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口唇炎

CHEILITIS

口唇炎唇の荒れが治らないとき

唇全体が乾いて荒れる、皮がむける、赤くなる。塗っても塗っても治らず、何か月も続いている。口唇炎(こうしんえん)は、原因を止めないかぎり同じところをぐるぐる回ります。乾く、なめる、リップを塗り重ねる、かぶれる。この悪循環のどこで止まっているのかを一緒に確かめるところから始めます。江東区豊洲、豊洲駅から徒歩3分。土日も診療しています。

豊洲駅 徒歩3分治らない理由から探しますパッチテストに対応
ABOUT

口唇炎について

急いでいる方へ — よくある4つの疑問にお答えします

唇の荒れが続くとき、とくに多くいただくご質問が次の4つです。先に結論をまとめます。

「読み方は?」→ こうしんえんと読みます。口脣炎と旧字で書かれていることもありますが、同じものです。唇炎、口唇湿疹、口唇皮膚炎と呼ばれることもあります。
「なぜ治らないの?」→ 多くの場合、原因がまだ続いているからです。乾くからなめる、なめるから乾く。荒れるからリップを塗り直す、そのリップにかぶれる。この輪のどこかが回り続けているかぎり、塗り薬だけでは止まりません。下で3つの悪循環をご説明します。
「うつりますか?」→ 口唇炎そのものは人にうつるものではありません。ただし、原因がヘルペスや細菌の感染であるときは別で、その場合はうつることがあります。見分けが必要です。
「何科に行けばいい?」→ 皮膚科です。当院は内科・皮膚科・アレルギー科・泌尿器科を標ぼうしており、土日も診療しています。原因を確かめるためのパッチテストにも対応しています。

口唇炎とは — 唇の炎症・唇の湿疹をまとめた呼び名です

口唇炎は、唇そのものと、その周りの皮膚に炎症が起きた状態です。乾いてかさかさする、皮がむける、赤くなる、ひび割れる、かさぶたが付く、ときに腫れる。こうした変化が唇全体、あるいは上唇や下唇のどちらかに広がって出ます。

唇は、体の中でもとくに守りが弱い場所です。汗をかく穴も皮脂を出す穴もほとんどなく、角層が薄いため水分が逃げやすい。そのうえ食べる、話す、飲む、なめると一日じゅう動いていて、飲食物や歯磨き粉、化粧品が直接触れます。荒れやすく、そして治りにくい条件がそろっています。

症状が長く続くものを慢性口唇炎と呼ぶことがあります。口唇炎が治らない、半年たっても1年たっても変わらない、というご相談は少なくありません。重症化して食事がつらいという方もいらっしゃいます。長引くほど「体質だから仕方がない」と思われがちですが、原因が特定できると落ち着くことがあります。自然に治るのを待っている間に、なめる・むく・塗り重ねるという行動が加わって悪くなることもあります。

口唇とは唇のことです。「唇の炎症」「唇に湿疹」「唇の湿疹」「唇にかさぶた」「唇が赤くなる病気」「唇赤い病気」「唇真っ赤」「唇の皮膚炎」「唇のかぶれ」「唇アレルギー」「唇がかゆい」「口唇できもの」といった言い方で調べてこのページにたどり着かれる方が多くいらっしゃいますが、いずれも口唇炎として扱う範囲に入ります。口唇症、唇口炎、こう唇炎と書かれることもあります。

場所も人によって偏ります。上唇だけ、下唇だけが赤くなる、唇のふちだけが荒れる、唇の周りの皮膚まで赤い。かゆみをともなうこともあれば、痛みだけのこともあります。唇の表面が硬くごわつく角化という変化が出ることもあります。

「口脣炎」と旧字で書かれることもありますが、同じ病気です。

唇全体か、口の端だけか、水ぶくれか — まずここを分けます

唇の周りにできるものは口唇炎だけではありません。見た目が似ていても治療が変わるため、区別が必要です。唇の病気の一覧として、代表的なものを次にまとめます。目安になるのは、症状が出ている場所と形です。

