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ニキビ(顔面尋常性ざ瘡)

ACNE

ニキビ白いうちに、治しはじめる

 

ニキビに抗生物質(抗菌薬)は効きます。ただし、効くのは赤く腫れた炎症に対してで、ずっと飲み続ける薬ではありません。炎症を抗生物質で抑えているあいだに、毛穴のつまりを治す薬に切り替えていく。これがニキビ治療の基本の流れです。

豊洲駅 徒歩3分白いうちに始める急性期と維持期で薬を変える抗菌薬は3か月以内
ABOUT

ニキビについて

ニキビは「病気」です

ニキビは9割の人が経験するありふれた皮膚の症状で、「青春のシンボル」と言われることもありますが、尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)という皮膚の病気です。

スキンケアだけで様子を見て放っておくと痕に残ることがあります。症状が軽いうちから皮膚科で治療を始めることが大切です。

白ニキビの段階で治療を始めるほど、赤ニキビになりにくくなります
赤ニキビを繰り返すほど、色素沈着や凹んだ痕が残りやすくなります
痕になってからでは、元の肌に戻すのは難しくなります

ニキビの病名は「尋常性ざ瘡」です

ニキビの正式な病名は尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)といいます。「尋常性痤瘡」と書くこともあり、同じ意味です。カルテや診断書、お薬の説明書にはこの名前で記載されます。

顔にできたものを「顔面尋常性ざ瘡」、膿をもったものが多い状態を「膿疱性ざ瘡」と呼び分けることもありますが、いずれも尋常性ざ瘡の一部です。

保険診療の対象となる病気ですので、健康保険を使って治療を受けられます。

ニキビはなぜできるのですか

毛穴のつまり(角化異常)、皮脂の過剰な分泌、アクネ菌などの要因が重なって炎症が起こります。その背景には、ホルモンバランス、遺伝的な体質、年齢、食事、ストレス、化粧品などが関わっています。

ニキビができるしくみ。毛穴の角化異常・皮脂の過剰な分泌・アクネ菌の感染・炎症、外的要因とホルモン要因
毛穴のつまり・皮脂・アクネ菌の3つが重なって炎症が起こります。

ニキビの種類と進み方

毛穴がつまった状態であるコメド(面ぽう)からニキビは始まります。「白ニキビ」「黒ニキビ」と呼ばれるもので、触るとざらざらします。そのままにすると炎症を起こした「赤ニキビ」、化膿した「黄ニキビ」へと進みます。

だからこそニキビ治療では、毛穴のつまりを改善するコメド治療がいちばん大切になります。

皮脂の分泌が増え、目に見えない毛穴のつまりが生じる(マイクロコメド)
皮脂が毛穴に詰まって、非炎症性丘疹(白ニキビ)ができる
アクネ菌などが感染し、痛みを伴う炎症性丘疹(赤ニキビ)になる
悪化すると膿をもった膿疱(黄ニキビ)になる
そのまま放置すると瘢痕(ニキビ痕)になる
ニキビの進み方。01正常な肌 02マイクロコメド 03白ニキビ 04赤ニキビ 05黄ニキビ 06にきび痕
同じ毛穴が段階を追って進んでいきます。早い段階で止めるほど痕が残りません。

重症度の目安

炎症性皮疹(赤ニキビ・黄ニキビ)の数で重症度を判断します。片側の顔で数えます。

重症度 片顔の炎症性皮疹の数
軽症 5個以下
中等症 6個以上 20個以下
重症 21個以上 50個以下
最重症 51個以上

数だけでなく、痕の残りやすさ・繰り返す期間・生活への影響もあわせて治療を決めます。

ニキビに抗生物質(抗菌薬)は効きますか

効きます。赤く腫れたニキビ(炎症性皮疹)には、抗生物質=抗菌薬の飲み薬や塗り薬がはっきり効果を示します。アクネ菌を減らすはたらきと、炎症そのものを抑えるはたらきの両方があるためです。

ただし、ニキビの抗生物質は飲み続ける薬ではありません。日本皮膚科学会のガイドラインでも、飲み薬の抗菌薬は『中等症以上』『急性炎症期のみ』『最長3か月まで』を原則としています。

