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イボ(尋常性疣贅)

WART

イボ(尋常性疣贅)削っても取れないのは、ウイルスだからです

 

手や足のイボは、ヒトパピローマウイルスが皮膚に入り込んで起こります。表面を削っても、ウイルスがいる深い部分が残るため取れません。それどころか、いじることで周りに広がっていきます。治療は液体窒素で凍らせる方法が基本で、1〜2週ごとにくり返します。すぐには終わりませんが、続ければ治ります。江東区豊洲、豊洲駅から徒歩3分。土日も診療しています。

豊洲駅 徒歩3分削ると広がります1〜2週ごとにくり返します
ABOUT

イボについて

急いでいる方へ — よくある4つの疑問

イボについて、とくに多くいただくご質問に先に結論をまとめます。

「削っていいですか、カッターで取れますか」→ やめてください。ウイルスは皮膚の深いところにいるため取れません。削ると出血し、その血や削りかすからウイルスが周りに広がって数が増えます。
「何回通えば治りますか」→ 液体窒素は1〜2週ごとにくり返し、治るまで数か月かかることが多い治療です。1回では終わりません。手のイボより足の裏のイボのほうが時間がかかります。
「魚の目ではないですか」→ 見た目が似ています。表面を削ったときに黒い点(点状の出血)が見えればイボ、中心に芯があって押すと痛むなら魚の目のことが多いです。診察で見分けます。
「うつりますか」→ うつります。ご自身の別の場所にも、ご家族にもうつることがあります。タオルやスリッパの共用は避けてください。

尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)とは — ウイルス性イボのことです

尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)は、ヒトパピローマウイルス(HPV)が皮膚の小さな傷から入り込み、皮膚の細胞の中で増えることでできます。

表面はざらざらと硬く盛り上がり、灰色や肌色をしています。痛みはないことが多いのですが、足の裏など体重がかかる場所では押されて痛むことがあります。

手指、指のまわり、足の裏、ひざなど、外からの刺激を受けやすい場所にできやすいのが特徴です。お子さんに多くみられますが、大人にもできます。

尋常性疣贅は自然に治るのか、なぜ広がるのか

イボをいじる、削る、爪でかく、ひげ剃りで傷つけるといった刺激によって、ウイルスが周りの皮膚に運ばれます。これを自家接種といいます。

とくに、爪でかいたあとに別の場所をさわると、離れた場所に新しいイボができることがあります。気になっても触らないことが、いちばんの広げない対策です。

アトピー性皮膚炎などで皮膚のバリアが弱っていると、感染しやすく広がりやすくなります。

部位で病名が変わるわけではありません

「足の裏にできたイボ」も、病名としては尋常性疣贅です。できた場所によって呼び名を変えることはありません。

ただし、足の裏のイボは体重で押されて平たく広がり、深くなりやすいため、治療に時間がかかる傾向があります。

EXAM

見分け方と検査

魚の目・たこと見分けます

見分けが治療を分けます。イボに魚の目の治療を続けると、削るたびに広がることがあります。

足の裏のイボは、魚の目やたこと間違われやすく、市販の魚の目薬で対処されていることがよくあります。

  イボ(尋常性疣贅) 魚の目(鶏眼)
原因 ウイルスの感染 くり返す圧迫と摩擦
削ったとき 黒い点(点状の出血)が見える 中心に半透明の芯がある
押したとき つまむと痛いことがある まっすぐ押すと痛い
増えることがある 増えない
うつるか うつる うつらない

当院で行う検査

多くは見た目と削ったときの所見で診断できます。判断に迷う場合に次を行います。

ダーモスコピー — 拡大鏡で観察します。点状の出血が確認できるとイボの可能性が高くなります。
病理検査 — 高齢の方で形がいびつなもの、急に大きくなったもの、出血をくり返すものでは、ほかの皮膚の腫瘍との見分けのために組織を確かめることがあります。
TREATMENT

治療とセルフケア

尋常性疣贅の治療 — 液体窒素による凍結療法が基本です

マイナス196度の液体窒素を綿棒やスプレーで当て、イボの組織を凍らせて壊します。壊れた組織がはがれ落ちるとともに、ウイルスに対する体の反応も引き出されます。

1〜2週ごとにくり返します。1回では終わりません。手のイボで数回から十数回、足の裏のイボではそれ以上かかることもあります。

当てているあいだと直後に、しみるような痛みがあります。数日間、水ぶくれや黒い血まめのようになることがありますが、これは想定される経過です。破らずにそのままにしてください。