唇全体が乾いて荒れて皮がむけるなら口唇炎、口の端だけが切れているなら口角炎、小さな水ぶくれが集まってできてピリピリする前ぶれがあったなら口唇ヘルペスのことが多くなります。口の中の粘膜だけに症状があるときは口内炎のことが多くなります。

見た目・症状 考えられるもの 見分けの手がかり
唇全体が乾いて荒れる、皮がむける、赤くなる 口唇炎 なめるくせや化粧品によるかぶれが関わります。ウイルスではありません
口の端(口角)だけが切れる、赤くただれる、痛い 口角炎 カンジダや細菌、こすれや乾燥、かぶれなどが関わります。水ぶくれは通常できません
唇の縁や口のまわりに、小さな水ぶくれが集まってできる。前もってピリピリした 口唇ヘルペス 前ぶれがあり、同じ場所にくり返すのが特徴です
口の中の粘膜に、白っぽい丸いくぼみができて痛い 口内炎(アフタ性口内炎など) 口の内側にでき、水ぶくれの形はとりません
唇が急にぱんぱんに腫れ、かゆみやじんま疹をともなう じんま疹・血管性浮腫 数時間から1日で引くことが多く、荒れや皮むけとは別のものです。息苦しさがあれば救急受診を

自己判断がむずかしい場合は診察でご相談ください。口唇ヘルペスとの見分けがつきにくいときは、当院ではヘルペスウイルスの迅速検査を行うことができます。

口唇炎の原因と、治らない理由 — 3つの悪循環

口唇炎で最も多いご相談が「何をしても治らない」というものです。塗り薬が効かないというより、原因が止まっていないことがほとんどです。よくあるのは次の3つです。

どれも本人には「ケアをしている」つもりの行動である点が共通しています。だからこそ気づきにくく、長引きます。

なめる悪循環 → 唇が乾く、無意識になめる、唾液が蒸発するときに唇の水分も奪う、さらに乾く。唾液に含まれる消化酵素が唇を刺激することもあります。子どもの舌なめずり皮膚炎はこの典型で、唇の外側までぐるりと赤くなります。
塗り重ねの悪循環 → 荒れるからリップクリームを塗る、しみるのでまた塗る、その成分にかぶれてさらに荒れる。1日に何回も塗り直している方は、リップクリームそのものが原因になっている可能性を一度考えてください。
ステロイドの悪循環 → 自己判断でステロイドの塗り薬を長く続けると、やめたときに赤みが戻る、口の周りに小さなぶつぶつが出るといったことが起こります。効かないから強いものを、と続けてしまうと抜け出しにくくなります。使う強さと期間は診察で決めます。

口唇炎の6つのタイプ — 接触性口唇炎・剥脱性口唇炎など

口唇炎は原因によっていくつかのタイプに分けられます。治療の方向が変わるため、どれにあたるかを見極めることが出発点になります。ひとりの方に2つ以上が重なっていることもあります。

アレルギー性接触口唇炎 → 口紅やリップクリーム、歯磨き粉、日焼け止め、食べ物などに含まれる成分にかぶれて起こります。唇に起きた接触性皮膚炎(接触皮膚炎)のことで、触れた範囲に一致して出るのが特徴です。次の表に代表的な原因をまとめています。
アトピー性口唇炎 → アトピー性皮膚炎の症状が唇に出たものです。乾燥、ひび割れ、皮むけ、ただれが主な症状で、唇の周りの皮膚もかさかさすることが多く、治ったあとに色素沈着が残ることがあります。
剥脱性口唇炎(剥離性口唇炎) → 唇に鱗のような皮とかさぶたが付き、むけてはまた付くことをくり返します。なめるくせや皮をむくくせが背景にあることが多く、お子さんによくみられます。
感染性口唇炎 → 単純ヘルペスなどのウイルス、ブドウ球菌や連鎖球菌などの細菌、カンジダなどの真菌が原因になります。この場合は原因に応じた薬が必要です。
光線口唇炎 → 長年の紫外線の影響で、主に下唇にざらざらした変化が起こります。一部はさらに進むことがあるため、治らない下唇のかさつきは診察を受けてください。
肉芽腫性口唇炎 → 唇がぷっくりと腫れた状態が続くもので、原因がはっきりしないことが多い病気です。歯科金属や歯の治療との関連が指摘されています。顔面神経麻痺と溝のある舌をともなうことがあります。

