メニュー

ニキビ外用薬の塗り方の注意点

APPLY

ニキビの塗り薬やめる前に、試してほしい3つの方法

コメド治療薬は、塗り始めに皮むけや乾燥、ヒリヒリを感じることがあります。ここで「合わなかった」とやめてしまう方がとても多いのですが、多くは塗り方を工夫するだけで続けられます。塗り拡げ法・ショートコンタクト法・ローテーション法という3つのやり方をご説明します。江東区豊洲、豊洲駅から徒歩3分。土日も診療しています。

豊洲駅 徒歩3分まず米粒大から1か月で刺激は減るかぶれは別物
BASICS

基本の考え方

コメド治療薬とは

ニキビは毛穴がつまり、炎症を起こす病気です。この毛穴のつまりを「コメド」といいます。コメド治療薬は皮膚科で処方する塗り薬で、毛穴のつまりを改善する作用があり、殺菌作用を併せ持つものもあります。

新しいニキビができない状態を3か月以上を目安に続けることで、ニキビのできにくい肌を目指せます。

ただし使い始めに皮むけや乾燥などの刺激症状が出ることがあります。多くは徐々に慣れますし、しっかり対策すれば最小限に抑えられます。

1か月を過ぎると、刺激は減ります

塗り始めがいちばんつらく、その後はやわらいでいきます。一般的に1か月程度で徐々に改善してきます。

ベピオ・ベピオローション・デュアックに含まれる過酸化ベンゾイルでは、接触性皮膚炎(かぶれ)が起こることがあります。強い赤み、かゆみ、じくじくしたひどい腫れが出たときは使用を中止し、医師・薬剤師にご相談ください。

左の2つはよくある副作用で、続けて大丈夫です。右のかぶれは中止して受診してください。

ニキビ治療薬の一覧 — カテゴリー別に見る

ニキビの薬は、はたらきによって5つのカテゴリーに分かれます。土台になるのが「コメド治療薬」で、炎症が強いときに抗菌薬を足し、落ち着いたらまたコメド治療薬だけに戻していく、というのが基本の流れです。

コメド治療薬(毛穴のつまりに働く薬)

白ニキビ(コメド)をできにくくする薬です。今あるニキビを治すだけでなく、次のニキビを減らすために、症状が落ち着いたあとも続けます。ニキビ治療の土台になる薬です。

アダパレン
過酸化ベンゾイル(BPO)
過酸化ベンゾイル+クリンダマイシン
過酸化ベンゾイル+アダパレン
分類 レチノイド様 過酸化物 配合剤(過酸化物+抗菌薬) 配合剤(過酸化物+レチノイド様)
使い方 1日1回 夜 洗顔後に広い範囲へ 1日1回 洗顔後に広い範囲へ 1日1回 夜 洗顔後 1日1回 夜 洗顔後
特徴
  • 毛穴のつまりを改善し、白ニキビをできにくくする
  • 赤ニキビへの悪化を防ぐ
  • 改善後の維持にも使う
  • 古い角層を取り除き毛穴のつまりを改善する
  • アクネ菌・黄色ブドウ球菌への抗菌作用があり赤ニキビにも効く
  • 耐性菌ができにくく長く使える
  • ローション・ウォッシュゲルは体や背中にも使いやすい
  • 抗菌薬を含み、赤ニキビが主体の急性炎症期に適する
  • 耐性菌を避けるため、おおむね12週までにとどめる
  • 落ち着いたらベピオへ切り替えて維持する
  • 2つの作用をあわせ持ち、中等症〜重症の赤ニキビによい適応
  • 凹んだニキビ痕(萎縮性瘢痕)を防ぐ根拠がある
  • 維持期にも使える
副作用 乾燥、皮むけ、ヒリヒリ感、赤み
妊娠中・妊娠の可能性がある方は使えません
乾燥、皮むけ、ヒリヒリ感、赤み
衣類・寝具・毛髪の脱色に注意
乾燥、皮むけ、ヒリヒリ感、赤み
脱色作用あり
刺激感が最も強い
乾燥、皮むけ、赤み
妊娠中は使えません

横にスクロールできます。

抗菌薬の塗り薬(赤ニキビに使う薬)