イボに組み合わせる治療 — サリチル酸(スピール膏・サリチル酸ワセリン)など

どれを選ぶかは、場所、数、大きさ、年齢によって変わります。診察のうえで判断します。

液体窒素だけで治りにくいときは、次を組み合わせます。

治療 内容
サリチル酸の外用(絆創膏・軟膏) 厚く硬くなった角質をやわらかくします。足の裏のイボで、液体窒素の効きをよくする目的で併用します
ヨクイニンの内服 ハトムギ由来の漢方薬です。数が多いお子さんなどに用います。効果が出るまで数か月かかります
局所の削り(削除) 厚い角質を削ってから液体窒素を当てます。処置として行うもので、ご自身で削るのとは異なります

スピール膏の貼り方と経過 — 市販のサリチル酸絆創膏を使うとき

自己判断で使う前に、そのできものがイボかどうかの確認をおすすめします。

スピール膏はサリチル酸を含む絆創膏で、厚く硬くなった角質をふやかしてやわらかくする薬です。ウイルスを殺す薬ではありません。硬い角質を減らして、液体窒素の効きをよくしたり、削りやすくしたりするために使います。

貼り方の基本は、イボの大きさに合わせて切り、患部だけに当てることです。まわりの正常な皮膚に当たると、そこも白くふやけて痛みやただれの原因になります。はみ出す場合は、まわりをワセリンで保護してください。

2〜3日ごとに貼り替え、白くふやけた部分をやさしく取り除きます。無理に削ると出血し、そこからウイルスが広がることがあります。血が出るほど削らないでください。

目安
貼り替え 2〜3日ごと
取り除くタイミング 白くふやけたら、やさしく。血が出るまで削らない
効果の判定 2〜4週間使って変化がなければ、ほかの治療に切り替えます
当院での使い方 液体窒素の前処置として、通院の合間に使っていただくことがあります

当院では、市販のスピール膏のほかにサリチル酸ワセリンを処方することがあります。塗る量と範囲を調整できるため、指のイボや、絆創膏が貼りにくい場所に向いています。

市販薬だけで治りますか。液体窒素との使い分け

サリチル酸の外用だけで治ることもありますが、時間がかかり、途中で広がることがあります。とくに足の裏のイボは深く、市販薬だけでは届かないことが多いです。

当院では液体窒素による凍結療法を治療の中心とし、硬い角質があるときにサリチル酸を組み合わせます。この順番のほうが、結果的に通院回数が少なくて済むことが多いです。

なお、魚の目やたこと自己判断してスピール膏を貼り続けているうちにイボが広がる、というのはよくある経過です。数が増えてきた、まわりに小さいものができた、という場合は一度ご相談ください。

ミルメシア — 足の裏の、押すと痛いイボ

足の裏や手のひらにできる、内側に深く入り込むタイプのイボをミルメシアと呼びます。表面はあまり盛り上がらず、押すと痛いのが特徴で、魚の目と間違われやすいものです。

深いぶん治療に時間がかかります。液体窒素を当てることと、角質を削る処置を組み合わせて進めます。歩くたびに痛む場合は、除圧のためのパッドを併用することがあります。

治療期間と再発について

治るまでの期間は、場所と大きさ、数によって大きく変わります。手のイボで数回から十数回、足の裏では数か月以上かかることもあります。1回で終わる治療ではありません。

見た目が平らになっても、皮膚の中にウイルスが残っていることがあります。治療をやめた数か月後に同じ場所や近くに出てくることがあり、これは再発というより、残っていたものが目に見えるようになった状態です。

通院が途切れると、その間に大きくなったり数が増えたりします。間隔をあけすぎないことが、結果的に治療期間を短くします。

場所 通院の目安 治療期間の目安
手・指 1〜2週ごと 数回〜十数回
足の裏 1〜2週ごと 数か月以上かかることがある
数が多い場合 1〜2週ごと ヨクイニンの内服を併用することがある