かぶれの原因になりやすいもの

アレルギー性接触口唇炎では、原因になりやすい成分と食べ物がある程度わかっています。当院でこれまでにご相談の多かったものを含めてまとめました。心当たりのあるものがあれば、受診のときに教えてください。

食べ物や歯磨き粉が原因のときは、唇だけでなく口の周りの皮膚まで症状が出ることがあります。

区分 原因になりやすいもの
化粧品・日用品の成分 オキシベンゾン(日焼け止め、ファンデーション)/ホルムアルデヒド(化粧品)/プロピレングリコール(化粧品、洗顔料)/ラウリル硫酸ナトリウム(歯みがき粉)/フッ素(歯みがき粉)/赤色202号(口紅)/ニッケル、クロム、コバルトなどの金属
口紅に含まれる成分 ヒマシ油/コロフォニー/シェラック/アゾ染料/ゴマ油/防腐剤/オゾン化オリーブ油/プロポリス/コポリマー
食べ物 アボカド、キウイフルーツ、バナナ、パイナップル、マンゴー/栗、山芋

すべての方にこれらが当てはまるわけではありません。何が原因かを確かめるにはパッチテストが必要です。ここに挙げていない成分が原因のこともあります。

EXAMINATION

原因の調べ方と検査

診察でどこまでわかりますか

口唇炎の診断は、症状の出方と見た目、そして生活の状況をうかがうことが中心です。いつから続いているか、悪くなる時期や場面があるか、唇をなめるくせはあるか、リップクリームを1日に何回塗っているか、口紅や歯磨き粉を変えたことがあるか、といったことを確かめます。

すでに使った市販薬や、以前に処方された塗り薬の内容も大きな手がかりになります。使い残しがあれば、そのままお持ちください。塗り薬そのものにかぶれていることもあります。

お使いのリップクリーム、口紅、歯磨き粉のパッケージを写真に撮ってきていただけると、成分を一緒に確認できます。

パッチテストで原因を確かめる

何度もくり返す、原因が絞り込めないという場合には、パッチテストで確かめる方法があります。疑わしい成分の試薬を背中にはり、時間をおいて反応が出るかどうかを見る検査です。触れてから半日から数日たって症状が出るタイプのアレルギーを調べることができます。

当院ではパッチテストを行っています。かぶれの原因として頻度の高い成分をまとめたパネルで24箇所、金属だけを集めたシリーズで15種類を調べられます。両方を同時に行う場合は39箇所になります。何を調べるかは診察で決めます。

検査には、貼付の日を入れて計3回のご来院が必要です。詳しい進め方と費用はパッチテストのページにまとめています。

血液検査ではこのタイプのアレルギーは調べられません。アレルギー検査を受けたのに原因がわからなかったという方の中には、調べるべき検査がパッチテストだった、という方がいらっしゃいます。

見分けが必要なときの検査

唇の症状がウイルスや細菌によるものかどうかで、治療がまったく変わります。水ぶくれがある、片側だけに出ている、以前にも同じ場所にくり返しているという場合には、単純ヘルペスウイルスの抗原を調べる迅速検査を行うことができます。5分から10分ほどで結果がわかります。

じくじくして黄色いかさぶたが付いている場合には、細菌や真菌の培養を行い、どの菌がいるかを確かめることがあります。結果が出るまでには数日かかります。

症状が重い場合や、原因を絞り込めない状態が長く続く場合には、血液検査や皮膚の一部を採って調べる検査を検討することがあります。どこまで行うかは診察で相談して決めます。血液検査の結果は当日にはお出しできません。

