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粉瘤

CYST

粉瘤押し出しても、また出てきます

 

皮膚の下にできる、しこり。押すと白いものが出てきて、におうことがある。これが粉瘤です。粉瘤は自然には消えません。中身を押し出しても、それを作っている袋が皮膚の下に残るため、また同じところにたまります。赤く腫れて痛みが出る前に、袋ごと取ることを考えます。江東区豊洲、豊洲駅から徒歩3分。土日も診療しています。

豊洲駅 徒歩3分自然には治りません赤く腫れる前に
ABOUT

粉瘤について

急いでいる方へ — よくある4つの疑問

粉瘤についてとくに多くいただくご質問に、先に結論をまとめます。

どれも自己判断で悪化させやすいところです。迷ったら、腫れる前にご相談ください。

「自然に治りますか」→ 治りません。粉瘤の正体は皮膚の下にできた袋です。袋がある限り中身はたまり続けます。小さいまま何年も変わらないこともありますが、消えることはありません。
「潰していいですか、押し出していいですか」→ やめてください。中身は出せても袋は残るため必ず再発します。さらに、無理に押し出すと袋が破れて中身が皮膚の下に漏れ、強い炎症を起こします。
「赤く腫れて痛いのですが」→ 炎症性粉瘤の状態です。この時期に袋ごと取ろうとすると、周りの組織との境目が分からず取り残しやすくなります。まず切開して膿を出し、炎症が落ち着いてから摘出を考えます。
「何科ですか」→ 皮膚科です。当院は内科・皮膚科・アレルギー科・泌尿器科を標ぼうしており、土日も診療しています。

粉瘤とはどのような状態ですか

粉瘤(アテローム、表皮嚢腫)は、本来なら皮膚の表面ではがれ落ちるはずの角質が、皮膚の下にできた袋の中にたまってできるしこりです。

袋の内側は皮膚の表面と同じ構造をしているため、内側でも角質が作られ続けます。行き場のない角質がたまることで、しこりは少しずつ大きくなります。

中央に黒っぽい小さな点(開口部)が見えることがあり、ここを押すとにおいのある白いかたまりが出てきます。このにおいは、たまった角質が分解されたものによるものです。

皮膚の下に袋(嚢腫)ができ、角質がたまってしこりになります。圧力や摩擦で袋が破れて内容物が漏れると、炎症を起こします(炎症性粉瘤)。

粉瘤初期の症状 — 初期はどんな見た目ですか

初期の粉瘤は、皮膚の下に数ミリの小さなしこりとして現れます。押すと少し動き、痛みはありません。色は肌色から少し白っぽく見えます。

よく見ると、中心に黒い点のような小さな開口部があることがあります。これは袋の入り口で、粉瘤を見分ける大きな手がかりです。

この段階では気づかれないことも多く、数か月から数年かけてゆっくり大きくなります。1〜2cmになってから相談される方がほとんどです。

小さいうちに取ったほうが、傷あとは小さくすみます。炎症を起こしてからでは、いったん膿を出して落ち着くのを待つ必要があります。

どこにできますか

全身どこにでもできますが、背中、首、耳のうしろ、顔、おしりに多くみられます。

「ぶつけたから」「不衛生だから」できるものではありません。多くははっきりした原因がなく生じます。体質的にできやすい方もいらっしゃいます。

粉瘤の中身は何ですか

中身は角質(垢)と皮脂です。本来ははがれ落ちるはずの皮膚の成分が、袋のなかにたまり続けたものです。

白っぽい、あるいは黄色がかったドロっとしたもので、独特のにおいがあります。「臭い」と表現される方が多いのはこのためです。

よく「脂肪のかたまり」と思われていますが、脂肪腫は別の病気です。粉瘤の中身は脂肪ではありません。

中身を押し出しても袋そのものは残るため、また同じところにたまります。根本的に治すには、袋を取り除く必要があります。

粉瘤かゆいのはなぜですか

かゆみが出るのは、袋の中身が外に漏れて、まわりの皮膚を刺激しているときです。袋が破れかけていたり、炎症が始まりかけていたりするサインのことがあります。

また、下着や衣類でこすれる場所(背中、脇、おしり)では、その刺激だけでかゆくなることもあります。

かゆいからといって掻いたり押し出したりすると、袋が破れて一気に炎症を起こします。赤く腫れて強く痛むようになると、その日のうちに袋ごと取ることができなくなります。

かゆみが出てきたら、掻かずにご相談ください。落ち着いているうちのほうが、治療の選択肢が多く残ります。

炎症性粉瘤 — 赤く腫れて痛むとき

袋が破れて中身が周囲に漏れると、強い炎症が起こります。赤く腫れ、押すと痛み、熱を持ちます。細菌が入ると膿がたまります。これを炎症性粉瘤といいます。

この状態は、放っておくと自然に破れて膿が出ることもありますが、痛みが強く、傷あとも残りやすくなります。早めに受診してください。

発熱を伴う、腫れが急速に広がる、痛みで眠れないといった場合は、その日のうちにご相談ください。

粉瘤に塗り薬やステロイドは効きますか

塗り薬で粉瘤が消えることはありません。粉瘤は皮膚の下にできた袋そのものが原因なので、外から塗る薬は袋に届きません。

ステロイドの塗り薬は、まわりの赤みやかゆみを一時的に抑えることはあります。ただし袋は残るため、やめればまた戻ります。

赤く腫れて痛む炎症性粉瘤では、抗菌薬の飲み薬を使うことがあります。これも炎症を抑えるためのもので、粉瘤そのものを治す薬ではありません。膿がたまっていれば、切開して出すほうが早く楽になります。

市販の軟膏で様子を見ているあいだに大きくなり、取るときの傷が大きくなってしまうことがあります。気づいた段階でご相談ください。

EXAM

見分け方と検査

粉瘤とは何科を受診すればよいですか — ニキビ・脂肪腫との違い

皮膚の下のしこりは粉瘤だけではありません。診察では、次のようなものと見分けます。

考えられるもの 粉瘤との違い
脂肪腫 やわらかく、境界がはっきりしない。中央の開口部がなく、においも出ません
せつ(おでき) 毛穴の細菌感染。袋がないため、治れば残りません
石灰化上皮腫 かたく、石のような手ざわり。お子さんに多くみられます
リンパ節の腫れ 首や脇の下など、もともとリンパ節がある場所にできます
皮膚の腫瘍 形がいびつ、色にむらがある、急に大きくなるといった変化があるとき

当院で行う検査

多くは見た目と触った感じで診断できます。判断に迷う場合や、ほかのものとの見分けが必要な場合に次の検査を行います。

超音波(エコー)検査 — 皮膚の下の構造を見て、袋があるか、どのくらいの深さか、まわりとの関係を確かめます。痛みはありません。
ダーモスコピー — 拡大鏡で表面を観察します。開口部の有無を確かめるのに役立ちます。
病理検査 — 摘出したものは、必要に応じて顕微鏡で確かめます。まれに悪性のものが混じることがあるためです。
TREATMENT

治療と手術

落ち着いているときは、袋ごと取ります

どちらの方法を選ぶかは、大きさ、場所、炎症をくり返したかどうかによって変わります。診察のうえで医師が判断します。

炎症がない状態であれば、袋ごと取り除く手術を行います。袋を残すと再発するため、取り切ることが目的です。

局所麻酔で行い、その日のうちにお帰りいただけます。

方法 内容 向いているもの
くり抜き法 開口部の周りを小さく円形にくり抜き、そこから袋と中身を取り出します 小さめのもの。傷が小さくて済みます
切開法 しこりの上を線状に切開し、袋ごと取り出して縫合します 大きいもの、以前に炎症を起こしたもの、袋が周囲とくっついているもの
通常の方法(紡錘形切開)。局所麻酔のあと皮膚を舟形に切開し、袋ごと摘出して縫合します。
くり抜き法。直径4mmほどの円筒状のメスで開口部をくり抜き、内容物をもみ出しながら袋を取り除きます。傷が小さく済みます。

炎症を起こしているときは、まず膿を出します

赤く腫れて痛む炎症性粉瘤では、まず切開して膿を出します(切開排膿)。これで痛みは大きく楽になります。

ただし、この時点では袋を取り切れません。炎症で組織の境目が分からなくなっているためです。炎症がおさまってから、あらためて摘出を検討します。

細菌感染を伴う場合は、抗菌薬の内服を併用します。

手術のあと

縫合した場合は、1〜2週間後に抜糸します。くり抜き法では縫わずに自然に閉じるのを待つこともあります。

傷あとは、はじめは赤みが目立ちますが、数か月かけて目立たなくなっていきます。ただし完全に消えるわけではありません。

手術当日の入浴は避けていただき、翌日以降はぬらしても差し支えない場合が多いです。個別にご説明します。

取らずに様子を見るという選択もあります

小さく、炎症を起こしたことがなく、見た目も気にならない場所であれば、そのまま様子を見ることもできます。

ただし、大きくなるほど手術の傷も大きくなります。また、一度炎症を起こすと袋が周囲とくっつき、取りにくくなります。将来的に取るつもりがあるなら、小さいうちのほうが体への負担は小さくて済みます。

PRICE

費用の目安

保険診療です。3割負担の方の目安を示します。

2026年8月時点の診療報酬にもとづく目安です。初診料、再診料、処方箋料、超音波検査(断層撮影法・その他)、ダーモスコピー、皮膚切開術(長径10センチメートル未満)、皮膚、皮下腫瘍摘出術は露出部で長径2センチメートル未満・2センチメートル以上4センチメートル未満、露出部以外で長径3センチメートル未満・3センチメートル以上6センチメートル未満、組織診断料。「露出部」とは顔・頸部・肘から先・膝から先を指します。手術の日は上記のほかに診察料、麻酔に用いる薬剤費、処置料などが加わります。実際の金額は大きさ・場所・方法によって変わりますので、診察時にご説明します。

FAQ

よくある質問

粉瘤は自然に治りますか
治りません。粉瘤は皮膚の下にできた袋の中に角質がたまったものです。袋そのものがなくならない限り、中身はたまり続けます。小さいまま何年も変わらないことはありますが、消えてなくなることはありません。
中身を押し出せば治りますか
治りません。中身を出しても袋が残るため、また同じところにたまります。さらに、無理に押し出すと袋が破れて中身が皮膚の下に漏れ、強い炎症を起こすことがあります。においが気になる場合も、押し出さずにご相談ください。
赤く腫れて痛いのですが、すぐ手術できますか
炎症を起こしている時期は、袋ごと取る手術には適しません。組織の境目が分からなくなっており、取り残しやすいためです。まず切開して膿を出し、痛みを取ります。炎症がおさまってから、あらためて摘出を検討します。
手術の傷あとは残りますか
残ります。ただし数か月かけて目立たなくなっていきます。傷の大きさは、しこりの大きさと方法によって変わります。小さいうちに取ったほうが傷も小さくて済みます。顔など目立つ場所については、診察時にご相談ください。
手術の日に帰れますか
帰れます。局所麻酔で行い、入院は要りません。当日は激しい運動と飲酒、入浴を避けていただきます。縫合した場合は1〜2週間後に抜糸のため再度ご来院いただきます。
保険はききますか
ききます。粉瘤の診断・検査・手術は保険診療です。美容目的ではなく、治療として行うためです。3割負担の方の費用の目安は上の表にまとめています。
粉瘤はうつりますか
うつりません。感染症ではなく、皮膚の構造上の問題によってできるものです。
また同じところにできますか
袋を取り切れていれば、同じところに再発することはほとんどありません。ただし、炎症をくり返した粉瘤は袋が周囲とくっついていて取り残しが生じやすく、再発することがあります。また、体質的にできやすい方は別の場所に新しくできることがあります。
がんの可能性はありますか
粉瘤自体は良性です。ただし、ごくまれに悪性の変化が報告されています。急に大きくなる、形がいびつになる、出血する、硬くなるといった変化がある場合は早めにご相談ください。摘出したものは必要に応じて顕微鏡で確かめます。
何科を受診すればよいですか
皮膚科です。当院は内科・皮膚科・アレルギー科・泌尿器科を標ぼうしており、土日も診療しています。
豊洲イーウェルクリニック
腫れる前に、ご相談ください

粉瘤は自然には治らず、放っておくと大きくなったり、赤く腫れて痛みが出たりします。押し出したくなりますが、袋が残るため必ず再発します。小さいうちのほうが手術の負担も傷も小さくて済みます。豊洲駅から徒歩3分、土日も診療しています。

豊洲駅から徒歩3分/土日も診療しています
REFERENCES
参考文献
  1. 日本皮膚科学会

本ページは一般的な情報提供を目的としています。診断と治療方針は診察のうえで判断します。

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