やってはいけないこと

次のことは、イボを広げたり治りを遅らせたりします。

カッターやハサミ、爪切りで切り取る — 出血し、そこからさらに広がります
爪でかく、いじる — 指先にウイルスがつき、別の場所に移ります
市販の魚の目薬を漫然と使い続ける — イボの場合、削るたびに広がることがあります
同じタオル・スリッパ・バスマットを家族と共用する — ご家族にうつることがあります

治療が長引くとき

イボの治療は、数か月にわたることが珍しくありません。途中でやめると、残ったウイルスからまた大きくなります。

「よくなってきた」と感じたところでやめてしまい、しばらくして再び受診される方が多いところです。見た目が平らになっても、しばらくは通院を続けてください。

通院の間隔が空きすぎると、そのあいだに広がることがあります。1〜2週ごとをめやすにお越しください。

PRICE

費用の目安

保険診療です。3割負担の方の目安を示します。

2026年8月時点の診療報酬にもとづく目安です。初診料、再診料、処方箋料、いぼ等冷凍凝固法は3箇所以下・4箇所以上、ダーモスコピー。再診で凍結療法のみを行った場合、窓口でのお支払いはおおむね860円です(再診料と凍結療法の合計を3割負担で計算)。通院がくり返しになるため、総額は回数によって変わります。おくすり代は調剤薬局でのお支払いとなり、別途かかります。

FAQ

よくある質問

イボは何回で治りますか
1回では治りません。1〜2週ごとに液体窒素をくり返し、手のイボで数回から十数回、足の裏のイボではそれ以上かかることもあります。数か月単位の治療とお考えください。途中でやめると再び大きくなります。
液体窒素は痛いですか
当てているあいだと直後にしみるような痛みがあります。多くの方が耐えられる程度ですが、足の裏や指先は痛みを感じやすい場所です。お子さんの場合は、当てる時間や範囲を調整します。痛みが強いときは遠慮なくお伝えください。
治療のあと水ぶくれや黒いかさぶたができました
想定される経過です。凍らせた組織が壊れて浮き上がったものです。破らず、こすらず、そのままにしてください。数日から1週間ほどで自然にはがれます。強い痛みや、赤みが広がる場合はご相談ください。
市販薬(イボコロリなど)で治りますか
サリチル酸を含む市販薬は角質をやわらかくするもので、ウイルスそのものには働きません。イボが小さいうちは効くこともありますが、魚の目と間違えて使い続けると、削るたびに広がることがあります。まず診察で何であるかを確かめてください。
うつりますか。家族にうつしませんか
うつります。タオル、スリッパ、バスマットの共用は避けてください。プールや浴場の床など、素足で歩く場所で感染することがあります。ご家族に同じようなものができた場合は、一緒にご相談ください。
足の裏のイボと魚の目はどう違いますか
イボはウイルスの感染で、削ると黒い点(点状の出血)が見えます。魚の目はくり返す圧迫でできるもので、中心に半透明の芯があり、まっすぐ押すと痛みます。イボはうつり、増えることがありますが、魚の目はうつりません。診察で見分けます。
子どもでも治療できますか
できます。お子さんのイボはよくあるもので、当院でも治療しています。痛みが不安な場合は、当てる時間や範囲を調整したり、ヨクイニンの内服を組み合わせたりします。無理のない範囲で続けることが大切です。
放っておいたら治りますか
自然に消えることもありますが、いつになるかは分かりません。そのあいだに数が増えたり、ご家族にうつしたりすることがあります。とくに足の裏のものは歩くたびに押されて深くなり、治りにくくなります。
HPVワクチンを打てばイボは治りますか
治りません。HPVワクチンは子宮頸がんなどに関わる型を対象としたもので、手足のイボを起こす型とは異なります。
何科を受診すればよいですか
皮膚科です。当院は内科・皮膚科・アレルギー科・泌尿器科を標ぼうしており、土日も診療しています。
豊洲イーウェルクリニック
削らずに、まずご相談ください

イボは削っても取れず、いじるほど広がります。液体窒素による治療は時間がかかりますが、続ければ治ります。魚の目と思って市販薬を使い続けている方も少なくありません。まず何であるかを確かめるところから始めましょう。豊洲駅から徒歩3分、土日も診療しています。

豊洲駅から徒歩3分/土日も診療しています
REFERENCES
参考文献
  1. 日本皮膚科学会

本ページは一般的な情報提供を目的としています。診断と治療方針は診察のうえで判断します。

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