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気管支喘息

気管支喘息とは?

気管支喘息は、気道(気管支)に慢性的な炎症が起こり、気道が狭くなって「ゼイゼイ・ヒューヒュー(喘鳴)」「咳」「息苦しさ」が出る病気です。症状は良くなったり悪くなったりを繰り返すのが特徴です。

気管支喘息の症状は?

☑︎ 喘鳴(ゼイゼイ、ヒューヒュー)
☑︎ 咳
☑︎ 痰がからむ 
☑︎ 息苦しさ

夜間〜明け方症状がでやすく、運動・冷気・笑い・タバコ・PM2.5、ダニ・ペット・花粉などのアレルゲン、かぜをきっかけに悪化します。

気管支喘息はどのように診断しますか?

❶ 問診

症状の出る時間帯(夜間・明け方)、誘因(運動・冷気・アレルゲン・かぜ)、既往(アレルギー性鼻炎・アトピー)、家族歴、服薬歴(解熱鎮痛薬など)を確認します。

❷ 診察(聴診)

胸部の聴診で息を吐いた時に喘鳴(ゼイゼイ、ヒューヒュー)を聴取するのが特徴です。

❸ 呼吸機能検査

気道が狭くなっているか、気管支拡張薬の吸入前後で息の吐き出しやすさがどれくらい改善するかなどを評価します。

呼息においてピークの後に流出する呼気は、末梢の気道を通過する呼気であり喘息患者では気道抵抗が高いと十分に呼吸流速が出ていないためオレンジ色のグラフのように下に凸の形となります。

❹ 呼気NO(FeNO)検査

吸入ステロイドをしていない場合、喘息症状に加えてFeNOが22ppb以上であれば喘息の可能性が高く、37ppb以上であればほぼ確実に喘息と診断されます。
咳が続く場合に風邪のあとの咳なのか、咳喘息なのか評価が可能です。
治療開始後に治療がうまくいっているかの確認目的にも使用されます。

成人の基準
(小児の基準)

FeNO<25ppb
(小児;<20ppb)

FeNO 25-50ppb
(小児;20-35ppb)

FeNO>50ppb
(小児;>35ppb)

診断(6週間以上喘息症状あり)

好酸球性気道炎症

可能性が低い

注意する

存在する

吸入ステロイドへの反応予測

乏しい

 

有効

診断後の管理

喘息症状あり

他疾患の合併を
考慮する

吸入ステロイド量が不十分
アドヒアランス
が不良

吸入ステロイド量が不十分
アドヒアランス
が不良

喘息症状なし

吸入ステロイド量は適切
減量を考慮

吸入ステロイド量は適切
FeNOの推移
をモニターする

吸入ステロイドを減量・中止すると症状悪化が予想される

❺ アレルギー検査

ダニ・ペット・花粉・カビなどの特異的IgEを測定し、悪化因子を特定します(生活環境の調整や免疫療法の検討に役立ちます)。

アレルギー検査はこちら

気管支喘息の治療目標は?

● 喘息症状がない状態を維持すること
● 喘息の悪化(発作)を起こさないこと
● 呼吸機能を保ち、将来的なリスクを最小限にする

気道炎症が長く続くと、気管支壁が厚く硬くなる「リモデリング」が起こり、難治化・重症化や呼吸機能の低下につながります。症状がない時も毎日コントローラーを続け、炎症を抑えることが大切です。

喘息の治療薬は?

喘息薬は『発作が起こらないように継続的に使用する薬(コントローラー)』と『喘息が起こった症状を緩和するために定期的に使用する薬(リリーバー)』に分けられます。
喘息の難治化の原因となる気管支のリモデリングを引き起こさないためにも喘息症状がないときでも毎日コントローラーによる治療を続けることで気管支の炎症を抑えることが重要です。

コントローラー

❶ 吸入ステロイド(ICS)

気道の炎症を改善します。喘息治療の中心となる薬です。
効果がでるのに3日から1週間程度かかり、やめると効果がなくなってしまうので毎日続ける必要があります。

❷ 長時間作用型 β2刺激薬(LABA)

気管支を拡張する薬です。喘息治療の中心となる薬です。
おもに吸入ステロイドと併用して使用します。

❸ 長時間作用型抗コリン薬(LAMA)

気管支を拡張し、咳や痰を減らします。

❹ ロイコトリエン拮抗薬(LTRA)

気管支が広がり、また炎症もおさえられます。喘息の合併症として多いアレルギー性鼻炎の治療薬としても使用されます。

リリーバー

❶ 短時間作用型 β2刺激薬

気管支を広げる作用が強く、速効性があり、喘息の発作時にすぐに呼吸を楽にしてくれる吸入薬です。

❷ 経口ステロイド薬

発作時に炎症の悪化を防ぎます。短時間作用型β2刺激薬でも症状が改善しない場合や中等度以上の症状がある場合に使用します。

 

症状の頻度重症度に応じた治療ステップ

喘息治療は、吸入ステロイド薬を基本の治療薬として、症状をコントロールできるまで、薬を組み合わせて追加の治療を行います。

症状のコントロールが不十分な場合は治療の強度をあげ(ステップアップ)、また喘息症状や呼吸機能が安定している場合は治療強度を緩和(ステップダウン)します。

喘息吸入薬の詳細

日常生活でのポイント

禁煙・受動喫煙回避

タバコは炎症を悪化させ、吸入ステロイドの効きも低下させます。

感染対策

手洗い・マスク・換気。インフルエンザや肺炎球菌ワクチンは重症化予防に有用です。

運動

症状がコントロールされていれば運動は推奨されます。

住環境

ダニ・カビ・ホコリ対策(寝具の高温乾燥、床は掃除機→拭き取り、換気、布製品は減らす)が重要です。ペット飼育は症状や検査結果をみて医師と相談しましょう。

 

よくある質問

妊娠中でも吸入薬は使えますか?

多くの吸入ステロイドは妊娠中も使用可能とされています。コントロール不良のほうが母児リスクが高まるため、自己判断で中止せず産科と連携して治療を続けましょう。

喘息と肺炎の違いは?

喘息は気道のアレルギー性炎症で喘鳴・変動する咳・息苦しさが中心。肺炎は発熱・悪寒・一日中続く濃いたん・息切れが目立ち、レントゲンで影が出ます。

喘息とCOPD(肺気腫)の違いは?

COPDは主に喫煙が原因で、固定的な気流制限が特徴。喘息とCOPDの合併(ACO)もあり、検査と治療の組み合わせが必要です。

発作が出た時の対処は?

リリーバーを規定回数吸入し、安静・座位前屈、ゆっくり呼吸しましょう。会話困難・唇が紫・歩けないなど重い症状は救急受診をします。

咳だけが続きます。咳喘息?

夜間〜明け方や運動後に乾いた咳が8週間以内続く「咳喘息」の可能性があります。FeNOや気道可逆性を参考に診断し、吸入ステロイドが有効です。

咳喘息の詳細はこちら

いつ治療を減らせますか?

3か月以上良好にコントロールされ、増悪もなければ段階的に減量を検討します。急に中止は避け、必ず医師と相談を。

 

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