長く飲み続けると、効かない菌(耐性菌)が増えて、いざというときに効かなくなります。また、抗生物質は毛穴のつまり(白ニキビ・コメド)には効きません。つまりを残したままやめれば、また同じところが炎症を起こします。

そのため当院では、抗生物質で炎症を抑えているあいだに、毛穴のつまりを治す塗り薬(アダパレン・過酸化ベンゾイル)を並行して始め、炎症が落ち着いたら塗り薬だけに移していきます。

抗生物質(抗菌薬)
効く相手
アクネ菌と炎症=赤ニキビ・黄ニキビ
主な薬
飲み薬:ミノサイクリン(ミノマイシン)など
塗り薬:クリンダマイシン、ナジフロキサシン
使う期間
急性炎症期のみ・飲み薬は最長3か月
やめると
つまりが残っていれば再燃する
コメド治療薬
効く相手
毛穴のつまり=白ニキビ・黒ニキビ
主な薬
アダパレン(ディフェリン)
過酸化ベンゾイル(ベピオ)
配合剤(エピデュオ・デュアック)
使う期間
炎症が治まったあとも継続(維持治療)
やめると
新しいニキビができやすくなる

抗生物質は「火を消す薬」、コメド治療薬は「火種をなくす薬」とお考えください。火を消しただけでは、火種が残っている限りまた燃えます。

抗生物質・抗生剤・抗菌薬 — 呼び方が違うだけで同じ薬です

「ニキビの抗生物質」「ニキビの抗生剤」「抗菌薬」と、いろいろな言い方をされます。細かくいえば成り立ちが違うのですが、ニキビの治療についてお話しする場面ではどれも同じものを指しているとお考えいただいて差し支えありません。

医療機関では「抗菌薬」という言い方をすることが多く、薬局や説明書では「抗生物質」「抗生剤」と書かれることがあります。

ニキビに使う抗生物質(飲み薬)の種類 — ミノマイシンなど

赤ニキビが多いとき、または塗り薬だけでは足りないときに、飲み薬の抗生物質を組み合わせます。日本皮膚科学会のガイドラインで first choice とされているのはテトラサイクリン系です。

一般名 主な商品名 位置づけ
ドキシサイクリン ビブラマイシン テトラサイクリン系。ガイドラインで推奨されています
ミノサイクリン ミノマイシン テトラサイクリン系。同じく推奨されています
ロキシスロマイシン ルリッド テトラサイクリン系が使えないときの選択肢です
ファロペネム ファロム 同上。用いられることがあります

いずれも急性炎症期に限って使い、最長3か月を原則とします。妊娠中・授乳中の方、8歳未満のお子さんではテトラサイクリン系は使えません。ほかにお飲みのお薬との関係もありますので、診察のうえで決めます。

急性炎症期と維持期 — 抗生物質はいつやめるのか

赤ニキビがあるときは、まず抗生物質(抗菌薬)の塗り薬や飲み薬を含めた「急性炎症期」の治療を行います。赤ニキビの多くが平らになったら「維持期」へ移ります。

ここで治療をやめてしまうと、残っているコメドがまた炎症を起こして次のニキビになります。見た目が落ち着いてからも、コメド治療を続けることがいちばん大事です。

ニキビの経過と治療の流れ。初期・急性炎症期・維持期でディフェリン、ベピオ/エピデュオ、デュアック、抗菌薬内服・外用を使い分ける
ディフェリンとベピオ/エピデュオは通して使い、デュアックと抗菌薬は急性炎症期にかぎって足します。

ニキビ治療の4つのポイント

治療の考え方は、この4つに集約されます。

毛穴のつまり(白ニキビ)の段階で、炎症が起きる前にできるだけ早く治療を始めます
早期から毛穴のつまりを改善し、白ニキビに効く塗り薬(コメド治療薬)を使います
炎症がひどいニキビでは、塗り薬・飲み薬の抗生物質(抗菌薬)を併用します
抗生物質(抗菌薬)は『急性炎症期のみ』『中等症以上』『最長3か月』を原則とします