受診をおすすめする症状

次のような場合は、様子を見ずに受診してください。口唇炎以外の病気が隠れていることがあります。

下唇のざらつきやかさつきが数か月以上治らない。白っぽく硬い部分がある、こすれると出血する
唇の腫れが数週間以上引かない。押してもへこまない硬さがある
唇が急にぱんぱんに腫れ、息苦しさやのどの違和感をともなう。この場合は救急受診してください
発熱があり、口の中や目、性器にもただれが出ている。飲み薬を始めて数日から数週間で出た場合はとくに早めに
水ぶくれが集まってでき、痛みが強い
処方された塗り薬を2週間使っても変わらない、または悪くなっている
TREATMENT

治療とセルフケア

口唇炎の治し方の順番 — まず原因を減らし、次に守り、それから炎症を抑える

口唇炎の治療は、塗り薬から始めるものではありません。原因が続いているかぎり、塗り薬でよくなってもまた戻るためです。次の順番で考えます。

原因を減らす → かぶれが疑われるものをいったんすべてやめます。口紅、色つきリップ、うるおい成分の多いリップクリーム、香料入りの歯磨き粉。何が原因かわからない段階では、いちど全部止めてワセリンだけにするのがいちばん確実です。
なめない、皮をむかない → いちばん難しく、いちばん効きます。無意識にやってしまうため、乾いたと感じたらワセリンを塗る、という行動に置き換えるのが現実的です。
守る → 白色ワセリンなどで唇を覆い、水分が逃げるのと外からの刺激を減らします。しみる場合は炎症が強い状態なので、診察を受けてください。まれにワセリンでかぶれる方もいて、その場合は塗るほど悪化します。
炎症を抑える → 赤みやただれが強いときは、炎症を抑える塗り薬を使います。唇は皮膚が薄いため、弱めのものを短期間、という使い方が基本になります。
紫外線を避ける → 光線口唇炎が疑われる場合や、屋外で過ごす時間が長い方は、紫外線をカットする機能のあるリップを使います。市販のリップクリームは保険適用外で、ご自身でお求めいただくものです。

塗り薬の選び方

唇に使う塗り薬は、原因と炎症の強さで選びます。以下はよく使う選択肢です。どれを使うかは診察で決めます。

ワセリン → 保護が目的です。炎症を抑える力はありませんが、なめるくせや乾燥が主な原因のときは、これだけで落ち着くことがあります。しみない、においがない、成分が単純でかぶれにくいという利点があります。
ステロイドの塗り薬 → 赤みやただれが強いときに、炎症を抑える目的で使います。ロコイド軟膏、クロベタゾン酪酸エステル軟膏、スピラゾン軟膏などです。唇や顔は皮膚が薄く吸収されやすいため、弱めから中くらいの強さのものを選び、期間を区切って使います。長く続けると皮膚が薄くなる、赤みが残る、口の周りに小さなぶつぶつが出るといった副作用が出ることがあります。デキサメタゾン口腔用軟膏のような口の中に使う薬を、唇の外側に自己判断で使うことはおすすめしません。
ステロイド以外の塗り薬 → アトピー性皮膚炎の症状として唇に出ている場合には、タクロリムス軟膏、デルゴシチニブ軟膏、ジファミラスト軟膏といった、ステロイドとは別の仕組みの塗り薬を使うことがあります。ステロイドを長く続けたくない場所に向いています。塗り始めにほてりやしみる感じが出ることがあります。
抗菌薬・抗真菌薬の塗り薬 → 細菌や真菌の感染が加わっているときに使います。じくじくして黄色いかさぶたが付いている、膿が出るという場合で、唇の細菌感染が加わった状態です。ナジフロキサシン軟膏やゲンタマイシン軟膏、ステロイドと抗菌薬の合剤であるネオメドロールEE軟膏などを使うことがあります。炎症だけを抑えるアズノール軟膏を保護目的で使うこともあります。
抗ウイルス薬 → 口唇ヘルペスであることがはっきりした場合の治療です。口唇炎とは別の対応になります。