炎症を起こした赤ニキビの菌を抑えます。単独では毛穴のつまりに効かないため、必ずコメド治療薬と併用します。耐性菌を避けるため、炎症が落ち着いたら中止します。

ダラシンTゲル・ローション
クリンダマイシン
アクアチム
ナジフロキサシン
ゼビアックス
オゼノキサシン
分類 リンコマイシン系 キノロン系 キノロン系
使い方 1日2回 炎症性ニキビに塗布 1日2回 炎症性ニキビに塗布 1日1回 炎症性ニキビに塗布
特徴
  • 炎症性ニキビに使用
  • ゲルは刺激が少なく、乾燥している肌や狭い範囲に向く
  • ローションは背中など広い範囲に適するが、アルコールの刺激を感じる方もいる
  • アクネ菌や表皮ブドウ球菌を殺菌する
  • ローション・クリーム・軟膏と剤形が豊富
  • ローションは塗り拡げやすく背中のニキビに使いやすい
  • 1日1回でよく、1日2回のアクアチムと同等の効果
  • ローションは垂れにくく指先にとって塗れる
  • クリームはローションより患部を覆いやすい
副作用 かゆみ、発赤、ひりひり感 かゆみ、刺激感、ほてり 乾燥、ヒリヒリ感、発赤

横にスクロールできます。

抗菌薬の飲み薬(炎症性ニキビに使う薬)

赤ニキビ・黄ニキビには抗菌薬の内服が強く推奨されています。菌を減らすだけでなく炎症を抑える作用も持ちます。耐性菌を防ぐため、1.5〜2か月で効果と継続の要否を判断し、投与は3か月以内とすることが推奨されています。

ビブラマイシン
ドキシサイクリン
ミノマイシン
ミノサイクリン
ルリッド
ロキシスロマイシン
ファロム
ファロペネム
分類 テトラサイクリン系 テトラサイクリン系 マクロライド系 ペネム系
特徴
  • 細菌のたんぱく質の合成を妨げて菌を減らす
  • 日本皮膚科学会のガイドラインで炎症性ニキビに強く推奨されている
  • 細菌のたんぱく質の合成を妨げて菌を減らす
  • 炎症の原因となる白血球が集まるのを抑えたり、活性酸素を抑えることで炎症をおさえる作用もある
  • ビブラマイシンと同等の効果
  • 細菌のたんぱく質の合成を妨げて菌を減らす
  • テトラサイクリン系とは系統が異なる
  • 肺炎など皮膚以外の感染症でも鍵になる薬のため、指示どおりの服用が特に重要
  • 細菌の細胞膜上のたんぱく質に結合して細胞壁の合成を妨げる
副作用 吐き気、下痢、腹痛
発疹、肝障害、重度の薬疹
めまい、吐き気・嘔吐、便秘
頭痛、肝障害・腎障害、薬疹
長期では色素沈着に注意
発疹、肝障害
腹痛・下痢・嘔吐
発疹、肝障害・腎障害
吐き気・嘔吐・下痢
ほてり

横にスクロールできます。

漢方薬

漢方薬はニキビ治療で補助的な役割をもち、日本皮膚科学会のガイドラインでは推奨度C1(他の治療が無効であれば推奨する)です。既存の薬だけでは足りない方、できる限りの治療を行いたい方に使います。