治療の経過の一例

軽症〜中等症の方の経過の例です。効果の出かたには個人差があります。

赤みが引くまでに数週間、痕の赤みが落ち着くまでにさらに数か月かかります。
COMPARE
重症度でくらべる

ニキビは、赤ニキビ(炎症性皮疹)が顔全体でいくつあるかで重症度を分けます。同じ「ニキビ」でも、重症度が変わると使う薬が変わります。

軽症
赤ニキビ 10個以下
見え方
白ニキビが中心。赤いものがあっても顔全体で10個以下
主な治療
毛穴のつまりを治す塗り薬(ディフェリン・ベピオ)
抗生物質
白ニキビだけなら原則使いません
中等症
赤ニキビ 10〜40個
見え方
赤ニキビが顔に10個以上40個以下
主な治療
抗菌薬を配合した塗り薬(デュアック)+つまりを治す塗り薬
抗生物質
飲み薬を2週間ほど併用することがあります
重症
赤ニキビ 40個以上
見え方
顔全体に赤ニキビが40個以上。しこりや膿をもつものを含む
主な治療
エピデュオゲル+飲み薬の抗生物質(4週間程度)
抗生物質
それでも足りないときは自費の選択肢を検討します

重症度は診察で判断します。写真は当院で治療した方の一例で、見え方には個人差があります。重症の方は保険診療だけでは改善が難しいことも多く、ケミカルピーリング、ホルモン療法(低用量ピル・スピロノラクトン)、イソトレチノイン内服などの自費診療を検討します。ピルがどのようにニキビに働くかは女性の大人にきびと低用量ピルで、イソトレチノインの副作用はイソトレチノインのページでご説明しています。

MEDICINE

ニキビ治療薬の一覧

5つのカテゴリーでくらべる

ニキビの薬は、はたらきによって5つのカテゴリーに分かれます。土台になるのが「コメド治療薬」で、炎症が強いときに抗菌薬を足し、落ち着いたらまたコメド治療薬だけに戻していく、というのが基本の流れです。

コメド治療薬(毛穴のつまりに働く薬)

白ニキビ(コメド)をできにくくする薬です。今あるニキビを治すだけでなく、次のニキビを減らすために、症状が落ち着いたあとも続けます。ニキビ治療の土台になる薬です。

分類
レチノイド様
使い方
1日1回 夜 洗顔後に広い範囲へ
特徴
  • 毛穴のつまりを改善し、白ニキビをできにくくする
  • 赤ニキビへの悪化を防ぐ
  • 改善後の維持にも使う
副作用
乾燥、皮むけ、ヒリヒリ感、赤み
妊娠中・妊娠の可能性がある方は使えません
ベピオゲル過酸化ベンゾイル(BPO)
分類
過酸化物
使い方
1日1回 洗顔後に広い範囲へ
特徴
  • 古い角層を取り除き毛穴のつまりを改善する
  • アクネ菌・黄色ブドウ球菌への抗菌作用があり赤ニキビにも効く
  • 耐性菌ができにくく長く使える
  • ローション・ウォッシュゲルは体や背中にも使いやすい
副作用
乾燥、皮むけ、ヒリヒリ感、赤み
衣類・寝具・毛髪の脱色に注意
デュアック配合ゲル過酸化ベンゾイル+クリンダマイシン
分類
配合剤(過酸化物+抗菌薬)
使い方
1日1回 夜 洗顔後
特徴
  • 抗菌薬を含み、赤ニキビが主体の急性炎症期に適する
  • 耐性菌を避けるため、おおむね12週までにとどめる
  • 落ち着いたらベピオへ切り替えて維持する
副作用
乾燥、皮むけ、ヒリヒリ感、赤み
脱色作用あり
エピデュオゲル過酸化ベンゾイル+アダパレン
分類
配合剤(過酸化物+レチノイド様)
使い方
1日1回 夜 洗顔後
特徴
  • 2つの作用をあわせ持ち、中等症〜重症の赤ニキビによい適応
  • 凹んだニキビ痕(萎縮性瘢痕)を防ぐ根拠がある
  • 維持期にも使える
副作用
刺激感が最も強い
乾燥、皮むけ、赤み
妊娠中は使えません

横にスワイプして比べられます。

抗菌薬の塗り薬(赤ニキビに使う薬)

