サイバインコ
サイバインコについて
どのような薬ですか
免疫細胞の中のヤヌスキナーゼ(JAK)のはたらきを抑える内服薬で、サイバインコはJAK1を選択的に抑えます。かゆみと湿疹の両方の改善が期待されます。
3剤のなかで唯一、適応がアトピー性皮膚炎に限られている薬です。
特徴
臨床試験では、内服開始から4日目という早い時点でのかゆみの改善が報告されています。用量の選択肢が広く、状態に応じて調整しやすい薬です。
始めるための3つの条件
経口JAK阻害薬は、どなたでも使える薬ではありません。次の3点を満たすことを医師が確認したうえで開始します。
注意すべき副作用
頻度は高くありませんが、重い副作用が報告されています。次の症状に気づいたら自己判断で様子をみず、ご連絡ください。
当院での進め方
開始前の検査
免疫の働きに関わる薬のため、開始前に感染症と血液の状態を確認します。当院では採血と胸部レントゲンまで院内で完結できます。
処方と用量
1日1回の内服です。100mgから開始し、効果が不十分な場合に200mgへ増量することがあります。状態に応じて50mgを用いることもあります。
薬剤費の目安(28日分・2026年2月時点)は、100mgで3割負担 36,040円/2割負担 24,020円/1割負担 12,020円、200mgで3割負担 54,020円/2割負担 36,000円/1割負担 18,000円です。このほかに初診料・再診料・処方箋料などがかかります。
自己負担が高額になる場合は、高額療養費制度や加入されている健康保険の付加給付が使えることがあります。
開始後の通院と検査
開始後も定期的に採血と診察を行い、副作用が出ていないかを確認します。皮膚の状態に応じて用量を調整し、外用薬は原則として続けながら減らしていきます。
帯状疱疹や口唇ヘルペス、発熱・咳・のどの痛みなどの感染症の兆候、ふくらはぎの痛みや腫れ・急な息苦しさ(血栓症の兆候)があれば、すぐにご連絡ください。
外用薬は続けます
内服を始めても、保湿とステロイド外用薬などのスキンケアは続けます。皮膚が落ち着いてきたら、医師と相談しながら段階的に外用の量を減らします。自己判断で急にやめると再燃しやすくなります。
よくある質問
吐き気が出ると聞きました。+
ヘルペスがよく出ます。使えますか?+
効果はどのくらいで出ますか?+
ワクチンは打てますか?+
他のJAK阻害薬とどう選びますか?+
開始前の採血・胸部レントゲンまで院内で対応できます。WEB・LINEから24時間ご予約いただけます。
薬剤の選択や、外用治療を含めた全体像はこちらもご覧ください。
- 日本皮膚科学会「一般公開ガイドライン」(アトピー性皮膚炎診療ガイドライン)
- PMDA 最適使用推進ガイドライン「アブロシチニブ(既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎)」 (PDF)
- PMDA 医療用医薬品 添付文書等情報検索 (薬剤名で検索できます)
本ページは一般的な情報提供を目的としています。実際の適応・用量・注意事項は添付文書と最適使用推進ガイドラインに従い、診察のうえで判断します。薬剤費は2026年2月時点の薬価にもとづく目安で、改定により変わります。
監修医師 石川 浩雅(豊洲イーウェルクリニック)
本ページの内容は、上記の医師が監修しています。
2006年 国立国際医療センター 初期研修、2008年 同センター 後期研修。2011年 東京医科歯科大学 医療経営政策学。第一生命保険株式会社、株式会社Linc'well/クリニックフォア、医療法人社団シンシアエージェンシーを経て、2025年11月 東京都江東区豊洲に「豊洲イーウェルクリニック」開院。内科・皮膚科・アレルギー科を中心に、小児から泌尿器科領域まで幅広く診療しています。渡航ワクチンの接種にも対応しています。日本渡航医学会、日本旅行医学会、日本内科学会、日本アレルギー学会、日本産業衛生学会 所属。