十味敗毒湯
ツムラ6番
荊芥連翹湯
ツムラ50番
清上防風湯
ツムラ58番
桂枝茯苓丸加薏苡仁
ツムラ125番
読み方 じゅうみはいどくとう けいがいれんぎょうとう せいじょうぼうふうとう けいしぶくりょうがんかよくいにん
内容 キキョウ、サイコ、センキュウ、ブクリョウ、ボクソク、ドクカツ、ボウフウ、カンゾウ、ケイガイ、ショウキョウ オウゴン、オウバク、オウレン、キキョウ、キジツ、ケイガイ、サイコ、サンシン、ジオウ、シャクヤク、センキュウ、トウキ、ハッカ、ビャクシ、ボウフウ、レンギョウ、カンゾウ オウゴン、キキョウ、サンシン、センキュウ、ハマボウフウ、ビャクシ、レンギョウ、オウレン、カンゾウ、キジツ、ケイガイ、ハッカ ヨクイニン、ケイヒ、シャクヤク、トウニン、ブクリョウ、ボタンピ
特徴
  • 化膿の初期症状を改善し、熱を冷ます
  • かゆみを止める
  • ベピオやディフェリンの刺激感(かゆみ・赤み)を抑える可能性が報告されている
  • 化膿の初期症状を改善し、熱を冷ます
  • かゆみを止める
  • 熱を冷まし、かゆみを抑える
  • 膿を排出する
  • 皮脂が多い方にも向く
  • 熱を冷まし、かゆみを抑える
  • 膿を排出する
  • 月経不順にも保険適応をもつ
対象となるニキビ 赤ニキビの初期 赤ニキビは軽度で、慢性期のしこりを伴うニキビ 黄ニキビ・赤ニキビが主体 月経周期に伴い悪化するニキビ
共通する副作用:発疹、赤み、かゆみ、食欲不振、胃部不快感、悪心、腹痛、下痢など

横にスクロールできます。

ビタミン剤

ビタミン剤のニキビへの効果は明確にはなっていませんが、体質改善やニキビ予防、ニキビ治療の補助という位置づけで処方することがあります。

シナール配合錠
ビタミンC・B5
ハイチオール
L-システイン
ノイロビタン配合錠
ビタミンB群
ユベラ錠
ビタミンE誘導体
内容 アスコルビン酸(ビタミンC)
パントテン酸(ビタミンB5)
L-システイン オクトチアミン(B1)
リボフラビン(B2)
ピリドキシン(B6)
シアノコバラミン(B12)
トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE誘導体)
特徴
  • 皮膚のターンオーバーを整え、ニキビを予防・改善する
  • コラーゲンの生成を促し、肌のダメージの原因となる活性酸素を抑える
  • メラニンの生成を抑える
  • 酸化ストレスを防ぐ
  • メラニン色素の産生を抑え、色素沈着の予防にも期待できる
  • 皮膚や粘膜をすこやかに保ち、ニキビを予防するとされる
  • ビタミンB2・B6はターンオーバーに重要な成分
  • 血流を改善し、ターンオーバーを正常化して色素沈着やシミ、そばかすを改善する
  • 酸化によるダメージから皮膚の細胞を守る
副作用 胃の不快感・悪心・嘔吐・下痢 悪心・下痢 便秘・嘔気・下痢・めまい 便秘・胃部不快感・下痢・発疹

横にスクロールできます。

STEP BY STEP

刺激を抑える塗り方

3つのポイント

塗り方の基本はこの3つです。

1日1回、洗顔後に塗ります
目のまわり、唇、鼻の入り口などの粘膜部や、傷のある場所は避けて塗ります
刺激をなるべく起こさないよう、しっかり保湿をします

スキンテストをしながら、少しずつ広げます

いきなり顔全体に通常量を塗るのではなく、段階を踏みます。

最初の4〜5日は、薬が肌に合うか米粒大からテストします
慣れてきたら顔全体にうすく塗ります
量を増やして全体に塗ります。刺激感があれば量を戻します

かゆみや赤みが強く出る場合は受診してください。

スキンテストの進め方。4〜5日、2週間目、1か月以内、通常量まで増量の4段階
4〜5日 → 2週間目 → 1か月以内 → 通常量、と段階的に増やします。

よくある副作用

いずれも薬が効いていることの裏返しです。1か月を過ぎると感じる頻度は減っていきます。

赤み
ひりひり感
皮むけ
乾燥
TECHNIQUES

刺激がつらいときの3つの方法

塗り拡げ法 — 面積を少しずつ増やす

刺激が気になるとき、いきなり顔全体ではなく1か所から始めて広げていく方法です。

1日目:もっとも気になるニキビ1か所にチョンと塗ります
2日目:点で、1日目の倍の大きさに塗ります
3日目:面塗りに向けて塗り拡げます
最終的に:ニキビができているところ全体に面で塗ります
塗り拡げ法。1日目は1か所、2日目は倍の大きさ、3日目は塗り拡げ、最終的に全体へ面塗り
肌を慣らしながら、少しずつ塗る面積を広げていきます。