炎症を起こした赤ニキビの菌を抑えます。単独では毛穴のつまりに効かないため、必ずコメド治療薬と併用します。耐性菌を避けるため、炎症が落ち着いたら中止します。

ダラシンTゲル・ローションクリンダマイシン
分類
リンコマイシン系
使い方
1日2回 炎症性ニキビに塗布
特徴
  • 炎症性ニキビに使用
  • ゲルは刺激が少なく、乾燥している肌や狭い範囲に向く
  • ローションは背中など広い範囲に適するが、アルコールの刺激を感じる方もいる
副作用
かゆみ、発赤、ひりひり感
アクアチムナジフロキサシン
分類
キノロン系
使い方
1日2回 炎症性ニキビに塗布
特徴
  • アクネ菌や表皮ブドウ球菌を殺菌する
  • ローション・クリーム・軟膏と剤形が豊富
  • ローションは塗り拡げやすく背中のニキビに使いやすい
副作用
かゆみ、刺激感、ほてり
ゼビアックスオゼノキサシン
分類
キノロン系
使い方
1日1回 炎症性ニキビに塗布
特徴
  • 1日1回でよく、1日2回のアクアチムと同等の効果
  • ローションは垂れにくく指先にとって塗れる
  • クリームはローションより患部を覆いやすい
副作用
乾燥、ヒリヒリ感、発赤

横にスワイプして比べられます。

抗菌薬の飲み薬(炎症性ニキビに使う薬)

赤ニキビ・黄ニキビには抗菌薬の内服が強く推奨されています。菌を減らすだけでなく炎症を抑える作用も持ちます。耐性菌を防ぐため、1.5〜2か月で効果と継続の要否を判断し、投与は3か月以内とすることが推奨されています。

ビブラマイシンドキシサイクリン
分類
テトラサイクリン系
特徴
  • 細菌のたんぱく質の合成を妨げて菌を減らす
  • 日本皮膚科学会のガイドラインで炎症性ニキビに強く推奨されている
副作用
吐き気、下痢、腹痛
発疹、肝障害、重度の薬疹
ミノマイシンミノサイクリン
分類
テトラサイクリン系
特徴
  • 細菌のたんぱく質の合成を妨げて菌を減らす
  • 炎症の原因となる白血球が集まるのを抑えたり、活性酸素を抑えることで炎症をおさえる作用もある
  • ビブラマイシンと同等の効果
副作用
めまい、吐き気・嘔吐、便秘
頭痛、肝障害・腎障害、薬疹
長期では色素沈着に注意
ルリッドロキシスロマイシン
分類
マクロライド系
特徴
  • 細菌のたんぱく質の合成を妨げて菌を減らす
  • テトラサイクリン系とは系統が異なる
  • 肺炎など皮膚以外の感染症でも鍵になる薬のため、指示どおりの服用が特に重要
副作用
発疹、肝障害
腹痛・下痢・嘔吐
ファロムファロペネム
分類
ペネム系
特徴
  • 細菌の細胞膜上のたんぱく質に結合して細胞壁の合成を妨げる
副作用
発疹、肝障害・腎障害
吐き気・嘔吐・下痢
ほてり

横にスワイプして比べられます。

漢方薬

漢方薬はニキビ治療で補助的な役割をもち、日本皮膚科学会のガイドラインでは推奨度C1(他の治療が無効であれば推奨する)です。既存の薬だけでは足りない方、できる限りの治療を行いたい方に使います。

十味敗毒湯ツムラ6番
読み方
じゅうみはいどくとう
内容
キキョウ、サイコ、センキュウ、ブクリョウ、ボクソク、ドクカツ、ボウフウ、カンゾウ、ケイガイ、ショウキョウ
特徴
  • 化膿の初期症状を改善し、熱を冷ます
  • かゆみを止める
  • ベピオやディフェリンの刺激感(かゆみ・赤み)を抑える可能性が報告されている
対象となるニキビ
赤ニキビの初期
荊芥連翹湯ツムラ50番
読み方
けいがいれんぎょうとう
内容
オウゴン、オウバク、オウレン、キキョウ、キジツ、ケイガイ、サイコ、サンシン、ジオウ、シャクヤク、センキュウ、トウキ、ハッカ、ビャクシ、ボウフウ、レンギョウ、カンゾウ
特徴
  • 化膿の初期症状を改善し、熱を冷ます
  • かゆみを止める
対象となるニキビ
赤ニキビは軽度で、慢性期のしこりを伴うニキビ
清上防風湯ツムラ58番
読み方
せいじょうぼうふうとう
内容
オウゴン、キキョウ、サンシン、センキュウ、ハマボウフウ、ビャクシ、レンギョウ、オウレン、カンゾウ、キジツ、ケイガイ、ハッカ
特徴
  • 熱を冷まし、かゆみを抑える
  • 膿を排出する
  • 皮脂が多い方にも向く
対象となるニキビ
黄ニキビ・赤ニキビが主体
桂枝茯苓丸加薏苡仁ツムラ125番
読み方
けいしぶくりょうがんかよくいにん
内容
ヨクイニン、ケイヒ、シャクヤク、トウニン、ブクリョウ、ボタンピ
特徴
  • 熱を冷まし、かゆみを抑える
  • 膿を排出する
  • 月経不順にも保険適応をもつ
対象となるニキビ
月経周期に伴い悪化するニキビ

