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サイバインコ

CIBINQO

サイバインコ(アブロシチニブ)

 

アトピー性皮膚炎に使う経口JAK阻害薬のひとつです。JAK1を選択的に抑えるタイプで、アトピー性皮膚炎に絞って使われます。

豊洲駅 徒歩3分12歳以上1日1回の内服院内で採血・レントゲン
ABOUT

サイバインコについて

どのような薬ですか

免疫細胞の中のヤヌスキナーゼ(JAK)のはたらきを抑える内服薬で、サイバインコはJAK1を選択的に抑えます。かゆみと湿疹の両方の改善が期待されます。

3剤のなかで唯一、適応がアトピー性皮膚炎に限られている薬です。

特徴

臨床試験では、内服開始から4日目という早い時点でのかゆみの改善が報告されています。用量の選択肢が広く、状態に応じて調整しやすい薬です。

阻害する分子:JAK1
対象年齢:12歳以上
適応:アトピー性皮膚炎
注意する副作用:帯状疱疹、単純ヘルペス

始めるための3つの条件

経口JAK阻害薬は、どなたでも使える薬ではありません。次の3点を満たすことを医師が確認したうえで開始します。

これまでの治療で効果が不十分:ステロイド外用薬やタクロリムス軟膏などでコントロールがつかない方
年齢の条件を満たす
重症度の条件を満たす:IGAスコア3以上/EASIスコア16以上(全身または頭頸部)/体表面積に占める病変の割合10%以上

注意すべき副作用

頻度は高くありませんが、重い副作用が報告されています。次の症状に気づいたら自己判断で様子をみず、ご連絡ください。

感染症:帯状疱疹、口唇ヘルペス、肺炎、膀胱炎など。発熱やだるさが出にくくなることがあります
静脈血栓症・肺塞栓:ふくらはぎの色の変化・痛み・腫れ、急な息苦しさ、胸苦しさ
非黒色腫皮膚癌:新しいほくろ・赤いイボ・湿疹のようなものが出た、大きくなった
間質性肺炎、消化管穿孔、横紋筋融解症、心血管系の事象も報告されています
TREATMENT

当院での進め方

開始前の検査

免疫の働きに関わる薬のため、開始前に感染症と血液の状態を確認します。当院では採血と胸部レントゲンまで院内で完結できます。

採血:B型肝炎ウイルス、結核(IGRA)、白血球・ヘモグロビン・血小板、肝機能・腎機能
胸部レントゲン:結核などの肺の病変の確認

処方と用量

1日1回の内服です。100mgから開始し、効果が不十分な場合に200mgへ増量することがあります。状態に応じて50mgを用いることもあります。

薬剤費の目安(28日分・2026年2月時点)は、100mgで3割負担 36,040円/2割負担 24,020円/1割負担 12,020円、200mgで3割負担 54,020円/2割負担 36,000円/1割負担 18,000円です。このほかに初診料・再診料・処方箋料などがかかります。

自己負担が高額になる場合は、高額療養費制度や加入されている健康保険の付加給付が使えることがあります。

開始後の通院と検査

開始後も定期的に採血と診察を行い、副作用が出ていないかを確認します。皮膚の状態に応じて用量を調整し、外用薬は原則として続けながら減らしていきます。

帯状疱疹や口唇ヘルペス、発熱・咳・のどの痛みなどの感染症の兆候、ふくらはぎの痛みや腫れ・急な息苦しさ(血栓症の兆候)があれば、すぐにご連絡ください。

外用薬は続けます

内服を始めても、保湿とステロイド外用薬などのスキンケアは続けます。皮膚が落ち着いてきたら、医師と相談しながら段階的に外用の量を減らします。自己判断で急にやめると再燃しやすくなります。

FAQ

よくある質問

吐き気が出ると聞きました。+
飲み始めの1〜2週間に出ることがありますが、多くは胃薬や吐き気止めで対応でき、続けるうちに軽くなることが一般的です。つらい場合はご相談ください。
ヘルペスがよく出ます。使えますか?+
帯状疱疹・単純ヘルペスの再発に注意が必要な薬です。既往がある方は、そのことを踏まえて薬剤を選びます。必ず診察時にお伝えください。
効果はどのくらいで出ますか?+
個人差がありますが、臨床試験では4日目のかゆみ改善が報告されています。皮疹の改善はもう少し時間がかかります。
ワクチンは打てますか?+
不活化ワクチンは接種できます。生ワクチンは内服中は接種できないため、必要な場合は開始前にご相談ください。
他のJAK阻害薬とどう選びますか?+
年齢、合併症、既往(帯状疱疹など)、腎機能、費用を踏まえて選びます。3剤の比較はJAK阻害薬のページにまとめています。

豊洲イーウェルクリニック

内服治療をご検討の方はご相談ください

開始前の採血・胸部レントゲンまで院内で対応できます。WEB・LINEから24時間ご予約いただけます。

豊洲駅から徒歩3分/土日も診療しています
REFERENCES
参考文献
  1. 日本皮膚科学会「一般公開ガイドライン」(アトピー性皮膚炎診療ガイドライン)
  2. PMDA 最適使用推進ガイドライン「アブロシチニブ(既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎)」 (PDF)
  3. PMDA 医療用医薬品 添付文書等情報検索 (薬剤名で検索できます)

本ページは一般的な情報提供を目的としています。実際の適応・用量・注意事項は添付文書と最適使用推進ガイドラインに従い、診察のうえで判断します。薬剤費は2026年2月時点の薬価にもとづく目安で、改定により変わります。

監修医師 石川 浩雅(豊洲イーウェルクリニック)

本ページの内容は、上記の医師が監修しています。

監修記事一覧

2006年 国立国際医療センター 初期研修、2008年 同センター 後期研修。2011年 東京医科歯科大学 医療経営政策学。第一生命保険株式会社、株式会社Linc'well/クリニックフォア、医療法人社団シンシアエージェンシーを経て、2025年11月 東京都江東区豊洲に「豊洲イーウェルクリニック」開院。内科・皮膚科・アレルギー科を中心に、小児から泌尿器科領域まで幅広く診療しています。渡航ワクチンの接種にも対応しています。日本渡航医学会、日本旅行医学会、日本内科学会、日本アレルギー学会、日本産業衛生学会 所属。

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