喘息吸入薬
吸入薬にはどのような種類がありますか?
吸入薬の種類は?
吸入薬にはpMDIとDPIの2種類があります。
ご年齢や吸入をする力、使い勝手を確認しながらそれぞれに合った吸入薬を選んでいきます。
▷ 吸入する力が弱いお子様や高齢者(pMDI)
▷ 1日1回が良いかた(レリプタ)
▷ アルコールに過敏のかた(DPI)
▷ 残りの量がわかりやすいものがよい(エリプタ、ディスカス)
▷ 粉っぽさが苦手なかた(pMDI)
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pMDI |
DPI |
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利点 |
携帯しやすい |
吸入を同期する必要がない |
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欠点 |
特に高齢者は吸入のタイミングが難しい |
粉っぽい |
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吸入法 |
❶ 吸入前に容器をよく振る |
❶ 吸入前に息を吐いておく |
エアロゾール
- ガスの圧力で薬剤を噴射するボンベ式の吸入器です。
- 薬液とガスを混ぜるために吸入前をよく降って、噴射のタイミングを合わせて吸入をする必要があります。
- 吸うタイミングを合わせることが難しい小児などは、スペーサーを使用します。
ディスカス
- 1日2回のドライパウダー製剤
- フルタイド(ICS)→アドエア(ICS/LABA) 同じデバイスでステップアップ、ステップダウンすることができます。
エリプタ
- 1日1回のドライパウダー製剤でシンプル
- フタを開けるだけで吸入薬が自動でセットされます。
- 残量カウンターがありわかりやすい特徴があります。
- アニュイティ(ICS)→レルベア(ICS/LABA)→テリルジー(ICS/LABA/LAMA)と同じデバイスでステップアップ、ステップダウンすることができます。
タービュヘラー
- 1日2回のドライパウダー製剤
- 用量の細かな調節が可能です。
- パルミコート(ICS)→シムビコーと(ICS/LABA) 同じデバイスでステップアップ、ステップダウンすることができます。
ブリーズヘラー
- 1日1回タイプのドライパウダー製剤
- カプセルをセットして穴を開けたあとに吸い込む
- 「カラカラ」と音がなってカプセル粉末を見ることができるので吸入したか確認が可能
- アテキュラについては吸入ステロイドの量によって、低用量、中用量、高用量と3段階に細かく調整できる
レスピマット
- 1日1回タイプのエアロゾール製剤
- ミストを噴霧することで吸入する
- 喉への刺激が少ない
吸入薬の使い方は?
「吸入レッスン」 はお持ちのスマートフォンやパソコンから 吸入の使い方を3分程度の動画で確認出来ます
《使用の注意点》
❶使用後はうがいをしましょう
口腔内カンジダ、咽頭痛、嗄声(声がれ)予防のために吸入ステロイドの使用後にはうがいを行います。
❷息とめ
5秒を目安に息止めをします。
吸った直後に吐いてしまうとせっかく吸入した粒子が外に吐き出されてしまいます。
❸ ホー吸入
「ホー吸入」で舌を下げ、喉の奥を広げて大きく息を吸います。
薬剤が舌に当たって止まってしまわないように舌を下げて吸入します。
❹ 経鼻呼出療法
好酸球性副鼻腔炎は色のついた鼻水や鼻詰まり、味覚障害、鼻茸(鼻ポリープ)を生じる病気です。喘息と密着に関連しており喘息患者の約40-73%に副鼻腔炎が合併し多くが好酸球性副鼻腔炎であるとされています。同じ粘膜で繋がった関連疾患であり喘息をコントロールするためにも副鼻腔炎の治療が重要です。
口から吸入薬を肺に吸い込んだあと、吐くときは口からではなく鼻から静かに吐くことで、ステロイドが鼻腔の奥にある副鼻腔開口部周辺の炎症に効果が期待できます。
❺ 吸入補助具(スペーサー)
pMDIを効率的に吸入するための補助器具です。
- 吸うタイミングを合わせる必要がなく効率的に吸入が出来ます
- 噴霧ガスによる刺激が減ります
- 口やのどに直接当たることを不正で声がれなどの副作用を防ぎます
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エアロチャンバーPlus |
PARIボアテックス |
オプティチャンバーダイアモンド |
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アムコ |
村中医療器 |
フィリップス・レスピロニクス |
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マスクサイズが大・中・小とあり小児 から大人まで対応ができる |
アルミニウム製のため、薬剤吸 着によるロスを抑えることが可能 |
柔らかい素材のマスクは顔の形にフィットする |
吸入以外の喘息治療薬
❶ ロイコトリエン拮抗薬
喘息の悪化のリスクを40%減少することがわかっており、特にお子さんの軽症持続型の喘息には良い選択肢です。
吸入ステロイドに上乗せ効果があるとわかっており、吸入ステロイド(ICS)やICS/LABAに追加して使用します。
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商品名 |
シングレア |
オノン |
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一般名 |
モンテルカスト |
プランルカスト |
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用法用量 |
10mg 1日1回眠前 |
225mg1日2回 |
❷ テオフィリン
コントロールが不良な喘息患者さんにICS/LABAなどに追加をして使用します。
❸ 生物学的製剤
アレルゲン免疫療法
ダニアレルギー性鼻炎合併の軽症から中等症の喘息患者さんが良い対象です。
3-5年と長期間にわたる治療が必要ですが、原則症状を改善し、吸入ステロイド薬を減量できると報告されています。