共通する副作用:発疹、赤み、かゆみ、食欲不振、胃部不快感、悪心、腹痛、下痢など

横にスワイプして比べられます。

ビタミン剤

ビタミン剤のニキビへの効果は明確にはなっていませんが、体質改善やニキビ予防、ニキビ治療の補助という位置づけで処方することがあります。

シナール配合錠ビタミンC・B5
内容
アスコルビン酸(ビタミンC)
パントテン酸(ビタミンB5)
特徴
  • 皮膚のターンオーバーを整え、ニキビを予防・改善する
  • コラーゲンの生成を促し、肌のダメージの原因となる活性酸素を抑える
  • メラニンの生成を抑える
副作用
胃の不快感・悪心・嘔吐・下痢
ハイチオールL-システイン
内容
L-システイン
特徴
  • 酸化ストレスを防ぐ
  • メラニン色素の産生を抑え、色素沈着の予防にも期待できる
副作用
悪心・下痢
ノイロビタン配合錠ビタミンB群
内容
オクトチアミン(B1)
リボフラビン(B2)
ピリドキシン(B6)
シアノコバラミン(B12)
特徴
  • 皮膚や粘膜をすこやかに保ち、ニキビを予防するとされる
  • ビタミンB2・B6はターンオーバーに重要な成分
副作用
便秘・嘔気・下痢・めまい
ユベラ錠ビタミンE誘導体
内容
トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE誘導体)
特徴
  • 血流を改善し、ターンオーバーを正常化して色素沈着やシミ、そばかすを改善する
  • 酸化によるダメージから皮膚の細胞を守る
副作用
便秘・胃部不快感・下痢・発疹

横にスワイプして比べられます。

どの薬がどの時期に効くのか — 抗生物質とコメド治療薬の使い分け

同じ「ニキビの薬」でも、効く場所が違います。毛穴のつまりに効く薬(ディフェリン・ベピオ・エピデュオ)と、菌と炎症に効く薬(デュアック・抗生物質(抗菌薬))を、時期に応じて組み合わせます。

ニキビのしくみと薬の対応。毛穴の角化異常にベピオ・ディフェリン・デュアック・エピデュオ、アクネ菌の感染にディフェリン・デュアック・エピデュオ
1つの薬が複数のはたらきを持つため、少ない本数でも組み合わせが成り立ちます。

保湿剤もいっしょに使います

ニキビの薬は肌を乾燥させます。乾燥すると刺激感が強くなり、続けられなくなる方が多いため、ヒルドイドローションやビーソフテンクリームなどの保湿剤をあわせて処方します。

「油分がニキビに悪い」と思われがちですが、乾燥したまま塗り続けるほうが治療は続きません。

塗る順番は、保湿剤 → ニキビの薬の順です。ニキビの薬を塗ったあとに保湿剤を重ねてもかまいません。

CHOOSE

どの薬が合うか・自費という選択肢

軽症の方(顔全体で赤ニキビが10個以下)