やらないほうがよいこと

口唇炎を長引かせている行動として、診察でよくうかがうものを挙げます。心当たりがあれば、まずここから止めてみてください。

唇をなめる、噛む、吸う。乾いた皮を指でむく、はがす
リップクリームを1日に何度も塗り直す。とくに、しみるのに使い続けている場合
家に残っているステロイドの塗り薬を、自己判断で長く続ける
消毒薬を塗る。かえって治りが遅くなります
はちみつやオイルなど、食品を唇に塗る。かぶれの原因になることがあり、1歳未満のお子さんにはちみつは使わないでください
唇の角質を取るスクラブやピーリングを使う

よくなったあとにくり返さないために

症状が落ち着いたら、止めていた口紅やリップクリームを一つずつ戻していきます。一度に全部戻すと、また荒れたときにどれが原因かわからなくなります。1〜2週間ごとに一つずつ、が目安です。

パッチテストで原因がはっきりしている場合は、その成分を含まない製品を選びます。成分表示の見方はご相談ください。

唇の荒れは、季節、花粉症の時期、マスクの使用、体調によっても変わります。悪くなりやすい時期がわかっている方は、その前からワセリンでの保護を始めておくと軽く済むことがあります。

COST

費用の目安

すべて健康保険3割負担の場合の目安です。口唇炎の診療は保険診療で行います。

はじめて受診され、検査を行わずに塗り薬を処方した場合、窓口でのお支払いはおおむね1,050円です(初診料、処方箋料の合計を3割負担で計算)。おくすり代は調剤薬局でのお支払いとなり、上記のほかに調剤薬局の技術料などが別途かかります。パッチテストの費用はパッチテストのページをご覧ください。ステロイド以外の塗り薬は、アトピー性皮膚炎に対して用いる薬です。金額は2026年8月時点の診療報酬・薬価にもとづく目安で、実際には症状や処方する量によって変わります。

