。

2歳未満のお子さん、50歳以上の方(対象外です)
気管支喘息のある方、過去12ヶ月以内にゼーゼーを繰り返した2〜4歳のお子さん
免疫の働きが低下している方、免疫を抑える薬で治療中の方
妊娠中の方
卵・ゼラチン・ゲンタマイシンなどに重いアレルギーのある方
アスピリンを長期に内服しているお子さん
同居のご家族に重い免疫不全の方がいる場合

喘息があっても、注射であれば接種できます。むしろ喘息はインフルエンザで重症化しやすい持病にあたるため、接種をお勧めしています。当院はアレルギー科を標榜しており、喘息の治療と予防接種をあわせてご相談いただけます。当てはまるかどうか迷う場合も、そのままお越しください。診察時に確認し、適さない場合は注射をご案内します。

CLINIC

豊洲イーウェルクリニックのフルミスト接種

当院での接種について

当院ではフルミスト(点鼻)9,000円・1回接種、注射 3,500円(いずれも税込)で接種しています。ご希望の方は予約時にお知らせください。

2歳以上18歳以下のお子さんが基本の対象です。19〜49歳の方にも接種しています。平日・土日ともに接種を行っています。

インフルエンザの予防接種は自由診療(保険適用外)です。接種の可否は医師の診察のうえで判断します。副反応として、鼻水・鼻づまり・発熱・のどの痛み・倦怠感などが起こることがあります。

FAQ

よくある質問

フルミストは何歳から受けられますか?+
2歳以上18歳以下のお子さんが基本の対象です。当院では19〜49歳の方にも接種しています。2歳未満のお子さんと50歳以上の方は対象外のため、注射をお選びください。注射は生後6ヶ月から接種できます。
接種したあと、鼻をかんでも効果は落ちませんか?+
差し支えありません。スプレーした液はすぐに鼻の粘膜に届きます。接種直後にくしゃみが出たり、鼻水が出たりしても、接種し直す必要はありません。
フルミストを受けた後、周りの人にうつることはありませんか?+
弱毒化したウイルスのため、通常の生活で問題になることはほとんどありません。ただし同居のご家族に重い免疫不全の方がいる場合は、念のため接種を避け、注射をお選びいただきます。
去年フルミストを受けました。今年も同じでよいですか?+
インフルエンザワクチンは毎年接種が必要です。流行する型が年によって変わり、効果も1シーズンで薄れるためです。前年と同じフルミストでも、注射に変えても差し支えありません。
卵アレルギーがありますが受けられますか?+
程度によります。重いアレルギーがある場合は接種できません。これまでに卵を食べて症状が出たことがある方は、その内容をお伝えください。診察時に判断し、適さない場合は注射をご案内します。
料金はいくらですか。助成は使えますか?+
フルミストは9,000円(税込)・1回接種です。江東区のこどもインフルエンザ助成は、注射だけでなくフルミストも対象です(1回・助成額4,000円)。ただし2歳未満のお子さんは薬剤の対象年齢外のため、注射のみとなります。助成を受けるには区から届く予診票が必要で、予診票を使わずに接種した場合は対象外です。費用と助成の詳細はインフルエンザ予防接種のページをご覧ください。
豊洲イーウェルクリニック
針を使わない選択肢があります

注射を強く嫌がるお子さんでも、鼻にスプレーするだけで受けられます。喘息などで適さない場合は注射をご案内します。豊洲駅から徒歩3分、土日も診療しています。

豊洲駅から徒歩3分/土日も診療しています
REFERENCES
参考文献
  1. 厚生労働省|インフルエンザQ&A

本ページは一般的な情報提供を目的としています。記載の期間・回数は目安であり、効果のあらわれ方には個人差があります。接種の可否は診察のうえで判断します。

監修医師 石川 浩雅(豊洲イーウェルクリニック)

本ページの内容は、上記の医師が監修しています。

監修記事一覧

2006年 国立国際医療センター 初期研修、2008年 同センター 後期研修。2011年 東京医科歯科大学 医療経営政策学。第一生命保険株式会社、株式会社Linc'well/クリニックフォア、医療法人社団シンシアエージェンシーを経て、2025年11月 東京都江東区豊洲に「豊洲イーウェルクリニック」開院。内科・皮膚科・アレルギー科を中心に、小児から泌尿器科領域まで幅広く診療しています。渡航ワクチンの接種にも対応しています。日本渡航医学会、日本旅行医学会、日本内科学会、日本アレルギー学会、日本産業衛生学会 所属。

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