治療の一例です。実際は肌の状態と生活を見て決めます。

こんな方 治療例 考え方
10歳代前半・額や鼻のTゾーンに白ニキビ ディフェリンゲル 白ニキビに効果が高いディフェリンを使います。白ニキビには抗菌薬の塗り薬・飲み薬は効かないため、原則使いません。
10歳代後半・額に赤ニキビ デュアック配合ゲル
(不十分なら)ビブラマイシン錠 1週間程度
炎症性ニキビには抗菌薬を含むデュアックが有効です。短期間の抗菌薬内服を併用することもあります。
20歳代女性・生理前に悪化する デュアック配合ゲル
(不十分なら)ビブラマイシン錠 1週間程度
ホルモンの影響が強い場合は、低用量ピルやスピロノラクトンも選択肢になります。
10歳代前半・額や鼻のTゾーンを中心に白ニキビがある方/《治療例》ディフェリンゲル。白ニキビによく効きます。白ニキビに対して抗生物質の塗り薬・飲み薬は効果がなく、原則として使いません。
10歳代後半・額に赤ニキビを認める方/《治療例》デュアック配合ゲル(効果が不十分な場合はビブラマイシン錠を1週間程度)。炎症のあるニキビには抗菌薬を配合したデュアック配合ゲルが有効です。
20歳代女性・生理前にニキビが悪化する方/《治療例》デュアック配合ゲル(効果が不十分な場合はビブラマイシン錠を1週間程度)。短期間の抗菌薬内服を併用することもあります。

中等症の方(顔に炎症性皮疹が10〜40個)

こんな方 治療例 考え方
10歳代後半・頬に赤ニキビが中等度 デュアック配合ゲル
(不十分なら)ビブラマイシン錠 2週間程度
十味敗毒湯
ニキビ痕の予防のため、維持期にはエピデュオへ切り替えることを検討します。
20歳代後半・背中に赤ニキビが多い ベピオウォッシュゲル
ビブラマイシン錠
体に使えるベピオを基本にします。背中は十分に塗りきれないことがあるため、抗菌薬内服も併用します。
10歳代後半・頬に赤ニキビを中等度認める方/《治療例》デュアック配合ゲル(効果が不十分な場合はビブラマイシン錠を2週間程度)、十味敗毒湯。ニキビ痕の予防のため、維持期にはエピデュオを検討します。
20歳代後半・背中に赤ニキビを多く認める方/《治療例》ベピオウォッシュゲル、ビブラマイシン錠。体に使えるベピオを基本にします。背中は塗り薬を十分に塗れないことも多いため、抗菌薬の内服も併用します。

重症の方(顔全体で赤ニキビが40個以上)

エピデュオゲルとビブラマイシン錠4週間程度の内服が基本になります。

保険診療だけでは改善が難しいことも多く、ケミカルピーリングやホルモン療法(低用量ピル・スピロノラクトン)、イソトレチノイン内服などの自費診療もあわせて考えます。

顔全体に赤ニキビを多数認める方/《治療例》エピデュオゲル、ビブラマイシン錠を4週間程度内服。保険診療だけでは改善が難しい場合も多く、ケミカルピーリング、ホルモン療法(低用量ピル・スピロノラクトン)、イソトレチノイン内服などの自費診療も検討します。

保険診療で足りないときの選択肢(自費)

保険の薬を使いきってもコントロールできないとき、次の選択肢があります。

はたらき
皮脂腺そのものを小さくし、皮脂の分泌を大きく減らす
こんな方に
重症・難治性のニキビ、繰り返す方、痕が残りやすい方。妊娠は避けなければなりません
はたらき
アンドロゲン(男性ホルモン)のはたらきを抑え、皮脂の分泌を抑える
こんな方に
大人のニキビ、あごや口まわりに繰り返す方
はたらき
アンドロゲンを抑え、ホルモンの変動をならす
こんな方に
月経周期に伴って悪化する方
はたらき
毛穴のつまりと皮脂に働く外用
こんな方に
妊娠中・授乳中でも使えます
はたらき
角質のたまりと毛穴のつまりを取り除く
こんな方に
ざらつき・毛穴のつまり・くすみもあわせて気になる方