FAQ

よくある質問

口唇炎の読み方を教えてください+
こうしんえんと読みます。口脣炎という旧字での表記や、唇炎、口唇湿疹、口唇皮膚炎といった呼び方をされることもありますが、いずれも唇に炎症が起きている状態を指しています。口角炎(こうかくえん)は口の端だけに起こるもので、別のものです。
口唇炎は何科を受診すればよいですか+
皮膚科です。当院は内科・皮膚科・アレルギー科・泌尿器科を標ぼうしており、土日も診療しています。かぶれの原因を確かめるパッチテストにも対応しています。唇の腫れがくり返す場合や、歯科金属との関連が疑われる場合は、歯科と並行して診ていくこともあります。
口唇炎は人にうつりますか+
口唇炎そのものはうつるものではありません。かぶれや乾燥、アトピー性皮膚炎によるものは、タオルや食器を共有しても問題ありません。ただし、原因が口唇ヘルペスや細菌の感染である場合はうつることがあります。水ぶくれがある、じくじくして黄色いかさぶたが付いているという場合は、見分けが必要ですので受診してください。
口唇炎はどれくらいで治りますか。何日で治りますか+
口唇炎がいつ治るかは原因によって変わります。原因が特定できて、それを止められた場合には、2〜4週間ほどで落ち着いてくることが多いです。ただし治り方には個人差があり、原因が続いているうちは、塗り薬を使っていても長引きます。何か月も治らないという方の多くは、まだ原因が止まっていない状態です。ご自身では気づきにくいところですので、一度診察でご相談ください。
何年も治りません。体質だからあきらめるしかないですか+
体質だけで説明がつかないことがあります。長く続いている方ほど、リップクリームや歯磨き粉、口紅など毎日使っているものが原因になっていることが多く、パッチテストで原因がはっきりすると落ち着くことがあります。またステロイドの塗り薬を長く自己判断で続けた結果、やめられなくなっている状態のこともあります。どちらにあたるかは診察で確かめられます。
リップクリームは使ってよいですか+
保護が目的であれば使っていただいてかまいません。ただし、荒れているときに1日に何度も塗り直しているという方は、リップクリームそのものが原因になっている可能性があります。原因を確かめる間は、香料や着色料、うるおい成分の入っていない白色ワセリンだけにしてみてください。しみるものは使わないでください。市販のリップクリームは保険適用外です。
口紅は使えますか+
症状が落ち着くまでは、いったん止めていただくことをおすすめします。落ち着いたあとは、1〜2週間ごとに一つずつ戻していくと、再び荒れたときにどれが原因かがわかります。パッチテストで原因の成分がわかっている場合は、その成分を含まない製品を選びます。成分表示の見方はご相談ください。
子どもの唇の周りがぐるりと赤くなっています+
子供の口唇炎は、唇をなめるくせによるものであることが多く、舌なめずり皮膚炎と呼ばれます。舌が届く範囲がそのまま赤くなるのが特徴で、唇の外側の皮膚まで輪のように広がります。乾いたと感じたときになめる代わりにワセリンを塗る、という置き換えが治療の中心になります。赤みやただれが強いときは、炎症を抑える塗り薬を短期間使うことがあります。
唇の写真を見て自分で判断できますか+
見た目が似ているものが多く、写真だけで見分けるのは難しいところです。とくに、かぶれ、アトピー、ヘルペス、剥脱性口唇炎は、経過が進むとどれも「乾いて皮がむける」という同じ姿になります。何が原因かは、いつから、何をしたときに悪くなるか、これまでに何を使ったか、といった経過とあわせて判断します。診察でうかがうのはそのためです。
口唇炎はどの病院にかかればよいですか。市販薬で様子を見てもよいですか+
皮膚科のある医療機関を受診してください。市販薬で様子を見る場合は、ワセリンなど保護だけを目的としたものにとどめ、ステロイド入りの市販薬を長く続けないでください。2週間使っても変わらない、じくじくしている、膿が出る、水ぶくれがあるという場合は受診してください。市販のリップクリームや保湿剤は保険適用外です。
ワセリンやリップクリームを塗ると、かえって悪化する気がします+
2つの可能性があります。ひとつは、そのリップクリームやワセリンそのものにかぶれている場合です。まれではありますが、ワセリンでもかぶれることがあります。もうひとつは、塗る動作そのものが刺激になっている場合で、1日に何度も塗り直している方や、塗るときに指でこすっている方に起こります。いったんすべて止めて数日みると、どちらなのかの手がかりになります。判断が難しいときは診察でご相談ください。
唇が腫れた状態が引きません+
かぶれによる腫れであれば、原因を避けて数日から1〜2週間で引いてくることが多いです。数週間以上たっても引かない、押してもへこまない硬さがあるという場合には、肉芽腫性口唇炎など別の病気を考える必要があります。また、急にぱんぱんに腫れて息苦しさやのどの違和感をともなうときは、じんま疹や血管性浮腫の可能性がありますので、救急受診してください。
豊洲イーウェルクリニック
唇の荒れが治らないときは、原因から探します

口唇炎は、塗り薬より先に原因を止めることが近道になります。毎日使っているリップクリームや歯磨き粉が原因のこともあり、パッチテストで確かめることができます。何年も続いている方も、一度ご相談ください。江東区豊洲、有楽町線豊洲駅から徒歩3分。土日も診療しています。WEB・LINEから24時間ご予約いただけます。

豊洲駅から徒歩3分/土日も診療しています
REFERENCES
参考文献
  1. 日本皮膚科学会

本ページは一般的な情報提供を目的としています。診断と治療の内容は、症状・年齢・持病・併用薬・妊娠や授乳の有無をふまえて診察のうえで決めます。効果や経過には個人差があります。掲載している写真はイメージです。実際の症状とは異なる場合があります。記載は2026年8月時点の情報です。

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