眼瞼炎
眼瞼炎について
急いでいる方へ — よくある4つの疑問
まぶたの症状について、とくに多くいただくご質問に先に結論をまとめます。
眼瞼炎とは — 眼瞼皮膚炎・眼瞼縁炎との違い
眼瞼炎は、まぶたの縁(まつげの生えぎわ)に起こる炎症です。赤み、かゆみ、はれ、目やに、まつげの根元のかさぶたやフケのようなものといった症状が出ます。
まぶたの皮膚は体のなかでもっとも薄く、刺激に弱い場所です。そのため、化粧品や洗顔料、点眼薬といった外からの刺激で症状が出やすく、また治りにくい部位でもあります。
眼瞼炎の原因 — アレルギー性眼瞼炎やかぶれなど、いくつかに分かれます
原因ごとに手当てが変わるため、まず何によるものかを見きわめます。
| 原因 | 特徴 |
|---|---|
| 細菌性(ブドウ球菌など) | まつげの根元にかさぶたがつく。まつげが抜けることがある |
| 脂漏性 | まつげの根元に脂っぽいフケがつく。頭皮や小鼻にも同じような症状があることが多い |
| マイボーム腺機能不全 | まぶたの縁に細かいぶつぶつ。目の乾き、ごろごろ感を伴う |
| かぶれ(接触皮膚炎) | アイメイク、まつげエクステの接着剤、洗顔料、点眼薬などのあと。かゆみが強い |
| アトピー性皮膚炎に伴うもの | まぶた以外にも湿疹がある。皮膚が厚くごわつき、色素沈着を伴う |
見逃したくない症状
次にあてはまる場合は、まぶただけの問題ではない可能性があります。早めに受診してください。
診断と検査
診察で確かめること
問診と視診で、原因の見当をつけます。
当院で行う検査
必要に応じて次を行います。
眼科へご紹介する場合
目の表面や中に症状が及んでいる場合、まぶたの皮膚だけを診ていては解決しません。次のような場合は眼科へご紹介します。
当院で皮膚の治療を続けながら、眼科と並行して診ていただくこともできます。
治療とセルフケア
眼瞼炎の治療 — まぶたにステロイドを使うとき、原因ごとに薬が変わります
まぶたは皮膚が薄く、強いステロイドを長く使うと皮膚が薄くなる、眼圧が上がるといった影響が出ることがあります。強さと期間は必ず医師が調整します。
自己判断で手もとの塗り薬を使うと、原因によっては悪化します。
| 原因 | 主な治療 |
|---|---|
| 細菌性 | 抗菌薬の眼軟膏。まつげの根元の清潔を保ちます |
| 脂漏性 | 抗真菌薬の外用。頭皮の脂漏性皮膚炎があれば、そちらも一緒に治療します |
| マイボーム腺機能不全 | 温罨法(温める)とまぶたの清拭。必要に応じて眼科と連携します |
| かぶれ | 原因を止めることが第一です。そのうえで、まぶた用に弱めのステロイド外用を短期間 |
| アトピー性皮膚炎に伴うもの | 保湿を土台に、部位に合った強さの外用薬。まぶた専用の弱いものを選びます |
温めることと、洗うこと
マイボーム腺のつまりが関わる場合、まぶたを温めることで詰まった脂がやわらかくなり、流れやすくなります。
蒸しタオルなどで、まぶたを閉じたうえから5分ほど温めます。熱すぎるものは使わないでください。
そのあと、まつげの生えぎわを、薄めた低刺激の洗浄剤や専用の清拭綿でやさしくぬぐいます。こすらず、なでるように行ってください。毎日続けることに意味があります。
やめていただきたいこと
次のことは、眼瞼炎を長引かせます。
くり返すとき
眼瞼炎は、原因を取り除かないとくり返します。とくに多いのは、化粧品やまつげエクステを再開したとたんに戻るというパターンです。
脂漏性のものは体質が関わるため、よくなったあとも週に数回の洗浄を続けると起こりにくくなります。
何度もくり返す場合は、パッチテストで原因をはっきりさせることをおすすめします。
費用の目安
保険診療です。3割負担の方の目安を示します。
2026年8月時点の診療報酬にもとづく目安です。はじめて受診され、検査を行わずに塗り薬を処方した場合、窓口でのお支払いはおおむね1,050円です(初診料と処方箋料の合計を3割負担で計算)。おくすり代は調剤薬局でのお支払いとなり、別途かかります。パッチテストを行う場合の費用は、貼る種類の数によって変わります。
よくある質問
眼瞼炎は何科を受診すればよいですか+
ものもらいとの違いは何ですか+
市販の目薬でよくなりますか+
アイメイクはいつから再開できますか+
まつげエクステが原因のことはありますか+
まぶたにステロイドを塗って大丈夫ですか+
温めるのと冷やすのは、どちらがよいですか+
うつりますか+
コンタクトレンズは続けられますか+
どのくらいで治りますか+
まぶたは体のなかでもっとも皮膚が薄く、こするほど厚くごわつき、色素沈着が残ります。眼瞼炎は原因によって手当てが変わり、市販の目薬だけでは長引くことがあります。目の症状を伴う場合は眼科へご紹介します。豊洲駅から徒歩3分、土日も診療しています。
