メニュー

急性気管支炎

急性気管支炎とは?

急性気管支炎は、主にウイルスなどの病原体が原因で気管支に炎症が起こる病気です。成人の年間約5%がかかるありふれた疾患で、多くはかぜ症候群(のどの痛み・鼻水・発熱など)の数日後(3〜5日)に炎症が下気道へ及び、咳・たんが目立つようになります。

急性気管支炎の症状は?

☑︎
☑︎ たん
☑︎ 発熱

はじめは鼻づまり・頭痛・発熱など風邪に似た症状で始まり、その後咳とたんが主症状になります。咳は通常2〜3週間続き、4週間以上続くこともあります(中央値で約18日続くとの報告もあります)。

急性気管支炎の原因は?

原因の多くはウイルスです(インフルエンザ、コロナウイルス、アデノウイルス、ライノウイルス、ヒトメタニューモウイルスなど)。

細菌性は10%未満とされますが、とくに百日咳、マイコプラズマ、肺炎クラミジアは周囲への感染力が強く時に重症化すること、適切に診断を行うことで抗生物質で治療が可能であることから当院では積極的に診断を心がけています。

百日咳

14日以上続く咳で、①発作的な連続する咳、②吸気時にヒューという笛様音、③咳後嘔吐が特徴。乳児・高齢者では肺炎など重症化リスクが高く、感染力が非常に強い感染症です。

潜伏期間

カタル期

痙咳期

回復期

710

12週間

36週間

6週間以降

 

鼻水や咳などの風邪症状
感染性あり

強い乾いた咳
発熱は少ない
感染性は少ない

徐々に咳は収まっていく

 

近年は成人の百日咳も増えており、ワクチン効果の経年低下により軽い症状で気づかず家庭内・学校・職場に広げるケースがあります。

マイコプラズマ

f2〜3週間の潜伏期の後、微熱・倦怠感で始まり、強い乾いた咳が目立ちます。のどの痛み・鼻水・鼓膜の水疱(耳痛)を伴うことも。多くは気管支炎ですが、一部で肺炎に進展します。
呼吸器以外にも発疹や関節痛、胃腸症状、心疾患(心電図の異常や心不全、胸の痛み)などの症状がでるのも特徴です。

肺炎クラミジア

ほとんどが軽症でのどの痛みや鼻症状などの感冒症状から始まりその間に発熱や声がれ頭痛などの症状が出現します。そのご1-4週間で肺炎を来すこともあります。

小児においては比較的軽症にとどまりますが、高齢者や基礎疾患があるかたは重症となることもあります。

急性気管支炎はどのように診断しますか?

基本は症状・診察で診断します。長引く高熱、安静時もしつこい息切れ、局所の異常な呼吸音など肺炎を疑う所見があれば、胸部レントゲンで確認します。
百日咳・マイコプラズマ・クラミジア肺炎が疑わしい場合は下記の検査を行います。

《百日咳》

発症から4週間以内ではLAMPや抗原検査を、4週間後以降では抗体検査を中心に診断を行います。

核酸増幅法(LAMP):検査結果がでるまでに1週間ほど時間がかかります。抗原量が少ない発症直後に有効です。
迅速抗原検査(リボテスト® 百日咳) LAMPと比べて精度は落ちますが15分程度で簡便に結果がわかるのが良い点です。
抗体検査(PT-IgG):抗PT-IgG抗体≧100EU/mlで診断します。

《マイコプラズマ》

核酸増幅法(LAMP):検査結果がでるまでに1週間ほど時間がかかります。抗原量が少ない発症直後に有効です。
迅速抗原検査(Mycoクイックチェイサーなど)LAMPと比べて精度は落ちますが15分程度で簡便に結果がわかるのが良い点です。
抗体検査(PA)320倍以上で陽性と診断します。

急性気管支炎の治療は?

対症療法

原因菌の多くはウイルスであることから、インフルエンザを除いて病原体に特異的な治療薬はありません。症状に合わせて、状態を緩和する薬を処方します。

発熱やのどや関節の痛み・頭痛に対して
  • カロナール(アセトアミノフェン)などを主に使用します。
咳に対して
  • メジコン(デキストロメトルファン)などのせき止めを使用します。

抗菌薬

百日咳、マイコプラズマ、肺炎クラミジアによる気管支炎

  • クラリス(クラリスロマイシン) 7-10日間
  • ビブラマイシン(ドキシサイクリン) 7-10日間
  • ジスロマック(アジスロマイシン)  3日間投与

急性気管支炎を予防するためには?

毎日の感染予防

かぜ症候群と同様に普段から感染予防をすることが大切です。マスク着用や手洗い、うがい、咳エチケットを励行してください。

ワクチン接種

百日咳を予防するためにはワクチンが有効です

定期接種制度では、四種混合(DPT-IPV)ワクチンを1歳未満に3回、16ヶ月頃に1回接種しますが、百日咳の免疫効果は4-12年で低下し感染する可能性があります。

三種混合ワクチン(トリビック®)が11-12歳及び成人に接種が可能です(任意接種)。

よくある質問

気管支炎と肺炎の違いは?

気管支炎と肺炎はともに問診と診察(胸部の聴診)などから肺炎が疑われる場合には胸部レントゲンを撮影します。

肺炎らしい症状

肺炎らしくない症状

筋肉痛

鼻水がある

寝汗がある

のどが痛い

1日を通して痰がでる

 

呼吸がはやい

 

高熱

 

肺炎の7%程度は初期に胸部レントゲンで異常をみとめないため総合的に肺炎が疑われる場合は抗菌薬をで治療を行います。

肺炎の詳細はこちら

気管支炎はうつりますか?

ウイルスや細菌が原因の急性気管支炎はくしゃみや咳などの飛沫からうつる可能性があります。

いつまで学校を休めば良いですか?

百日咳は、学校保健安全法において第2種の感染症であり「特有の咳が消失するまで又は5日間の適正な抗菌薬療法が終了するまで出席停止」とされています。

マイコプラズマは明確には定められていません。熱がさがり咳が改善してくれば登校が可能です。

保育所における感染症対策ガイドライン登園目安を「発熱や激しい咳が治まっていること」としています。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME