稗粒腫
稗粒腫について
中身は「角質」です
稗粒腫は、皮膚のごく浅いところに角質(垢のもと)が袋状にたまってできる、直径1〜2mmほどの白い小さなできものです。触ると硬く、押しても中身が出にくいのが特徴です。
痛みやかゆみはなく、良性のできものです。放置して悪いものに変わることはありませんが、自然に消えることも多くはありません。
できやすい場所と、できる理由
目のまわり、まぶた、頬に多くみられます。生まれて間もない赤ちゃんの顔にできるものは原発性で、多くは数週間から数か月で自然に消えます。
大人では、はっきりした原因がないもののほか、やけど・すり傷・水ぶくれができる病気のあと、強い外用薬を長く使ったあとなどに、その部位にできることがあります。
似ているできものとの見分け方
顔の白い・小さなできものは種類がいくつかあり、見た目が似ています。中身も治療法も違うため、まず見分けることが大切です。
見分けのポイントは「硬さ」「中央のくぼみの有無」「数の増え方」「毛穴と一致しているか」です。下の写真で比べてみてください。判断が難しい場合はダーモスコピー(拡大鏡)で表面の構造を確認します。
顔にできる小さなできもののうち、間違えられやすい3つです。
このほか、毛穴に皮脂と角質が詰まった「白ニキビ(面皰)」は毛穴の位置に一致し、押すと内容が出ます。ウイルスによる「扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)」は平たく、ひっかいた線に沿って並ぶことがあり、人にうつります。写真はいずれも一般的な例で、実際の見え方には個人差があります。
当院での治療
稗粒腫摘除(保険診療)
表面に細い針やメスの先で小さな穴を開け、中の角質を押し出します。1個あたり数十秒から数分で終わります。局所麻酔は通常不要ですが、数が多い場合や部位によってはご相談ください。
診療報酬上は「稗粒腫摘除」(J057-4)という処置です。ニキビに対して行う「面皰圧出法」(J057-2)とは別の区分で、点数も異なります。
サージトロン(RFナイフ)による除去(自由診療)
数が多い場合や、圧出では出にくい深いもの、跡をできるだけ残さず一度で仕上げたい場合には、高周波メス(サージトロン)で表面をごく浅く削って角質を出す方法も選べます。周囲の皮膚に伝わる熱が少ないのが特徴です。
料金は1個あたり 1,100円(税込)です。別途、自費診療の初診料 1,100円(税込)・再診料 550円(税込)がかかります。自由診療のため公的医療保険は適用されません。
処置後の経過
処置したところは点状の赤みやかさぶたになり、数日から1〜2週間で目立たなくなります。無理に触らず、日焼け止めで保護してください。
同じ場所に再びできることも、別の場所に新しくできることもあります。増えてきた場合は再度ご相談ください。
自分でつぶさないでください
毛穴とつながっていないため、指で押しても中身は出ず、炎症・色素沈着・傷あとの原因になります。まぶたなど皮膚の薄い部位はとくに注意が必要です。
乳児の場合
赤ちゃんの顔にできたものは、多くが自然に消えるため経過をみます。washing(やさしい洗浄)と保湿で様子をみて、気になる場合はご相談ください。
費用の目安
健康保険3割負担の場合の目安です。稗粒腫の処置は保険診療で行えます。
稗粒腫摘除は「10箇所未満」「10箇所以上」の2区分で、個数が増えても同じ点数です。上記は診察料と処置料のみの目安で、検査や外用薬を追加した場合、また各種加算がつく場合は変わります。自己負担割合(1〜3割)によっても変わります。サージトロンは自由診療のため公的医療保険は適用されず、保険診療と同日に受けることはできません。
よくある質問
保険は使えますか?+
ニキビと見分けられますか?+
1回で取り切れますか?+
跡は残りますか?+
化粧はいつからできますか?+
また出てきますか?+
サージトロンと保険の処置はどちらがよいですか?+
数分の処置で対応できることがほとんどです。WEB・LINEから24時間ご予約いただけます。
見分けが難しいときの検査や、ほかのできものについてはこちらをご覧ください。
監修医師 石川 浩雅(豊洲イーウェルクリニック)
本ページの内容は、上記の医師が監修しています。
2006年 国立国際医療センター 初期研修、2008年 同センター 後期研修。2011年 東京医科歯科大学 医療経営政策学。第一生命保険株式会社、株式会社Linc'well/クリニックフォア、医療法人社団シンシアエージェンシーを経て、2025年11月 東京都江東区豊洲に「豊洲イーウェルクリニック」開院。内科・皮膚科・アレルギー科を中心に、小児から泌尿器科領域まで幅広く診療しています。渡航ワクチンの接種にも対応しています。日本渡航医学会、日本旅行医学会、日本内科学会、日本アレルギー学会、日本産業衛生学会 所属。