ショートコンタクト法 — 短時間だけ置いて洗い流す

1/4FTU(指先から第一関節までの1/4程度)でも刺激やかさつきが出るときの方法です。

1〜2週間:1/4FTUを全顔に塗って15分で洗い流します
1〜2週間ごとに:20分 → 30分 → 45分 → 1時間と、置く時間を徐々に伸ばします
1時間でも大丈夫になったら:1/4FTUを全顔に塗ったまま就寝します

毎日続けて置く時間を伸ばしていくと、少しずつニキビは改善し、通常の使い方に戻せることもあります。

ショートコンタクト法。1/4FTUを全顔に塗って15分で洗い流し、20分・30分・45分・1時間と徐々に伸ばす
夜の洗顔前に広めに塗り、5〜15分ほどおいてから洗い流すところから始めます。

ローテーション法 — 塗る場所を日替わりにする

顔全体を毎日塗るのがつらいとき、部位を日替わりにして負担を分ける方法です。

1日目:1/3FTU程度をおでこに塗ります
2日目:右頬だけに塗ります
3日目:左頬だけに塗ります
最終的に:1週間程度で顔全体に塗布できるようにしていきます
ローテーション法。1日目はおでこ、2日目は右頬、3日目は左頬と部位を日替わりにする
1か所あたりの塗る頻度が減るので、刺激をためこまずに続けられます。

朝と夜、それぞれ何をするか

洗顔・保湿・ニキビ薬・メイクの位置づけをまとめました。ニキビ薬は1日1回、夜に塗ります。

朝と夜の洗顔・保湿・ニキビ薬・メイクの方法とポイントの一覧
こすらない・すすぎ残さない・パッティングしない。この3つが共通のポイントです。
PRICE

費用の目安

保険診療です。3割負担の方の目安を示します。

2026年8月時点の診療報酬にもとづく目安です(初診料・再診料・処方箋料)。別に薬局での薬剤費がかかります。

FAQ

よくある質問

FTUとは何ですか+
Finger Tip Unit の略で、塗る量の目安です。1FTUは、大人の人差し指の先から第一関節までチューブから出した量で、およそ0.5gです。顔全体にはおよそ1/2〜1FTUを使います。
副作用とかぶれはどう見分けますか+
乾燥・皮むけ・軽い赤み・ヒリヒリはよくある副作用で、続けて大丈夫です。強い赤み、強いかゆみ、じくじくしたひどい腫れはかぶれ(接触皮膚炎)が疑われます。中止して受診してください。
3つの方法はどれを選べばよいですか+
刺激の出かたによります。1か所ずつなら耐えられる方は塗り拡げ法、全顔に塗ると数分でつらい方はショートコンタクト法、毎日が負担な方はローテーション法が向きます。診察のときにご相談ください。
洗い流してしまって効きますか+
ショートコンタクト法は、短い接触時間でも一定の効果が得られることを利用した方法です。まずは続けられることが優先で、慣れてきたら通常の使い方に戻していきます。
保湿剤は先ですか、あとですか+
刺激が気になるときは保湿剤を先に塗り、乾いてからニキビ薬を重ねてください。逆でもかまいませんが、先に保湿するほうが刺激は軽くなります。
どのくらい続ければよいですか+
新しいニキビができない状態を3か月以上を目安に続けます。見た目が落ち着いてもコメドは残っているため、途中でやめると再発しやすくなります。
刺激がまったく治まりません+
薬の種類を変える選択肢があります。エピデュオ → ベピオ、ベピオ → ディフェリンのように刺激の弱いものに切り替えたり、剤形を変えたりできます。我慢せずお伝えください。
豊洲イーウェルクリニック
やめる前に、一度ご相談ください

ニキビの塗り薬でいちばん多い失敗は、「刺激がつらくて自己判断でやめてしまう」ことです。ここでご紹介した3つの方法を使えば、多くの方は続けられます。それでも難しいときは薬を変えることもできますので、次の診察でお伝えください。

豊洲駅から徒歩3分/土日も診療しています
REFERENCES
参考文献
  1. 尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン(日本皮膚科学会)

本ページは一般的な情報提供を目的としています。処方の可否と治療方針は診察のうえで判断します。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME

ご質問にお答えします