自費診療は保険診療と同じ日には行えないことがあります。診察のうえでご案内します。

スキンケアで気をつけること

ノンコメドジェニック(コメドをつくりにくいことを確認した)製品を選ぶことで、治療と両立しながらメイクやスキンケアを続けられます。

PRICE

費用の目安

保険診療が基本です。3割負担の方の目安を示します。自費のものは税込価格です。

2026年8月時点の診療報酬にもとづく目安です(初診料・再診料・処方箋料)。別に薬剤費がかかります。自費診療の価格は税込です。

FAQ

よくある質問

ニキビに抗生物質はどのくらいの期間飲みますか?
飲み薬の抗生物質(抗菌薬)は、原則として最長3か月までです。日本皮膚科学会のガイドラインでも『中等症以上』『急性炎症期のみ』とされています。赤ニキビが落ち着いたら、毛穴のつまりを治す塗り薬による維持治療に切り替えます。
抗生物質をやめたらまたニキビができました。
抗生物質は炎症を抑える薬で、毛穴のつまりには効きません。つまりが残ったままやめると、同じところがまた炎症を起こします。抗生物質を飲んでいるあいだから、アダパレンや過酸化ベンゾイルの塗り薬を並行して始め、やめたあともその塗り薬を続けることで再発を防ぎます。
ニキビの病名は何ですか?
「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」です。「尋常性痤瘡」と書くこともあります。保険診療の対象となる病気です。
ニキビは自然に治りますか
軽いものは自然に落ち着くこともあります。ただし赤ニキビを繰り返すと、色素沈着や凹んだ痕が残ります。痕になってからでは戻すのが難しいため、白いうちに治療を始めることをおすすめします。
どのくらいで効きますか
赤みが引くまでに2〜4週間、全体が落ち着くまでに2〜3か月が目安です。塗り始めの1〜2週間はかえって刺激感が出ることがありますが、多くは落ち着きます。
薬を塗ると皮がむけます。使い続けてよいですか
多くの場合は続けて大丈夫です。1日おきにする、保湿剤を先に塗る、量を減らすなどで乗り切れます。つらいときは受診してください。薬の種類を変えることもできます。
ニキビがない場所にも塗るのですか
はい。まだ見えていない毛穴のつまり(マイクロコメド)に働くため、ニキビができやすい範囲に面で薄くのばします。点で塗るだけでは再発を減らせません。
抗菌薬はいつまで飲みますか
耐性菌を防ぐため、1.5〜2か月で効果と継続の要否を判断し、投与は3か月以内とすることが推奨されています。落ち着いたら、コメド治療薬だけの維持治療に移ります。
治ったら薬をやめてよいですか
見た目が落ち着いても、毛穴のつまりは残っています。ここでやめると再発しやすいため、コメド治療薬(ディフェリン・ベピオ・エピデュオ)は続けることをおすすめします。
食べ物は関係ありますか
特定の食品がニキビの直接の原因になるという強い根拠はありません。ただし睡眠不足やストレスは悪化の要因になります。極端な食事制限より、生活のリズムを整えるほうが役立ちます。
妊娠中・授乳中でも治療できますか
ディフェリンとエピデュオは使えません。ベピオや抗菌薬の塗り薬、アゼライン酸などを使います。妊娠の可能性がある場合は必ずお伝えください。
背中やデコルテのニキビも診てもらえますか
はい。体には塗り拡げやすいベピオウォッシュゲルやローションを使います。背中は自分で塗りきれないことが多いため、抗菌薬の内服を併用することがあります。
ニキビ痕は治りますか
炎症後の赤みや色素沈着は、時間とともに薄くなることが多いです。凹んだ痕(萎縮性瘢痕)は自然には戻りにくいため、そもそも作らないことがいちばんの対策です。
マスクでニキビが増えました
こすれと蒸れが刺激になります。清潔なマスクに替える、保湿を先に行う、刺激の強い薬を一時的に減らす、といった調整をします。
中学生でも受診できますか
はい。10歳代前半のニキビは白ニキビが中心のことが多く、早い段階でコメド治療を始めるほど後の赤ニキビを減らせます。保険診療で治療できます。
豊洲イーウェルクリニック
白いうちに、はじめてください

ニキビは、赤くなってから治すより、白いうちに減らすほうがずっと簡単です。そして落ち着いてからも続けることで、次のニキビが出にくくなります。「もう少し様子を見よう」と思っているうちに痕になってしまうことが少なくありません。土日も診療していますので、受診しやすいときにお越しください。

豊洲駅から徒歩3分/土日も診療しています
REFERENCES
参考文献
  1. 尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン(日本皮膚科学会)

本ページは一般的な情報提供を目的としています。治療方針は診察のうえで判断します。

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